石垣市議会 > 2016-12-12 >
12月12日-02号

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  1. 石垣市議会 2016-12-12
    12月12日-02号


    取得元: 石垣市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    平成28年 12月 定例会(第8回)           平成28年第8回石垣市議会(定例会)               12月12日(月)                 (2日目)                               開 議 午前10時01分                               散 会 午後 5時10分 出 席 議 員   ┌────┬────────────┬────┬────────────┐   │番  号│   氏    名   │番  号│   氏    名   │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  1 │ 仲 間   均  君 │ 12 │ 福 島 英 光  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  2 │ 仲 嶺 忠 師  君 │ 13 │ 崎 枝 純 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  3 │ 石 垣 涼 子  君 │ 15 │ 宮 良   操  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  4 │ 長 山 家 康  君 │ 16 │ 長 浜 信 夫  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  5 │ 友 寄 永 三  君 │ 17 │ 井 上 美智子  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  6 │ 東内原 とも子  君 │ 18 │ 小 底 嗣 洋  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  7 │ 箕 底 用 一  君 │ 19 │ 今 村 重 治  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  8 │ 石 垣   亨  君 │ 20 │ 伊良皆 高 信  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │  9 │ 平 良 秀 之  君 │ 21 │ 知 念 辰 憲  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 10 │ 砥 板 芳 行  君 │ 22 │ 大 石 行 英  君 │   ├────┼────────────┼────┼────────────┤   │ 11 │ 我喜屋 隆 次  君 │    │            │   └────┴────────────┴────┴────────────┘ 欠 席 議 員  (な し)1.地方自治法第121条の規定による出席者  (選挙管理委員会委員長 辻野ヒロ子君外初日に同じ)1.議会事務局出席者  局    長  松 原 秀 治 君     次    長  宮 良 八十八 君  副 主 幹 兼  伊 盛 加寿美 君     議事調査係長  本 若 久 司 君  庶 務 係 長  主    任  仲 田 守 善 君     主    事  白 保 博 章 君              議  事  日  程 (第2号)┌─────┬───────────────────────────────────────┐│ 日  程│           件              名            │├─────┼───────────────────────────────────────┤│ 第  1│             一   般   質   問             │└─────┴───────────────────────────────────────┘              本日の会議に付した事件及び処理結果┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.おきなわ子育て応援パスポートについて           ││     │       │ (1) 子育て家庭を応援するため、県と事業者が協力して子育て  ││     │       │   支援環境を整備しておりますが、本市の取り組み現状の説  ││     │       │   明を求めます                      ││     │       │2.川平公民館の保育所使用について              ││     │       │ (1) 当公民館の地域活動に支障が生じている現状から、長年に  ││     │       │   わたり保育所移転を要請しております。その目途はついた  ││     │       │   のかどうか、答弁を求めます               ││     │ 長浜 信夫君│3.旧大浜町浄水場跡の文化財指定調査と新空港アクセス道路に  ││     │       │  ついて                          ││     │       │ (1) 文化財指定への調査が行われておりますが、アクセス道路  ││     │       │   計画と影響等の関係について、どう認識なさるのか、文化  ││ 一般質問│       │   財指定についての現状説明を求めます           ││     │       │4.自衛隊配備問題について                  ││     │       │ (1) 去った、10月28日の公開討論会は、配備について市民や市  ││     │       │   長の判断に役立てるため開催されましたが、討論会をとお  ││     │       │   して市長の見解を求めます                ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.水産行政について                     ││     │       │ (1) 旧新栄町船溜まり場整備計画について           ││     │       │  ①整備計画概要について                  ││     │ 仲嶺 忠師君│  ②整備計画の進捗状況について               ││     │       │ (2) 漁業者支援事業について                 ││     │       │  ①集魚灯整備支援について                 ││     │       │  ②船舶燃費向上装置導入支援について            │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │  ③2号船揚場巻き上げ機増設について            ││     │       │  ④漁業従事者育成プラン導入について            ││     │       │2.選挙管理委員会について                  ││     │       │ (1) 投票日当日の投票時間見直しについて           ││     │       │  ①本市投票時間設定の経緯と理由について          ││     │       │  ②県内他市の状況について                 ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.平和行政について                     ││     │       │ (1) 自衛隊配備計画について                 ││     │       │  ①災害救助任務について                  ││     │       │ ア 本市を含む当該地域において当局が想定する災害と自衛   ││     │       │   隊に期待する災害救助活動とは              ││     │       │  ②抑止力について                     ││     │       │ ア 「当該地域に自衛隊ミサイル部隊を配備することで抑止力  ││     │       │   が高まる」とする防衛省の説明に対する当局の評価と、そ  ││ 一般質問│ 福島 英光君│   れを含む市長自身の考える「抑止力」とは         ││     │       │  ③その他関連質問について                 ││     │       │2.福祉行政について                     ││     │       │ (1) 福祉避難所兼ふれあい交流施設建設について        ││     │       │  ①建設地変更の経緯について                ││     │       │  ②沖縄県との「合意書」について              ││     │       │ ア 合意書の内容に係る庁舎内会議等の開催について      ││     │       │ イ 合意内容について                    ││     │       │ ウ 合意書の効力について                  ││     │       │  ③早期建設へ向けての課題について             ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.自衛隊配備問題について                  ││     │       │ (1) 新聞報道で「防衛省から配備の要請を受けて1年が経っ   ││     │ 井上美智子君│   た。2年も3年も引きずるわけにはいかない」「遠くない  ││     │       │   うちに判断しなければならない」と述べていますが、何を  ││     │       │   基準に受け入れの可否を判断するのですか。        ││     │       │ (1) 市長は候補地周辺の4地区の公民館の住民の声を直接聞   │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘┌─────┬───────┬───────────────────────────────┐│件   名│ 氏   名 │       処 理 結 果( 質 問 事 項 )       │├─────┼───────┼───────────────────────────────┤│     │       │   かないのはなぜですか。                 ││     │       │2.新石垣空港の進入経路下の県有農地について         ││     │       │ (1) 新石垣空港の進入経路下にある宮良牧中の県有農地の現   ││     │       │   況について                       ││     │       │ (2) 今後の対応について                   ││     │       │3.旧大浜町浄水場跡について                 ││     │       │ (1) 文化財指定に係る建議書が出された経緯とその内容につ   ││     │       │   いて                          ││     │       │ (2) 教育委員会の建議書への対応について           ││     │       │ (3) 文化財としての保護と空港アクセス道路が両立する施策   ││     │       │   について                        ││     │       │4.教育行政について                     ││     │       │ (1) 入園申込者が、5人に満たない幼稚園について       ││ 一般質問│       │ (2) 対象となる幼稚園の保護者や関係者からの意見について   ││     │       │ (3) 今後の対応について                   ││     ├───────┼───────────────────────────────┤│     │       │1.本市における戦時中に空襲を受けた範囲について       ││     │       │2.不発弾埋没の可能性があるか否かの判断基準について     ││     │       │ (1) 磁気探査の義務化について                ││     │       │3.市が保有する遊休市有地活用のあり方について        ││     │       │4.農地を持たない人の市民農園を導入すべきと考えるが、当局  ││     │ 箕底 用一君│  の見解を伺う                       ││     │       │5.本市における介護士及び介護職不足問題については総合戦略  ││     │       │  に位置付けるべきと考えるが当局の見解を伺う        ││     │       │6.真栄里給油所から沖縄電力方面の市道における、街灯整備に  ││     │       │  向けた当局の取り組み状況について             ││     │       │ (1) 平成28年3月の一般質問で整備に向けて取り組むと答弁   ││     │       │   したが、その後の進捗状況について            │└─────┴───────┴───────────────────────────────┘           平成28年第8回石垣市議会(定例会)               12月12日(月)                 (2日目)                               開 議 午前10時01分 ○議長(知念辰憲君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お配りしてあるプリントのとおり一般質問となっております。 本定例会における一般質問の通告者は20名であります。よって、お配りしてある一般質問日程表のとおり進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、本日最初の質問者、長浜信夫君の質問を許します。長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) おはようございます。ケーラネーラ、ガンジューシ、オールネーラ、ミシャロルサ、市民の皆様、おはようございます。本日から一般質問の日程に入りますが、いつものようにトップ登壇となりました。 今議会は、全議員が質問を行いますが、当局と活発な議論を展開し、論戦を交えて当局をただしてまいりたいと存じます。 さて、質問の前に所感を述べさせていただきたいと存じます。 先月26日、市内大川の県道79号線で、下水道工事中に発見されました250キロ不発弾爆弾処理が行われました。それに伴い、当日は市民生活に多大な支障が生じ、不安と不便を強いられるなど、経済活動に大きな影響が及びました。 戦後71年経過して、今なお、今回のような戦争がもたらす負の遺産に向き合わなければならない市民や県民の精神的な苦痛、日常生活や経済活動など、地域社会に及ぼす影響は大変な損失であります。 沖縄県の調査では、戦後71年経過して処理された不発弾は2,100トン余であり、いまだ地中に埋もれた不発弾も、約2,000トンと言われ、全て処理するには、さらに70年余の年月を要すると試算されております。 国が起こした戦争の負の遺産である不発弾処理は、当然全額国の補助で解決されるべき課題であります。国は戦後処理のツケを、私たち市民、県民、国民に押しつけることは責任逃れだと強く訴えたいと思います。 決して人間の命を奪う爆弾や砲弾が落ちてくるような世の中にしてはいけないと、今回の不発弾処理に際し、痛切に感じた次第であります。 それでは、過日通告いたしました質問要旨を申し上げますので、当局の簡潔明瞭な答弁を求めます。 まず初めに、おきなわ子育て応援パスポートについてお伺いいたします。 本事業は、本年度4月から18歳未満のお子様やその家族、妊娠されている方やその家族を対象として、協賛事業所にパスポートを提示すると、さまざまな割引や優待が受けられる子育て応援事業であります。 本事業は、社会全体で子育て家庭を応援するために、沖縄県と事業者が協力して、子育てしやすい環境を整備していくものでありますが、本市の取り組み現状について、説明を求めます。 次に、川平公民館の保育所使用についてであります。 本件は、昨年3月議会で当局に質問し、確認したところでありますが、認定こども園移行について、不確定な状況になっていますので、地元からも再度確認をしてほしいと要望があり、質問をさせていただきます。 川平保育所は長年、公民館の一部を本市に提供し、運営がなされておりますが、近年は地域の公民館活動やさまざまな社会活動において、施設が狭隘化してきたため、保育所の移転を再三にわたって当局へ要請を行ってきました。 このような現状から、川平保育所のこども園移行を真っ先に取り組んでいただきますよう、昨年の3月議会で申し上げたところであります。 そこで、現時点でのこども園移行への計画は、予定どおり進んでいるのかどうか、現状説明を求めます。 旧大浜町浄水場跡の文化財指定調査と新空港アクセス道路について、お伺いいたします。 新空港開港に伴い、市街地とのアクセス向上を図るため、一般県道石垣空港線の整備が平成31年末の供用開始を目指し、目下進められているところであります。 しかし、アクセス道路計画内に、旧大浜町浄水場施設がかかっており、石垣市文化財審議会は、文化財に指定し、保護、活用するよう建議し、現地調査が行われました。 そこで、アクセス道路計画との影響等の関係について、どう認識なさっているのか、また文化財指定に向けた現状説明を求めます。 最後に、自衛隊配備問題についてであります。 同問題は、これまで防衛省の限定的内容の説明会や、石垣市からは到底積極的とは言いがたい市民への情報提供になって、議論が深まってこなかったのは、当然だと申し上げたいと思います。 石垣市は防衛省に対しても、丁寧で十分な説明を市民へ行うよう求めることもせず、ただ言い逃れをしているようにしか映りません。 ところで、去る10月28日に、市民や市長の判断材料に役立てるため、公開討論会を開催いたしましたが、討論会を通して、どう認識なさったのか、市長のご見解を求めます。 以上、質問要旨を申し上げました。当局の明確な答弁と説明を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君の質問に対する当局の答弁を求めます。福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) おはようございます。長浜信夫議員の1項目、おきなわ子育て応援パスポート事業の本市の取り組みの現状についてお答えいたします。 おきなわ子育て応援パスポートとは、沖縄県が民間の運営事務局に委託をし、妊婦さんや子育て世帯を応援、支援するために、全国的に実施している事業でございます。 事業内容といたしましては、あらかじめ取得したパスポートを、協賛店や施設に提示をすると、そのお店や施設が独自に設定する商品の割引やサービスなど、さまざまな特典が受けられるというものです。 具体的には、授乳やおむつ交換場所の提供や、ミルクのお湯の提供、キッズスペースあり、ベビーカー入店可能など、各種割引サービスポイント付加サービスなどが全国の協賛店や協賛施設で行われております。 石垣市におきましては、ポスターを掲示するなどして、妊婦さんが母子健康手帳を受け取る健康福祉センター窓口と子どもセンター、またこっこーま、オリブ保育園、なごみの広場保育園のおのおのの子育て支援センターにおいて、このようなカード型のパスポートが設置されております。 また、このパスポートは、ご自宅のパソコンでウエブサイトに接続し、プリントして取得したり、スマートフォンに画像を取得し、表示することで、利用が可能となっております。 現在、石垣市においては、協賛店舗及びホテルでの商品割引、コンビニエンスストアでのミルク用お湯の提供、授乳やおむつ交換場所の提供などのサービスを受けることができます。より多くの子育て世帯や妊婦さんにご利用いただけたらと思います。 なお、石垣市における独自のものといたしまして、企業の協力による子どもが3人以上いる世帯に対するガス料金の割引や、毎月第2、第4土曜日に低額な料金で食事を提供する食堂等の子ども応援サポートもございます。 続きまして、2項目の川平公民館の保育所使用における移転のめどについて、お答えいたします。 川平保育所は、平成7年に当時の川平公民館長及び婦人会長から、若者の定住促進を図ることを目的として設置要請があったことにより、平成8年に僻地保育所として開設をして以来、この間、地域の皆様の深いご理解とご支援をいただきながら、今日まで川平地域の子育て支援の場として運営がなされてきております。 改めて、川平公民館を初め、地域の皆様には深く感謝をしているところでございます。 川平保育所の園舎につきましては、これまで同公民館敷地内に付随する建物を活用させていただき、同公民館との建物賃貸借契約を交わしているところでございまして、現在の契約期間は、平成30年6月までとなっております。 2年前にも議員より同様のご質問を賜りまして、平成30年4月には、移転開所する計画ということでご説明を申し上げたところでございます。 本市において、平成27年3月に策定をいたしました石垣市子ども・子育て支援事業計画におきましては、川平保育所と老朽化が進んでいるわかば幼稚園を統合し、幼保連携型認定こども園を設置する計画になっているところでありますが、平成27年度にスタートいたしました子ども子育て支援新制度への移行、また平成29年度中の待機児童解消に向けての施策の実施など、ここ数年で保育行政が大きく変化している現状にございます。 また、川平地区における幼保連携型認定こども園設置は、公立では初めての園であることから、施設の整備につきましても、地域子育て拠点となるような施設計画となるような地域、保護者、幼稚園教諭、保育士、学校関係者等を含めた委員会を立ち上げ、基本構想や計画を進めていくことも必要かと考えます。 今後、本業務を丁寧に進めていくために、地域の提案や意見集約を図る時間も必要であり、また施設整備に向けて庁内の人員体制の調整も必要となってまいります。 このような理由から、現在において、契約期間満了日までに保育所を移転することが厳しい状況にございます。 このことにつきましては、去る11月28日に、公民館長等にその旨のご説明とご相談をさせていただいたところでございます。ご理解とご協力をお願い申し上げたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) おはようございます。長浜信夫議員の3項目め、旧大浜町浄水場跡の文化財指定調査と新空港アクセス道路について。アクセス道路との影響等につきましては、建設部よりお答えいたします。 新空港アクセス道路は、県道石垣空港線として、沖縄県土木建築部八重山土木事務所にて、平成21年度から事業着手し、平成31年度末供用に向け、整備を進めております。 旧大浜町浄水場跡地が文化財に指定された場合、ルート変更により、開通が大幅におくれること。既に取得、補償した用地物件費、調査設計費等の国庫返還等の可能性があること等、多大な影響が出ると聞いております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) おはようございます。文化財指定についての現状説明を求めることについて、お答えいたします。 旧大浜町浄水場跡は、平成28年8月8日開催の第1回石垣市文化財審議会において、審議委員より指定文化財候補として提案がなされました。 その後、9月9日の第2回文化財審議会で現地調査の後に審議を経て、9月21日付けで建議書が提出されました。 これを受けまして、事務局では文化財指定に向けての調査を開始いたしております。 この場所は、沖縄県が進める新石垣空港アクセス道路計画地に所在しております。このことにより、沖縄県八重山土木事務所からは、指定候補の新聞報道を受けまして、疑義書が提出され、その中では、石垣市文化財保護条例第3条の「文化財の保護と他の公益性との調整に留意しなければならない」とのことに基づきまして、当施設を石垣市指定文化財候補として取り扱うことにつきましてのご配慮のお願いが届いております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) おはようございます。自衛隊配備問題についてお答えいたします。 自衛隊配備について、市民の意見が分かれている現状において、賛成、反対双方の意見を聞き、市民及び市長が自衛隊配備についての判断に役立てることを目的に、去る10月28日、本市主催による自衛隊配備にかかわる公開討論会を開催いたしました。 当日は多くの市民が来場した中、推進、反対両方の立場から、それぞれの主張や討論が展開されました。 また、公開討論会の会場で実施されましたアンケート調査も公表されたことで、さらに市民の中でも、いろんな議論が巻き起こっております。 引き続き、今議会でも活発な議論がなされていくものと考えます。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、長浜信夫君の再質問を許します。長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 再質問に入らせていただきます。 まず、おきなわ子育て応援パスポートについて再質問いたします。 協賛事業所にパスポートを提示すれば、さまざまなサービスが受けられるということでありますけども、子育て世代にはこんなに大変うれしい話はありません。 そこで、多くの皆様方に、ぜひこの恩恵を受けていただくために、広く周知することが鍵になってきます。 そこで、明らかに18歳未満のお子さんがいる保育所とか幼稚園、小学校、中学校です。等に周知を図るためにポスターの掲示、パンフの配付等で周知をするのは、大変効果的であると思いますけども、取り組みの強化はできませんでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 議員ご提案のとおり、この事業は妊婦さんや子育て中のご家庭にはとてもいい支援事業でございます。十分な周知に至っていないような部分もございますので、実施主体である沖縄県と連携をし、ポスターの手配等、市民への積極的な周知に努めてまいります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 10月からは、この、これはインターネットから落としたものですけども、このカードなんですけども、これを掲示すれば、全国どこでもサービスが受けられることになっておりますので、子育て支援のパスポート活用がぜひ広がるよう、当局にはさらに力を入れていただきたいと要望いたします。 次に進みます。川平公民館の保育所使用についてであります。 本市と川平公民館は、これまで4度にわたって契約を交わして、そして延長借用してきているところです。 公民館も、今回の契約は、これで最後の契約にしてほしいと、当局に要望してきたと、当局も認識していると思いますが、そこで当局も計画年度の前倒しも視野に取り組んでいく旨の返答をなさっております。 しかし、計画のおくれについて、今、地域で不安や不満、あるいは心配で、大変公民館の皆さん方も、心中穏やかでないということになっております。 地域との約束ですので、公民館を返して、地域の説明会等の、そういった会合が必要になると考えますけれども、当局はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 公民館長及び副館長に対しまして、11月にご説明をし、ご相談をさせていただいたところでございますが、評議員の方等役員が大勢いらっしゃるとお聞きしておりますので、日程を調整の上、改めてご説明の場を設けまして、ご相談を申し上げたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。
    ◆16番(長浜信夫君) 公民館区域の皆さん方には、ぜひご理解をいただくように、説明をぜひともお願いしたいと思います。当局は、このようにおっしゃってました。「遅くとも平成29年度中には幼保認定こども園を整備し、平成30年4月には移転開所をする計画であります。今後、教育委員会と連携を図りながら、計画年度の前倒しも視野に入れ、鋭意取り組んでまいります」ということでありました。 そこで、教育委員会ですけども、お伺いいたします。 認定こども園移行に当たっては、当然、児童家庭課だけの課題ではありませんので、教育委員会の取り組みのほうに、おくれは生じなかったのかどうか、もしそのようなところがあれば、どういったことが課題なのか、説明をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 市全体のやはり課題として、新子育て制度の対応につきましては、教育委員会も市長部局もあわせまして、考え方を議論しながら進めていくということで、これまで一緒に行動させていただいております。 幼稚園のほうにつきましては、預かりの状況によりまして親御さんの子育てを預ける場所の判断をどうするかということが、一番重要な親御さんの考えになってきますので、そこら辺におきまして市の教育委員会のほうの考えと、児童家庭課のほうの考えをあわせまして、一生懸命整合性を整えるように頑張っております。 そういうことで、今まさにちょうど調整をしている段階でございますので、鋭意取り組んで、これからもいきたいと思っております。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 保育所と幼稚園の違いがあって、計画を進める上、弊害とか障害が出る部分もあろうかと思いますけども、今回の件で、地域が疑心暗鬼になっておりますので、行政、地域両者の信頼関係も大切になってまいりますので、今部長おっしゃったとおり、関係部署の連携をしっかりと図っていただいて、取り組んでいただきたい、そのように申し上げたいと思います。 そこで、当公民館は、地域活動や青年会、婦人会、老人会、さまざま社会活動において困っていると、撤去を訴えているわけなんです。それに関する教育委員会は、その社会活動においてどのようにお考えですか。ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前10時25分                               再 開 午前10時26分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えします。 生涯学習あるいは社会教育における部署につきましては、教育委員会が所掌します。自治公民館につきましても、いきいき学び課のほうで対応させていただいておりますけれども、その社会活動において子育てあるいは預かり教育において、地域公民館がしわ寄せがあるとか、そういう弊害があるということでの訴えは、現在のところ、私どものほうには届いてはおりません。             〔(いなくても、どんなふうに認識するかという話、現実にそういう事情を申し上げているわけだから)という長浜信夫議員〕 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 公民館で保育所が開設したのは平成8年4月です。もう20年になります。地域活動にいろいろ影響が及んでいるという地域からのお話ですので、そういう意味からは教育委員会も課題解決に向けて、さらに積極的に取り組んでいただきたい、そのように要望いたします。 当局と公民館の契約は、平成30年6月までとなっておりますけれども、答弁もありましたけども、何とか計画のおくれを取り戻すように、連携をさらに強化して、地域の方々が納得できますように、ぜひ推移を見守っていきたいと思います。強く要望いたします。 次に進みます。旧大浜町の浄水場跡、文化財指定調査と新空港アクセス道路のことについてご質問申し上げます。 平成20年8月26日開催の第4回新石垣空港アクセス道路検討委員会で、現在のルートが決定しております。懸案の浄水場施設について、県は平成22年の設計業務に際し、教育委員会に意見照会を行っております。 しかし、当時の文化課は、本件には触れておりません。意見はありませんでした。 その結果を受け、県は旧浄水場跡を現ルートの計画に入れています。 また、この施設を所管する水道部は、資産価値のない廃棄処分された施設なので、県が無償で撤去していただきたいということから、県は昨年度から撤去する方向で事業を進めてきました。 そこで、問題になっています今回の文化財指定の課題が出てきたわけなんですけども、ただどうして、当時このような認識に及ばなかったのか、今となっては悔やまれますけども、新空港アクセス道路の重要な事業が、進捗状況が順調に進んでいる中で、同問題が持ち上がってくるわけですが、教育委員会は、本件をどう認識していらっしゃるのか、その考えを賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えします。 最初の登壇のご答弁でも申し上げましたけれども、石垣市文化財保護条例第3条の「文化財の保護と他の公益性との調整に留意しなければならない」ということに基づきまして、本教育委員会も慎重に調査検討していかなければならない案件だと認識をいたしております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 当時の状況もあったんですけども、認識にちょっと甘い部分があったのかなと、判断を誤ったかなというような、感じるところですけども、それが今回の問題もちょっと難しくしているんじゃないかなと、そのように思っております。 文化財指定予定範囲の確定は、なされたかどうか、その上で文化財指定の最終結論はいつごろになる予定なのか、そこのところの答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えします。 指定範囲につきましては、現在、予備的な事前調査の段階でございますので、まだ確定をいたしておりません。また、指定の最終結論はいつになるのかとのお尋ねですけれども、指定カテゴリーの内容によりますが、これまでの指定状況から見ますと、調査から指定に至るまで、1年間から三、四年かかったケースもある状況でございます。 したがいまして、宮良、高山原での季節ごとの昼夜の動植物の生態調査が必要との認識でございますので、今のところ見通しは立ってはおりません。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 今回の文化財指定の案件が出る以前に、新聞報道でしか情報を持ち合わせておりませんけども、本市の公有財産検討委員会は、県に売り払いの承諾をしております。当時の状況では仕方ないことかなと思いますけども、仮に文化財指定という結果に至った場合、検討委員会はどう対応するおつもりなのか、お考えを賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 公有財産検討委員会においては、対象となる市有地の取扱方針を定め、確認を行ったまでであります。売買等の手続につきましては、沖縄県からの協議依頼を受けた後、関係部署への意見照会や調整等、所定の手続を経て処理を行うことになっております。 仮に文化財指定という結論に至った場合には、改めて沖縄県からアクセス道路の内容変更の説明を受け、公有財産検討委員会で検討を行うという手順になります。 あくまで内部での方針の確認まで行ったということでございます。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 私は、明らかに現状がこのような状況ですので、今の時点では、検討委員会が一旦承諾を取り下げて、そして先ほど所管課から答弁がありましたように、文化財の確定が決定して、そして文化財指定を受けて、そのような対応を受けてから、承諾の対応をとるべきじゃないかなと、そのように思っておりますけども、そういうことをとれるかどうか、検討委員会にお伺いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 先ほども述べたように、公有財産検討委員会では、対象となる市有地の取扱方針を定め、確認を行ったものでございます。市の審議内容に変更等があった場合には、沖縄県からも改めてアクセス道路についての内容変更の説明を受け、公有財産検討委員会において、検討を行うということになります。 あくまで、内部でその方針の確認を行ったということでございます。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 現実には、もう既に承諾をして、県に皆さん照会の回答書を出したわけですから、そこのところの対応は私はきちっとするべきだと思いますよ。 県は文化財指定、ルート変更が生じた場合、今後の交通量の増加による事故や交通渋滞、圏域の経済活動や社会的損失を指摘しております。 また、既に橋梁の工事がおくれているというような事実がございます。本市の都市建設課や環境課からも、貴重な対応を求める意見照会が回答があります。意見照会です、各関係機関からの意見照会を手元にございますけども、しかしこのアクセス道路の早期完成も必要ですし、文化財審議会、建議された貴重な意見もあります。市長は、現地調査を行っておりますけども、率直に市長の考えはどうなのか、お考えを賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 長浜議員の再質問にお答えいたします。 現地のほうを視察をさせていただきました。旧浄水場ということで、大変古い施設ではありますけれども、施設自体がまだ現状として残っていると。また、周辺には貴重な植物等があるという現状を把握をさせていただきました。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 県は、今回の件は新聞報道で初めて知ったというようなことをおっしゃっております。この現状について、県も大変困惑している現状なんですけども、しかし、この課題のボールは、石垣市にあるわけです。ボールを長く持ち続けるわけにはいきませんので、早期に状況を申請して、県にボールを返す必要があります。 先月、県の担当課の方にお話を伺ってみました。仮に文化財指定でルート変更が生じた場合、新たなルート設定、それに伴う設計、用地取得等が生じるので、市の結果を速やかに出していただきたい。そのことによって予定どおり2019年度供用開始の極力影響が少なくて済む旨のお話をなさっていました。いや、予定どおり完成したいとも話していました。 私は、県のこの事業にかける意気込みを、責任というのを非常に強く感じ取って、お話を伺って、そのように帰ってまいりました。 今、市民の間に、このアクセス道路事業計画にとても不安と心配が広がっております。事業のおくれを懸念して、文化財保護も重要だという認識のはざまにあって、非常に悩ましい状況に置かれていると思いますけども、両課題が市民の損失になってはいけませんので、関係機関との迅速な対応を強く要望して、双方が協力、協調して取り組まれて、最善の策を見つけ出すよう、強く本件のことに関して要望いたしたいと思います。 さて、次の質問に移ります。自衛隊配備問題についてであります。 今月3日の八重山日報社の取材に、市長は公開討論会での双方の意見は出尽くしていると述べております。 果たして本当にそうでしょうか。公開討論会を開催するまでに、市長は市民や議会も議論はまだまだ深まっていないと述べてきました。 そこで、たった1回きりの討論会で、双方の意見は果たして出尽くしていると言えるのかどうか、市長に答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 討論会の印象について、賛成、反対双方ともそれぞれの主張が出ていたと思います。今後いろいろな判断をする中で、一つの材料になると思います。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) はっきり1回きりの討論会でどうなのかと、返答を求めたはずなんですけども、討論会は、フロアからの意見はなかったんですけども、設定されなかったわけなんですけども、より多くの多様な市民の意見を聞くために、この問題の市民の関心をまた高めるためにも、次の討論会開催や防衛省の説明会がまだまだ必要であると思っております。 防衛省は市民の疑問には、まだ明確には答えていない部分があります。丁寧な説明をしたと到底言いがたい、そう思っております。 公開討論会のアンケートまとめが手元にありますけども、これからも討論会は、この中から、討論会は有意義であったが、まだ論議が深まっていないので、引き続きやるべきだと、賛成、反対双方からの意見がこのアンケートのまとめで示されております。 先日、このアンケートが公表されておりますけども、内容をまとめた結果は、配備反対の意見が多数でありました。これに市長は市民の意見なので、しっかりと受けとめたい、こう述べております。 アンケートには、配備の賛否を問う項目はありませんでしたけども、しかし最も重要なことは、市民一人一人が明確に記述して、みずから意思表示をしていること、そこなんです。このことから、市民のおおよその意向に察しがつくと思いますが、ご見解を賜ります。 ○議長(知念辰憲君) 中山義隆市長。 ◎市長(中山義隆君) 公開討論会の後にアンケートの回収をさせていただきました。それを集計して公表をさせていただきました。賛成、反対という意味での賛否を問うようなアンケートはさせていただいておりませんので、各自の自由な意見、その自由な意見の中で、賛成の意見であろうかと思う方を賛成、反対の意見だろうと思う方を反対というような形でさせていただきました。 また、アンケートの中には、賛成、反対、どちらにつくかわからない、どちらに類するかわからないようなこともございましたので、分類上はそういう形になっております。 700名余りの市民の皆さん、ご参加いただきましたが、回答いただいたのは約300名という形でございますので、回答していない方もいらっしゃるということでございます。 私が市民の意見なので、しっかりと受けとめたいと申し上げさせていただきましたのは、それぞれのアンケート、賛成反対、またどちらかわからない中でも、市民の皆様がアンケートに記入いただいておりますので、その意見、一人一人の意見としてはしっかりと受けとめたいということでございます。 アンケートの中で、賛成が多い、反対が多いということで、それで結論を出すということではございません。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 市民や市長の判断に役立てるために開催した討論会ですけども、分類はどうであれ、分類は、市民の判断は配備反対が多数でした。市長はどう考えようが、市民はそのように判断しているのが大方であるんじゃないか、そのように率直に申し上げたいと思います。 市長は市民の意見について、国防や安全保障にはそぐわない、単純に賛成が多いとか反対が多いとかで判断することではなく、賛成反対、双方の意見を聞いて、私自身が市長として判断する。述べております。 このことは、市長、賛成反対の方に関係なく、また市民の意向を聞こうが聞くまいが、自分自身の判断で決断するということにほかなりません。 市民の判断を無視して、自分自身の判断だけということですから、そのようになると、この市民討論会は単なる形式的で、市民の判断に役立てるとした目的としての意味合いは、何もないじゃないですか。この指摘にどう答えます、市長。答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) これまでも申し上げてまいりましたけども、国防、安全保障に関することについては、住民投票はそぐわないだろうというふうに考えております。 さらに、私自身が市長という立場で、住民投票を発議することはないと申し上げています。 ただ、住民の皆様の中での署名が集まっての住民投票もしくは議会の中で必要数がそろっての住民投票ということについては、否定するものではありませんので、そのあたりはご理解いただきたいというふうに思っています。 住民投票は国防や安全保障にかかわることで、住民投票することはそぐわないというのは、私の考えでございますけども、その住民投票自体がそぐわないからといって、市長が何か物事を判断すること自体がそぐわないというのは、論が違うと思っております。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) ちょっと認識のずれがあるのかなと、私とはそのように感じますけども、市長は、ただいまありましたけども、住民投票は国防にそぐわないと、私から提起することも否定することもない。今もそのようにお話いたしました。 自治基本条例とか議会で投票ということにならなければ、実施しなければならないと市長は発言しております。 これまでも何遍も話しているわけなんですけども、仮にこの住民投票を実施するとなった場合、結果の判断は市長はどのようになさいますか。対応はどうなさいますか、お考えを賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 地方自治法、そしてまた石垣市の自治基本条例におきましても、住民投票の結果を尊重するということであります。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 尊重でとまってはいけないです。どうするかですよ。私は最もウエートの大きいのは住民投票じゃないでしょうか。市長の判断よりも上だと思いますよ。私はそういう認識です。 市長が自治条例や議会で投票ということになれば、実施しなければならないと、ただいまそう発言しておりますけども、答弁なさいましたけども、このアンケートからも、この公表されたアンケート結果、これからも市長や議会が決めるのは否定的な意見が多いんですよ。このアンケート。そして、住民投票への言及が多数です。大いに市長はアンケートの結果を参考にすべきです。 議論をさらに深めます。市長、市長は住民投票は国防や安全保障に関することなのでそぐわない、この場でも何遍も発言しております。 市民の意思がそぐわないとおっしゃるなら、この市民の代表である市長の判断もそぐわないということになりませんか、どのように思います、市長、ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 先ほども申し上げましたけども、国防や安全保障というのは、国の専権事項であります。一地方自治体の住民投票で、国の安全保障や国防を決めるということは、大変私としてはそぐわないだろうと、危険性もはらんでいるのでそぐわないだろうというふうに考えております。 ただ、住民投票そのものを否定しているわけではないということをご理解いただきたいと思いますので、住民の皆さんの中から所定の手続等を経て住民投票の要件が満たされれば、それは実施いたしますし、議会のほうで所定の手続を経て、要件が満たされればそれは実施するというふうに考えております。 先ほど住民投票の件につきまして、尊重しなければならないということを、もう一歩踏み込むべきだというふうなお話をされましたが、石垣市の自治基本条例の第27条、住民投票の中に、条文の中にこういうふうに書かれております。「市長は市政に係る重要事項について、市民の意思を確認するため、その案件ごとに定められる条例により住民投票を実施することができる」というふうに書いてあります。 この意味において、私は実施することができると書いてありますが、私は国防や安全保障のものはそぐわないので、市長から発議することはないと申し上げております。 その2項、「市民、市議会及び市長は、住民投票の結果を尊重しなければならない」と、これが条例の条文でございます。条文に従って判断して、尊重しなければならないというふうな発言をさせていただいたわけでございます。 さらに、住民投票をそぐわないと言っているのであれば、市長の判断はそぐわないということであるならば、国防や安全保障についてはだれも判断できないということになるわけでございます。 市長という仕事を担わせていただいている以上、石垣市としての考え方、また市長としての考え方、それは責任逃れすることなく、いずれかのタイミングで判断して、決断をしなければならないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 確かに自治条例、地方自治法もそうです。市長の答弁によると、もちろんやらなければならない、もちろんやりますよ。やらなきゃいけないですよ、市長。 市長の答弁の発言に言いかえると、国防や安全保障は市民が判断することじゃなく、市民は国策に反対してはいけない、口を挟むなというわけですから、反対してはいけないということになりませんか。 また、一自治体の長が口を挟むべきじゃないともただいま述べました。これまでも述べてきました。視点を変えれば、みずからの自治体が国の一方的な計画に対して、有無を言わさず、なされるままになるにもかかわらず、傍観するという立場になるということじゃないですか。このことは、自治体を統治する市長のあるべき立場ではないと思います。自治体の長としては、どこに責任と責務があるのか、私は市長の答弁はどうなのかなと疑います。 それでは市長に伺います。市長はこれまで、推進、反対それぞれの団体からの要請、陳情には立ち会われてはきませんでした。いかにも中立性を保つというお話をなさってきましたけども、いかにも公平性を保っているように行動をとってきております。 しかし、以前にもただしましたけども、市長は推進する団体の顧問をしているわけです。事実からこの言動に信頼が持てません。どこに公平性があるのか、信頼が持てません。あたかも公平性を保っているような発言をしますけども、市長の姿勢はだれの目からも推進する立場の、そのような治政じゃないでしょうか、市長の認識を賜ります。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 国の安全保障、そしてまた大規模災害時の支援対応等に関しまして、自衛隊の果たすべき役割ということは、皆さん十分ご承知のとおりだというふうに思っています。 私自身も、その内容については、十分理解をしておりまして、八重山防衛協会につきましては、私は市議の時代から理事という形で参加をさせていただいております。市長に就任してからは顧問という立場になっております。 何度も申し上げておりますけども、他府県におきましては、それぞれの知事がその県の防衛協会の会長、市町村長は副会長というような役職についている方は大勢いらっしゃいます。大体それが通例という形になっております。 そういう意味においては、市長である私が八重山防衛協会の顧問に就任しているということは、特段特異なことではないというふうに考えております。 つきましては、自衛隊の配備に関して、八重山防衛協会は、現在推進という形をとっておりますが、私がそこの顧問だということで、推進の行動をしているということではないということは、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) そうおっしゃっても、なかなか理解できないですよ。確かに既に基地が存在する長はそうです。会長、副会長をなさっています。県の知事も市町村も、これから自衛隊の配備をするかどうか、市民が大きく割れて、問題を抱えている本市のような、このような自治体ではありません、市長がおっしゃったところは。現状が他の自治体とは変わります。 石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会からの抗議文、先日抗議されました。回答がありました、手元に回答書があります。回答にもありますけども、中立という立場から賛成、反対のどちらにもあいません。そして、他府県の知事とか市町村長も役員をしていることを話しますが、今も答弁なさいました。その方々がどういう立場でまた、中立であるかどうかもわかりません。恐らく私は推進する、容認する立場の方々だと思います。 市長は、みずから中立の立場といいながら、顧問する八重山防衛協会の推進派の、八重山防衛協会は推進派の母体じゃないですか、私は矛盾した市長の答弁だと思いますよ。 自衛隊の計画と訓練について、私は以前も質問いたしました。防衛省が説明すべきですけど、やりませんので、多くの市民に計画の内容と事実が十分に知らされていない。 そこで、一部ですけども、市長にその認識を問いたいと思います。自衛隊が、国内外で大がかりな訓練を繰り広げております。離島奪回訓練というのがあります。これは、南西諸島の島々を想定にして、行われる訓練だと言われております。 このことからわかるように、この訓練、島に置かれた部隊、あるいは基地は、抑止力どころか、敵に占拠されて、その後に応援部隊が島を奪還するという訓練なんです。このことはどういうことかと申しますと、島が攻撃の対象になり、住民が犠牲になってしまうことにほかならない。島への自衛隊配備は何の抑止力にもならないことを、この自衛隊の訓練みずから証明した訓練だと、私はそのように思います。 このような訓練を防衛省はやっているわけなんです。その島をこのような想定のもとに置かれていることについて、この訓練を市長はどのようにお考えなのか、ご見解を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 防衛省によりますと、島嶼防衛は、島嶼に関してあらゆる武力攻撃事態を想定しなければならず、離島奪回訓練は、万一島嶼を占領された場合の訓練であります。 また、我が国を取り巻く安全保障環境が大変厳しさを増す中、南西諸島地域の防衛体制の充実を図り、国民の生命、財産を守ること、石垣島への警備部隊等を配置することで、抑止力を高めるとの説明を受けております。 今述べたように、あらゆる事態を想定しなければならないというところで、いろんな訓練の中の一つだと認識しております。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 想定の訓練とはいえ、大いに可能性のある訓練ですよ。私はそう思います。 この計画、見て私は驚きました、当初。住民を巻き込んで、悲惨で残虐を極めたあの沖縄戦の再現を思い浮かべたからです。防衛省は市民の知らないところで、内容を明らかにしないまま、次々と計画を練られ、進めています。 しかし、この訓練計画等の内容は、先ほど申しました。防衛省は市民には一切説明しませんよ。石垣市民に。全く不誠実だと思います。 さて、次にお伺いいたします。今月3日の地元新聞に、柳澤協二氏の講演がありました。新聞でも掲載されております。 そこで、市長はこれを読まれたかどうか、ごらんになりましたら、感想を賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 新聞の紙面でしたので、読ませていただきました。非常にわかりやすい内容でありましたが、内容については、私の考え方と合致する点、また理解できないといいますか、考え方の違う点等ありましたので、さまざまな反応というか感想を持っております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 柳澤氏の講演は、先月30日にありました。柳澤氏は小泉内閣、安倍第一次内閣、福田内閣、それから麻生内閣の閣僚でありました。安全保障や危機管理の実務を担当した専門家であります。             〔何事かいう者あり〕 失礼、閣僚ではなかったけども、訂正します。講演では、自衛隊配備のリスクと私たち市民の覚悟を説いておりました。 推進する立場の皆さん方は、抑止力を前面に掲げますが、柳澤氏は、抑止力の本質は、力ずくの論理であり、従前より危険な状態となる。武力を強めることは安全につながらない、これが安全保障のジレンマであり抑止力の副作用だと、こう講演で述べておりました。 また、仮に尖閣問題がこじれて、邪魔する部隊があれば、そこを攻撃するのは当然であり、防衛基点になっているところは攻撃される。こう述べております。 これは、だれが考えても、非常に理解できることと私は思います。私たちが訴える基地があれば標的にされて攻撃される、そのものなんです。そのことを市長はどのように、講演の内容からですけど、認識なさるのかどうか、ご認識を賜りたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 ただいまの長浜議員のご質問、柳澤氏の講演会の中でのコメントでありますが、その基地があれば攻撃の対象になるということについては、これは、これまでの議会のほうでも、何度も申し上げておりますが、基地があれば攻撃の対象になるということ自体は、もう既に戦争状態になったということだということをご理解いただきたいと。そうですよね。戦争状態じゃないと、攻めてこないわけですから、基地を攻めるということは、戦争状態になったということでございます。 抑止力のことについて、お話をさせていただきます。これは柳澤氏の新聞にあって、ただ講演内容からですけど、抑止力には抑止には2通りあると。一つは拒否的抑止力、相手の国土をやっつけるのではなく、相手が攻めてきたらはね返し、やっても無駄だぞという抑止力、これを拒否力とも言うと。 これに対して、相手が攻撃してきたら、倍返しにしてやるぞ、首都を攻撃してやるぞというのが懲罰的抑止力、報復的抑止力、日米安保では、自衛隊が拒否的抑止力、アメリカが懲罰的抑止力の役割を担っているというふうに、まさしくそのとおりだと思っております。 自衛隊は、専守防衛、そしてまた国の安全保障を守ると、国防という意味において存在しているわけでありまして、自衛隊が他国を攻撃するということは基本的に考えておりません。 そういう意味においては、自衛隊は柳澤さんがおっしゃるように、拒否的抑止力だと、私もこのことに関しては、まさしくそのとおりだというふうに思っています。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 戦争状態になったから、島が攻撃されるという以前の話なんですよ。要するに、基地があれば、攻撃されるということは、リスクがそれだけ、抱えていることが大きいということになるんじゃないでしょうか。基地のない島にだれがミサイルを打ってきますか。国際上、そんなことは許されませんよ。常識でしょう、これ、基地のないところ、攻撃するところはないでしょう。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 静粛に願います。 ◆16番(長浜信夫君) 続けます。柳澤さんの講演でもありましたけど、市長、市長も要旨を読まれているはずですけども、結局のところは、柳澤さんはこう訴えているんですよ。政治力の力だと、政治が誤ってはいけないということを言っているんですよ、指摘しているんですよ、柳澤氏は。市長に強く申し上げたいと思います。 日本記者クラブの取材班に、市長は、若宮副防衛大臣から要請を受け、1年が過ぎて、返事ももうそう遠くはないと述べ、先日も、あと1年は考えてない、遠くないうちに判断すると述べました。 1年たとうが、2年たとうが、3年たとうが、私は一向に構わんと思いますけども、なぜそう急ぐのか、そこもわかりません。 そこでお聞きします。市長の胸中には、配備の可否について、決断は固まっているのかどうか。またその決断の公表の時期はいつごろだとお考えなのか、伺いたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) せんだって、日本記者クラブの皆さんが来られまして、市長はいつ判断しますかというお話を、質問を受けました。それに対する回答を今、ご質問されていることだと思いますけども、まず、若宮防衛副大臣が石垣市に来て、自衛隊配備の要請を、協力の要請をされました。昨年の11月のお話であります。 それから1年がたちました。それに対して、その間、防衛省の住民説明会、また市民に対する説明会等も行われましたし、私ども石垣市のほうで開催しました公開討論会も開催させていただきました。 そういった意味において、判断する材料というものについては、いろいろと集まってきているというふうに思っておりますが、これを今議員が2年でも3年でも延ばせばいいじゃないかというふうなお話をされました。 その判断を延ばすということに対して、やはり決断をしなければならない時期というのは私はあると思っています。賛成にしろ、反対にしろ、判断しなければならないと思っています。 長浜議員は反対の立場ということでございますので、本来であるならば、市長は反対の判断を早急にしてくれというならわかりますけども、それは言わずに、賛成か反対かの判断を延ばしてくれという理由が全く理解できません。私のほうでは。 本来であれば、反対ならば、反対の決断をしてくれと、早く反対の決断をしてくれというのが普通だと思いますけども、そういう意味においては、やはりここまで1年間かかっておりますし、私も市長の任期はあと1年と3カ月程度でございます。市長の任期中に判断をしないということになるならば、私が市長としての責任を果たしてないということになると思いますので、そんなに遠くないうちに判断をさせていただきたいというふうに申し上げました。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 長浜信夫君。 ◆16番(長浜信夫君) 市長、私は反対の立場から質問しているんですよ。賛成か反対かの決断ということは、明らかに私は反対の決断をしてほしいということになるんじゃないですか。私は反対の立場からあなたに聞いているわけですから。それを一々どうのこうのってへ理屈ですよ、市長、今の話は。私は反対の立場からあなたに質問をしているわけで、それを賛成か反対か、どうも私は皮肉な市長の発言だと思いますよ。 市長は、みずからの任期中、1年半の任期中までの決断とお話になってますけども、大方検討はつきます。いつごろというのは。なぜかというのは、いろいろあるんですよ。防衛省の予算の絡みもあって、大体いつごろの時期だろうということは、見当つきます。しかし、まだはっきり言ってないわけです。市長はまだはっきり発言していないわけで。 そこで、私たち議会も市長も、この問題について決断する、市民から負託されたものじゃないんですよ。市長もこのさきの選挙では自衛隊配備の云々は全く言及しなかったし、市議のメンバーも、選挙中には、自衛隊配備をしますとやっておりません。 ただ、一部のものであって、全員がそのように信任されたわけじゃありません。 そこで、この任期中に市長も私たちも決断することは市民に対して負託を受けてないということなんですよ。そのことをもし議会や市長が決断するというならば、解散して選挙をやり直してもいいですよ、市長。市長も選挙争点にしてやればいいですよ。そうしたら、市民も納得します。私はそう思いますよ。 いろいろ聞きたいところもありますけども、きょうは私たち議員、まだまだ執拗にこの問題を続けてぶつけますので、私はこの辺りで今回は質問を終わりたいと思います。議長、以上で私の質問を終わります。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、長浜信夫君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午前11時08分                               再 開 午前11時20分 ○議長(知念辰憲君) 再開いたします。次の質問者、仲嶺忠師君の質問を許します。仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) おはようございます。質問に入る前に所見を述べさせていただきます。 去る11月27日に沖縄市で開催されたキックボクシングISKA世界ライトミドル級タイトルマッチにして、石垣市出身の廣虎さんが世界王者の栄冠を勝ち取りましたことに、心からお祝いを申し上げます。 このことについては、新聞報道等でも大きく取り上げられ、これまで廣虎選手を支えてこられたご家族初め、同級生や後援会関係者、多くの市民も世界王者の誕生を喜んだことだと思います。 石垣市からの世界王者の誕生は、ボクシング世界ジュニアフライ級世界王座を13度防衛し、昨年、国際ボクシング名誉の殿堂入りをした具志堅用高さん以来、41年ぶりの快挙であります。今週末、17日土曜日には、本市において世界チャンピオン誕生の凱旋祝勝会も開催予定とのことですので、石垣島全体で世界チャンピオンの誕生を祝う意味を込めて、市役所を初め、多くの場所に世界チャンピオンの誕生を祝福する懸垂幕や横断幕を設置していただきますようご提言申し上げます。 それでは、先日ご通告申し上げた項目につきまして、質問、提言いたしますので、当局の明確、簡潔な答弁を求めます。 まず初めに、旧新栄町船だまり場整備計画についてお尋ねいたします。 平成26年10月に埋め立て工事を完了し、本年3月に新しい道路が整備されたものの、その他の整備計画の状況については、先行き不透明な状況にありますので、お尋ねいたします。 1点目に、整備計画概要について、2点目に、整備計画の進捗状況についてご答弁願います。 次に、漁業者支援事業についてお尋ねいたします。 この項目に関しましては、過去にも取り上げ、質問、提言した項目でありますが、現在どのような状況なのか、次の4項目についてご答弁願います。 1点目に、集魚灯整備支援について、2点目に、船舶燃費向上装置導入支援について、3点目に、2号船揚げ場巻き上げ機増設について、4点目に、漁業従事者育成プラン導入についてご答弁願います。 最後に、選挙時における投票日の投票時間の見直しについてお尋ねいたします。 本市で施行される各選挙において、期日前投票では午前8時半から午後8時まで投票できますが、投票日当日は、北西部地域が午前7時から午後6時まで、市街地においては、午前7時から午後7時までと繰り上げ投票が施行されています。国政選挙や県政選挙においては、テレビ、ラジオや選挙公報パンフレット等を通しての呼びかけにおいては、投票時間は8時までと呼びかけているため、投票時間が午後8時までだと勘違いしている市民も多くあり、投票時当日の投票時間を見直すべきだと思い、この問題を取り上げました。 そこでお尋ねいたしますが、1点目に、本市投票時間設定の経緯の理由について、2点目に、県内他市の投票時間の状況についてご答弁願います。 以上申し上げ、再質問は必要に応じ自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君の質問に対する当局の答弁を求めます。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 仲嶺忠師議員の水産行政についてお答えいたします。 旧新栄町船だまり場整備計画について、1点目、整備計画概要について、2点目、整備計画の進捗状況について、順を追ってお答えいたします。 旧新栄町船だまり場は、沖縄県の石垣漁港7号船揚げ場完成に伴い、平成25年から順次埋め立て工事を行い、平成26年10月に埋め立て工事を完成しました。平成28年3月に、東西を結ぶ直線道路の舗装工事を完了しています。整備計画概要の跡地利用については、これまでも要望のある漁村団地用地、漁村再開発施設用地や公共用施設用地を計画しております。 2点目、整備計画の進捗状況についてお答えいたします。 ことし6月に新たに生じた土地の確認と町の区域の変更を告示し、現在は表示登記に向けた委託業務を行っております。さらに、都市計画の区域変更を行うため、都市建設課と協議を行っているところです。 2点目、漁業者支援についてお答えいたします。 集魚灯整備支援につきましては、既存のマグロはえ縄漁法を廃止しての魚種の転換が必要と、沖縄漁業基金事業交付規則に載っていることから、これまでも見直しを要請してきました。今後も、沖縄県漁業協同組合連合会を通して要請していきたいと考えております。 2点目、船舶燃費向上装置導入支援について。 漁業者にとって漁船の燃料消費に係るコスト削減は、漁業経営上、大きなウエートを占めることから、漁業の安定に大きく寄与することだと考えられます。これまでも漁協理事会を通し、漁業者へ周知していますが、現在のところ、希望者がないと伺っております。 今後は、補助事業の省エネ機器等導入推進事業も視野に入れながら検討していきたいと考えております。 3点目、2号船揚げ場巻き上げ機増設につきましては、船巻き上げ機全長210メートルの間に巻き上げ機3基が設置してあります。巻き上げ機間の長いところでは80メーターもあることから、滑車やワイヤの持ち運びに大変苦労していると伺っております。巻き上げ機の設置条件としましては、事業主体である八重山漁協の浜の活力再生プランの作成が不可欠となっておることから、漁協と調整していきたいと考えております。 4点目、漁業従事者育成プラン導入につきましては、各漁業集落を対象に継続して行っております。離島漁業再生支援事業において、漁場再生の取り組みは、新技術や漁法の導入等に取り組むことで、漁場環境の保全活動や漁業従事者へのサポートになっていると考えています。 また、新規就労者へは、沖縄県が昨年より取り組んでおります未来のマリンパワー確保・育成一貫支援事業において、就業3年以内の漁業者を対象に、漁業経費を支援し、担い手の確保・育成に取り組んでいるところです。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 選挙管理委員会事務局長、天久朝彦君。 ◎選挙管理委員会事務局長(天久朝彦君) 仲嶺忠師議員の投票日当日の投票時間見直しについて、質問要旨、1点目、本市投票時間設定の経緯と理由について、2点目、県内他市の状況についてお答えいたします。 公職選挙法第40条では、投票所は午前7時に開き、午後8時に閉じる。 ただし、市町村の選挙管理委員会は、選挙人の投票の便宜のため、必要があると認められる特別の事情のある場合または選挙人の投票に支障を来さないと認められる特別の事情のある場合に限り、投票所を開く時刻を2時間の範囲内において繰り上げ、もしくは繰り下げ、または投票所を閉じる時刻を4時間以内の範囲内において繰り上げることができるとあります。 1点目の本市投票時間設定の経緯と理由について、前回7月10日執行の参議院議員通常選挙まで、西は真喜良小学校から四ケ字内の小学校、中学校、高等学校、公民館等7カ所を投票所に指定し、真栄里公民館、平真、大浜、宮良、白保までの各小学校、計5カ所、合計12カ所を1時間の繰り上げ投票を行っております。 繰り上げ理由といたしましては、住宅、商工業の中心的な地域で、職業的には多彩な面にあり、比較的サラリーマン世帯も多く、退社等に要する時間も数十分の環境にあり、投票時間を1時間繰り上げ実施しても支障なく、また、現場の投票事務従事者等よりも午後7時以降、訪れる選挙人の数も少ないとの意見もあり、閉鎖時間を繰り上げ実施しても投票率に影響はないものと考えることが理由であります。 2時間繰り上げ投票を行っている投票所は、西は名蔵公民館以北、東は伊野田小学校以北の各小学校、公民館等9カ所で投票所を設けております。 2時間投票を繰り上げしている理由としましては、準農村地区で農耕地を近傍に有し、投票時間帯のこれまでの状況を見ても、早朝に多く、また昼食も自宅に帰り、とる家庭が多く、その時間帯を利用しての投票もかなりあり、2時間の繰り上げ投票を実施しても支障がないものと考えることが理由であります。 また、平成15年12月1日施行の期日前投票制度、午前8時30分から午後8時までの間、告示日翌日から投票日前日までの間、投票できること等もあり、投票日当日の1時間、2時間の投票所の繰り上げ投票を実施してるところであります。 2点目の県内他市の状況については、うるま市、宮古島市、南城市等で、農漁村地域のため、朝夕の涼しい時間帯で農漁業に携わり、日中は強い日差しを避け、休養をとるという習慣があり、大半が投票を休憩時間の日中に済ませてしまう等の理由、また有権者の少ない離島投票箱等の送致に時間がかかる等の理由で繰り上げ投票を行っているのが主な理由であります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、仲嶺忠師君の再質問を許します。仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) それでは、順追って再質問をしていきたいと思いますが、まず、1点目、2点目の水産行政につきましては、過去にも何度か質問したものであります。 まず初めに、旧新栄町船だまり場について再質問をしていきますけど、これ私、先ほど申し上げましたように、過去にも質問したことはあるんですけど、過去に質問した際にも、平成26年度内に計画道路まで全て整備して事業完了という、その後、速やかに区域変更等を行うという答弁をいただいてたんですけど、いまだこれが区域変更されてないという理由がちょっと理解できないんですね。 それで、当初予定ではいつだったのか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 仲嶺議員の再質問にお答えいたします。 用途地域の指定につきましては、全体として、都市計画区域内であることが要件となります。埋立地などにより新たに生じた土地である地先公有水面は、地番が付された時点で都市計画区域に編入されます。 現在、所管部署で地番を付す作業をしている最中であることから、その作業が終わった後に用途地域の変更に係る手続をとることになります。 なお、地番を付す作業が今年度中に完了するとのことですので、用途地域の変更はその後となり、予定としましては、次年度となります。 以上です。             〔(議長、答弁になってない。当初予定とは、いつの予定かと聞いてるのに)という仲嶺忠師議員〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時35分                               再 開 午前11時37分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 本当、当初予定はいつだったかという質問なんですけど、全然答弁になってないんですけどね。今の答弁だと、次年度、区域変更するということですけど、なぜここまでおくれてるのかと。当初予定でいつだったかわからないから、おくれてる理由もわからないと思うけど。おくれてるように思えんのですよね。次年度のいつまでに、じゃこれを区域変更するんですか。再度ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時37分                               再 開 午前11時37分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) 再質問にお答えいたします。 用途地域の変更が完了するまでには、沖縄県との事前協議、公聴会、都市計画審議会など、さまざまな手続が必要となっております。 具体的なスケジュールは、これから進んでいく中でお示しできると思いますが、現時点で、次年度変更とまでしか申し上げられませんけども、少なくとも手続が早目に完了するよう、鋭意進めていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 部長の答弁によると、県との調整がおくれているという、このようなふうに理解しますけど。 前回質問したときに、平成24年6月議会で僕はこれを質問してるんですよ、この整備計画についてね。そのときの答弁で、平成26年度末までには、計画道路も全て整備して工事完了ということを言ってたんですけど。 私の認識によると、道路は、この埋め立て区域内ですよ、道路はあと2本整備されると認識しておりますが、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 現在、暫定的に整備した東西に延びる道路と、それに並行して北側に1本、仲本冷凍前の既存市道と整備予定道路の2本を結ぶ南と北に1本、既成道路の法線を考慮し、計画してございます。             〔(説明不十分)という仲嶺忠師議員〕 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 休憩してもらえますか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時40分                               再 開 午前11時40分 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 失礼しました。先ほど「仲本冷凍」と申し上げましたけど、「上原冷凍」の間違いでした。訂正して……。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 私の認識どおり、やはりあと2本整備する予定ですよね。これは、先ほども申し上げましたように、24年6月に聞いたときには、26年度中に計画道路を全て整備して工事完了だという答弁だったんですけど、いまだ整備されてない。今は埋め立てた後の都市計画の区域変更、これを調整してるということなんだけど。じゃこの区域変更をした後に道路を整備するのかどうか、ご答弁をお願いします。
    ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 区域変更後に行います。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) おくれてるように思うんですけどね。区域変更の後に道路を整備するということは、農林水産部から建設部に移ってからの整備という形になるわけですよね。 今回、取り上げた理由としまして、3月に整備された道路がありますけど、その道路には歩道が設置されておらず、しかも、いわゆる道路でいう路肩、車道とは別に路肩も整備されてないですよね。舗装されたぎりぎりに白線が引かれてるんですよ。おもしろいことに、これ私、9月議会でも取り上げようとしたんですけど、9月議会でこのような質問をする予定だよと担当部署に伝えたところ、それまで雑草が1メーターぐらい伸びてるものが、すぐ草刈りされてたんですよ。子どもたちの夏休みが明けて、子どもたちの通学路にもなってるから非常に危ないからということで取り上げようとしたら、すぐ草刈りがされた。幅が1メーター以上かな。その後、質問しなかったんですけど、今議会また質問するよと言ったら、先週ぐらいかな、ちょうど、質問するよと言ったら、また草刈りがされてる。それまでは草が伸び放題。             〔何事かいう者あり〕 本当ね、部長、多分そこの道路、どれだけ危険かわかってると思うんですよ。歩道もないんですね。それとあわせて、先月ですか、県のほうが南側にある漁港内道路、そこの進入路を完全に塞いでしまったもんだから、これまでその漁港内道路を通ってた車両が、全てこの道路を通ることになって、交通量が物すごくふえてるんですよ。漁業者の皆さんからは、なあ、あそこを閉め切ったからよくなったと、飛ばして回る車もいなくなったからよくなったという声もある。一方で、閉める場所を間違ってたんじゃないのかと、あと1カ所ぐらい東側をあけてもよかったんじゃないかという声もある。 いずれにしても、交通量がふえてることによって、相当危険が増してると、危険な状態がね。早目に歩道を整備していただきたいんですけど、なぜこれ歩道整備しないのか、できないのか、理由をご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 全体計画の中で、標準断面では、歩道を含め、排水口等附帯整備施設整備予定であります。その整備に向けて現在取り組んでいるところであります。 近年、石垣漁港内の道路の車両の往来が増加しております。漁業者が交通事故に巻き込まれるおそれが高まったこともあり、これに早急な対応が求められているところであります。 昨年、暫定的に道路を整備したところであります。今後、都市計画への編入と必要な手続を進め、整備を図っていきたいと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 先ほどの答弁でもありましたように、都市計画において区域変更した後、建設部の所管がえになった後に歩道も整備されるわけですよね。 今、危険な状態というのは、認識してますよね。この道路自体、今は整備されてる道路自体が、多分単費で整備したと思うんですけど。 しかし、歩道がないがために、それだけ危険な状況になってると、これを認識していながらも、区域変更を行って、その補助メニューを使っての歩道整備を考えてるっていうふうに私は理解したんですけど、それまでの間、子どもたちを含め、漁業者の皆さんを含め、本当にこの危険な状態の道路を使ってることに対して、どのように考えますか。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 確かに現在、新川小学校に通う子どもたちの登下校に大分影響を受けとると感じております。 うちのほうとしましても、草刈りだけでなく、もっと子どもたちが歩きやすいような環境をつくって、安全確保に努めていきたいと考えております。もうしばらくかかると思いますが、その間、またうちのほうで環境整備、それから歩道等はいきませんけれども、草刈り等をして、子どもたちが安全に通れるような対策をやっていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 安全管理と言いますけどね、向こうね、夜は夜で草があれだけ生い茂ってるものですから、そこを通る人はいないんですよ。車道しか歩かないんですね。 それと、大雨の日は、あそこ水たまりになるんです、恐ろしいほどの。部長が今言ったように、草刈りした場所を大雨の日は誰もそこを歩かないですよ。同じように車道を歩きます。大雨の日の視界の悪い状況の中で、交通量が相当多い中、車が走ってて危険な状態だというのが、漁業者の皆さんからも、あそこら辺を通学路としてる子を持つ保護者の皆さんからもね、早く歩道を整備してくれっていう、このような話しか来ないんですよ。本当に私も毎日通る道ですけど、非常に危険だと思ってます。最近、その周辺にはゾーン30というグリーンの舗装がされてますよね。しかし、その部分はされてないんですよ。 ですから、本当に、何度も言いますけど、非常に危険な状態、一日も早く歩道を整備していただきたいんですけど、部長が言ったように、草刈りを小まめにするとか、何らかの対応をとると言ってますけど、しっかりとした、この歩道をアスファルトまでやれとは言いませんよ、その事情がありますからね、財源の事情がありますから。もちろん、一日でも早くそれを舗装してほしいです。 しかしながら、やはりもう少し時間を費やすというんであれば、その部分、現在子どもたちが歩道として歩く場合もある、この草刈りをした場所を、ロープ等を張って安全をしっかり確保すべきではないかなというふうに思うんですよ。そこら辺はどのように考えますか。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 今考えたんですけども、学校とか、あとPTAとか、その道路を使ってる子どもたち、そういった環境を一度聞き取りをして、何が必要なのかをちょっと調査して整備していきたいと考えてます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 何が必要かというのは明確なんですよ。安全の確保なんですよ。そのためには、しっかりと対応していただきたいと思います。道路管理者は石垣市ですよね、向こうの道路の場合はね。何かあったときは市に責任が来ますよ。しっかりと対応していただきたいと思います。 先ほどの答弁によって、埋め立て跡地利用、ここで漁村再開発施設とか公共施設という答弁、漁村団地というのは、これはわかるんですけど、それ以外の、この漁村再開発施設とか公共用施設というのは何なのか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 本計画において漁村再開発施設は、漁村団地、それから漁業者コミュニティー施設等を想定しております。また、公共施設等は、公民館等を想定し、地域の水産振興に役立つ公共的役割の施設を想定しております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) いろいろなものが当初の予定で絵を書いてありますよね。それを見て、大体のことはわかってるんだけど、漁村団地なんですけど、今、八島町の漁村団地が整備されております。漁業者のほうからは、ああいうつくりではなくて、タワー型をつくってくれないかという話なんですよ。2階建てとか、新栄町にある平家とかじゃなくてね、3階建て、4階建ての大きなものをつくれば、あれだけの敷地面積があるわけですから、もっと多くの方が入居できるのじゃないかという声も多くあるんですよ。赤瓦にこだわるのもいいかもしれませんけど、やはり多くの入居希望者がいるというんであれば、そのニーズに応えなければならないと思いますので、ぜひ漁村団地を計画する際には、多くの方が入居できるような団地を建設していただきたいなというふうに思っております。 また、漁村再開発施設ということなんですけど、コミュニティー施設みたいなものをつくるのかどうかわかりませんけどね。地域の声では、漁協から水揚げされた魚をその場で即売できるような、いゆまちみたいなものね、そういうものもできないかという声もあるんですよ。そこら辺まで含めてね、検討していただければなと思います。 ただ、いゆまちに関しては、やはり漁協とセットで考えるのがいいのかなという部分もありますので、そこら辺はしっかりと検討していただければなと思います。 いずれにしましても、この問題に関しましては、早目に整備していただいて、本当に、先ほど来、何度も申し上げてますように、安全の確保ですので、早目にこの歩道の整備を含め、この跡地利用をしっかりと取り組んでいただきたいなというふうに思います。 続きまして、漁業者支援事業の部分に移っていきたいと思いますが、まず初めに、集魚灯の部分。 最近、多くの漁船がこの集魚灯整備、行政からの補助を待てずに、漁獲量が上がるからということで集魚灯整備をしてる船が目立ってきてます。この集魚灯を整備した船の水揚げが現在どのような状況なのか、把握してるのなら、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時52分                               再 開 午前11時53分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 現在のところ、集魚灯整備の船の水揚げのほうは、正確には把握してませんけれども、一番マグロのほうが多いという話は聞いております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 私も漁業者といろいろお話しする機会があるんですけど、この時期は若干水揚げが落ちてるような話も聞こえてるんですけど、ことし相当水揚げがあったと、集魚灯をしてね。これぐらい行政からの支援を待たずして、独自で自分で集魚灯を整備してる方々がいて、そこで水揚げが上がってると。まだ整備されてない方については、もう早く整備したいという。しかしながら、整備するに当たっては高額になるもんですから、どうしても行政からの支援も求めたいという話なんですよ。 先ほどの答弁でありますと、県漁連を通して要請していきたいと思いますという答弁なんですね。前回、ことしの3月議会でも質問してありますよ、どうにかして漁業基金の交付規則を緩和してもらえるように取り組んでいくと、このような答弁をしてたんですよ。今回もまた、またと言いますか、今回は連合会、県漁連を通して要請していくという答弁なんですけど、本市として、この集魚灯整備の支援について、関係省庁に要請等をしたことがありますか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 特に現在のところ、要請のほうはありませんけれども、沖縄県漁業協同組合連合会を通して、沖縄県漁業基金の見直しについては要望しております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 特に要請はしてないとの答弁なんですけどね、もっと積極的に動くべきですよ。この後申し上げますけど、先ほど部長が答弁した内容だとね、漁業者からの声が届いてないとか、認識はしてるけど、まだ動いてないとか、そんなんですけど、もっと真剣に取り組んでいただきたい。その沖縄漁業基金という、日台絡みの100億円の基金ですよね、これね。その使い勝手が悪いというのは、何度も指摘してますよ。現在やってる漁法を廃業しないとそれができないとか。これね、沖縄県と、しかもこの離島八重山の漁業と本土のほうの漁業は全然違うんですね、船の大きさも全く違うんですよ。集魚灯でやってる人は集魚灯専門でやるんですよ、向こうの人はね。はえ縄をやる人ははえ縄を専門でやるんですよ。しかし、この八重山漁協に所属してる方は、この時期時期によってはえ縄をしたり集魚灯をしたり、そういう形でやってるんですよね。 だから、この交付規則、漁業基金の交付規則でね、今やってるものを廃業しないと補助できませんよというものを理解ができない。だから、これを私は何度も何度も訴えてきて、もっともっと使い勝手がいいようにするべきではないかと、議会でもう何度も訴えてきた。 しかしながら、市として特に要請したことはありません。県漁連を通してお話ししてます。そうじゃないでしょう、もっと積極的に市が動くべきだと思いますよ。この次の分と、燃費軽減装置の部分とあわせてご質問しますけど。 じゃ、船舶燃費向上装置導入支援について、この件について質問しますけど、先ほど漁協の理事会等を通して周知しているが、希望者がないとの答弁。私のところには、補助はまだか、補助はまだかという声しか来ないんですよ。この理事会を通して希望者を募ったが、希望者がいないって。余りにも認識が違い過ぎると思うんですよ。なぜこのように認識が違うのか、ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午前11時58分                               再 開 午前11時58分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。水産課長、平良守弘君。 ◎水産課長(平良守弘君) 再質問にお答えします。 去る27年12月15日の漁協理事会で、船舶燃費軽減装置に関する件として情報提供を行っております。 今後も、今、議員おっしゃるように、自分のところにたくさん要望が来てるということですので、周知徹底を図る上、また懇談会等で我々のほうも話していけたらなと思っております。 あと補助メニューにつきましても、今のところ、メニューとして現在持ち合わせていませんので、今後検討していければなと思っております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 課長、冒頭から申し上げてるように、私は水産漁船については、以前にも質問していると言いましたよね。この件については、平成27年12月議会で質問しているんですよ。今の課長の答弁だと、つい先日。             〔(27年です。去年の)という水産課長〕 去年の。私が議会で質問した後にそれをやったわけですね。しかし、私、きのうもこの漁港をずっと回ってたんですけど、やはりなぜまだできないのかと、そんな声なんですよ。先ほど答弁いただきました、補助事業の省エネ機器等導入推進事業というのは、これは何ですか。これ詳細をお願いしたいです。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 省エネ機器等導入推進事業費補助要綱というのがありますので、ちょっと読み上げます。 事業の目的といたしまして、漁業経営の改善に意欲的な漁業者グループが行う効率的かつ精神的な漁業手法の導入、省エネ環境対応型農業への転換を図る取り組み及び省エネ性能が相当程度すぐれた漁業用機器の導入の支援を行います。これまで以上の省エネ取り組みを推進することにより、燃油高騰に左右されない強い漁業経営を目指すことを目的としております。 要件としまして、補助対象となる漁業者グループの要件は、漁業経営セーフティネット構築事業に加入する漁業者であり、5人以上で構成されるグループであって、その代表者は65歳未満であるとなっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 部長の説明だと、その漁業者グループ、このグループという言葉なんですね。ということは、これ個人に対しての補助はないというふうに理解しますけど、じゃこの漁協とその漁業者グループ、このようなグループがあるのかどうなのかわからないですけどね、漁協と漁業者と市と、水産課としっかりとこのような話し合いをしたことがあるのかどうなのか、こういう助成がありますよという、こういうような話をしたことはありますか、ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 水産課長、平良守弘君。 ◎水産課長(平良守弘君) 省エネに関しましては、そういった細かい説明等は実際現場ではしたことはありません。 ただ、八重山漁協を通して、こういう省エネ、削減のメニュー等の話し合いはさせていただいております。また、今年度よりコスト競争に耐える操業体制を確立するため、漁業用機器等の導入が可能で、省エネ、プラス馬力アップも図ることができるようなメニューも創出されてることから、この辺も含めまして、話し合いを持ってるところです。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 課長の話だと、漁業者や漁協を交えての話し合いが全くされてないというふうに私は認識するんです。ですから、先ほど希望者がいない、周知徹底がされてないんですよ。このようなものがありますよって、前回質問したときにも、漁業者からは多くの議員に直接電話がかかってくるんですよ、あれほどやってくれ、これほどやってくれって。なぜか、漁協と市の水産課が全く動かないからですよ。だから、直接議員に来るんですよ、声が。それは前回も指摘しました。声がないから動かないじゃなくて、自分たちが漁業者としっかり話し合いを持って、率先して動かないことにはどうしようもないんですよ。漁業者はどのような補助メニューがあるかとか、僕だってわからないですよ、聞かない限りは。それを漁協任せにするんではなく、漁協に多分ペーパー1枚渡して、このような支援事業があるから、希望者はないですかっていう、こんな感じでしょう。 そうじゃなくて、各ハーリー屋があるわけですから、その単位でもいいですよ。いろんな会がありますよね、一本釣りとか、底びきとか、いろいろありますよね、マグロとかね、船主会とかありますよね。その方々を集めて、この漁法をしてる方に対する対象となる補助がこういうふうにありますけど、希望しますかって。水産課と漁協と一緒になって、しっかりと周知しなきゃいけないんです、これは。 だから、これまでは水産行政だけじゃなくて、役所は聞かなければ教えてくれないと、何についてもですよ。聞かないことは一切教えてくれない、それが役所だと、市民からいつもそう言われてきたんですよ。そうじゃなくて、逆にこちらから市民に、こういうことがありますよというのを提供していかなければならないと私は考えるんですけど。 さて、先ほど質問した集魚灯整備及び今のこの船舶燃費向上装置導入支援、この件につきましては、中山市長の2期目の公約でもあります。この件についてはどのように考えてるのか、ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 集魚灯整備支援、それも含めてですけども、結構水産事業のほうの補助事業メニューがございます。もろもろの採択条件に合った形で補助メニューを発掘し、今後またやっていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 先ほど来、周知が不足してるんじゃないかなという話をしてますけど、今、質問したように、この2項目については、市長の2期目の公約でもあったんです。何月議会か忘れましたけど、私は市長の2期目のマニフェストの達成率という質問もさせていただきました。そのときにも、この2項目についてはまだ動いてないと。 しかし、市長は、その当時、残された任期2年で実現できるよう努めてまいるという、このような答弁もしてましたけど、残された任期、先ほど市長が長浜信夫議員の質問のときにも言いましたけど、1年3カ月です。この1年3カ月で本当にこのような支援ができるのかどうか。私、そのとき質問した際も、できないものはできないとはっきり言っていいと。なぜできないかという明確な理由があればいいと。そして市民は理解すると。 ただ、先ほど来、部課長が話してるように、全く漁協に丸投げしてるような状況で、市民から声がないからやりませんと。これじゃしっかりと取り組んでるとは言えないんですよ。 ですから、もっと真剣に取り組んでいただいて、残り1年3カ月の任期において、しっかりとこれが実現できるように取り組んでいただきたいなというふうに考えますので、ぜひ市長、そこら辺、再度改めて、2期目のあと1年3カ月の任期、3期目もあると私は思ってますけど、2期目の公約として、あと1年3カ月の中にしっかりと取り組んでいただけるかどうか、市長、決意があればお願いしたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 当然、市民の皆様とお約束させていただいたマニフェストに関しては、全力を傾注して、達成に向けて取り組んでいく所存でございます。 当然まだ未達のものに関しては、任期中に実施できるように取り組む考えでおりますし、議員ご指摘のことに対しても、関係機関を含めまして、早急に連携を図りながら、着手もしくは実施させていただきたいというふうに考えてます。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 市長からも力強い決意をいただきましたよ。 課長、もっと漁業者の声を聞いてくださいよ。漁業者の声をしっかりと聞いて、それで行動する、それが市長の公約の実現にもつながるんです。ぜひとも真剣に取り組んでいただきたいと考えます。 次に、巻き上げ機なんですけど、これも昨年の9月議会で質問させていただきました。これについても、また八重山漁協が事業主体となる浜の活力再生プラン、これでやらないとできないという話なんですけど、この事業がどのような事業なのか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 浜の活力再生プラン等支援事業というのがございます。これは、読み上げます。漁村地域では、漁業者の高齢化や集落の人口減少が都市部に比べて進行しており、後継者不足や集落の機能低下が懸念されるところです。 このような厳しい状況に置いている漁村地域の課題を整理し、浜ごとの特性に応じて、漁業者みずからが漁業収入向上とコスト削減の対策に取り組み、漁業所得の向上を目指す事業となっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) この件についても、また多分、グループですよね、個人じゃないですよね。漁業集落単位とか、そういう部分だと思うんですけど、何度も申し上げますけど、これも27年9月議会で質問した。そのときの答弁でも、全く同じ答弁をしたんですよ。巻き上げ機間の長いところは、80メーターあるところから滑車やワイヤの持ち運びに大変苦慮していると聞いてる。今回もまた同じ答弁。わかってるんだったら、改善しましょうよ。これ議事録あけて読みますか。全く同じ答弁ですよ。さっき思いました。課長、もっともっと真剣に漁業者の声を聞いてください。 次の項目に移ります。漁業従事者支援についてですが、これまでに、先ほど課長が答弁した、未来のマリンパワー確保育成一貫支援事業、この担い手、就業3年以内の漁業者を対象にした補助ということなんですけど、これまでに何人ぐらいの方が利用してますか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 水産課長、平良守弘君。 ◎水産課長(平良守弘君) 未来のマリンパワーに関しましては、平成27年度に3名、平成28年度に7名ということで、新規就業者のために採択されております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 27年度3名、28年度7名と。27年度から始まってるのかな、この事業は。最近、若い方々が、これまで一緒にやってた親方から独立を含めて、新規で漁業を始める方が多くあります。 しかしながら、この10名という数字は、私は大分低いものと思うんですよ。これもなぜかわからない方がいるんです。周知徹底ですよ、だから。聞かなければわからない、こんな状況なんですよ。 この件についても、支援事業、私は以前に、同じく27年9月議会で、与那国町でされている与那国町漁業者育成プランというのがあるとご紹介させて、石垣市でもぜひこれを導入すべきではないかと提言させていただいたんですけど、その与那国町のプランにおいては、新規育成プラン、既存漁業者の育成プラン、両方あるんですよね、与那国町にはね。現在、石垣市がやってる、これ県のあれなんですけど、これは県の部分ですよね、この補助はね。与那国町における一括交付金を利用した育成プランにおいては、新規就業3年未満とか、ある程度の年齢制限はありますけども、この石垣市で現在補助を出している、県の補助なんですけど、この支援事業に対して年齢制限はあるのかどうか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 水産課長、平良守弘君。 ◎水産課長(平良守弘君) 答弁します。 未来のマリンパワー確保育成一貫支援事業の年齢制限ということで、40歳未満、ただ、補助金額の余裕に応じてプラスアルファもあると聞いております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 40歳未満、今、課長の答弁だと、補助の内容によってはプラスアルファがあるというのは、原則40歳だけど、認められれば40歳までとは限らないというふうに理解していいんですかね、そういうことですよ。             〔(はい)という水産課長〕 プラスアルファがあるとか、そういう答弁では理解ができないよ。 これ漁業者から話を聞くと、なぜこれ40歳まで制限してるのかと。40歳を過ぎてから、最近もマグロ船を購入して新たに漁業を始めた方いますよね。その方たちは新規就業だけど、対象にならないですよ。だから、不満の声が多い。与那国町の育成プランにおいては、新規就業者は50歳までなんですよ、年齢制限ね。既存漁業者に関しては65歳までありますよ。 だから、前回質問したときにも、このように行政はいつも前例がない、前例がないと言うけど、お隣の与那国町において、このような育成プランがある。しかも、上限は2,500万円まで。船舶の購入なり、エンジンの載せかえなり、何でも使えるんですよ。受益者負担は2割、8割補助ですよ。私が聞いた話によると、今、県の補助でやってるものに関しては、補助額の限度が150万円と聞いておりますけど、上限がね、150万円で何ができるか。確かに備品購入しかできないですよ、釣り機を2基買ったら終わり。ホーラなんか1個買ったら終わりでしょう、もう。漁具は高いんですよ。確かに150万円でも補助が受けられればそれでいいかもしれない。 しかし、お隣与那国町、八重山を一つといっているお隣与那国町において、上限2,500万円、しかも年齢制限は、新規で50歳、既存で65歳まで、そこまで対応してる。このようなものがあるから、ぜひ石垣市も導入してはどうかということを前回も提言させていただいたんですよ。そのときの答弁が、石垣市でも導入できるようしっかり取り組んでいきますという、この答弁だったんですよ。 今回、私のこの質問の趣旨は、前回聞いたものがどのようになってるかと、そこなんですよね。石垣市で、この与那国町のような育成プランを導入を検討したかどうか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 与那国町の漁業担い手育成プランについては、一括交付金で対応してると聞いていますが、本市においては、漁業者数が多いため、財源的に一括交付金事業での対応は厳しいと考えています。 そのため、現在策定中であります浜の活力再生プランにて、さまざまな国の補助事業を導入すべく取り組んでおります。 ちなみに、与那国町の漁船の総数が38隻で、石垣の漁船の総数が415隻と多いため、ちょっと補助の金額的なものが大きくて、ちょっと今検討しております。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 部長が今答弁したように、漁業者の数も違う、漁船の数も違う、こんなもんね、誰もわかってることですよ。課長にも言いましたけど、じゃことしは何名までとか、総額は幾らだから、これに来たら終わりですよ。年次的にやっていけばいいんじゃないですか。何も単年度ではないでしょう、この補助だって。与那国町だって継続でやってるわけですよね、何年もね。1年限りのものじゃないんですよ。石垣市は漁船も多い、漁業者も多いから対応できない。そうじゃないんですよ。漁船も多い、漁業者も多いんであれば、継続して何年もかけてこのような補助をしていくべきですよ。そのように考え方を変えていただきたいと思いますよ。ぜひこの与那国町と同じような、新規就業者のみならず、既存漁業者までしっかりと支援できるプランを石垣市でも導入していただきたいと思いますけど、再度部長ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 確かに今、漁業を取り巻く環境は、とても厳しいものがあります。年々漁獲量も減ってきてますし、漁業者の皆さんの負担のほうも大きいと聞いております。 どういったメニューがあるのか、今現在、研究してます。また、今後も、今ある事業のほうもまた見直しながら、漁業者の皆さんに本当にためになるようなものを、メニューをまた考えながら、要望するところは、また国、県、それらに要望しながらやっていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 部長答弁ありましたので、しっかりと取り組んでいただきたい。さきに質問した件につきましても、本市独自としても関係省庁にぜひこの基金の見直しを、規則の見直しをしていただきたいという部分を、市としてもしっかりと要請していただいて、漁業者の支援をもっともっと充実させていただきたいなというふうに思いますので、しっかり取り組んでいただきますよう、切にお願い申し上げ、次の質問に移ります。 それでは、選管のほうに移りますけど、冒頭で申し上げましたように、投票時間が、テレビやコマーシャル、そして選挙公報のパンフレット等を通すと、投票は午後8時までと書いてある。小さく一部地域を除くと、よく見なきゃわからないです。しかし、この一部地域がどこかというのも載っていない。各選管に問い合わせてくださいぐらいですよ。ですから、今回、これ取り上げさせていただいてるんですけど。 この投票日当日の投票時間なんですけど、現在、午前7時から、北西部は午後6時まで、市街地においては午後7時までというふうに決まってますけど、この投票時間については、どのようにして決定されてるのか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 選挙管理委員会事務局長、天久朝彦君。 ◎選挙管理委員会事務局長(天久朝彦君) 投票時間については、選挙管理委員会で各種選挙について、例えば、市会議員選挙、市長選挙等についても、結局、国政選挙、県議会議員、県知事選挙についても、選挙管理委員会の委員の中で決める事項になっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 今の答弁だと、選挙管理委員会で決めてると、選管の委員会のほうで決めてるということなんだけど、これ各選挙、その都度決定してるというふうに認識していいんですか。             〔(はい)という選挙管理委員会事務局長〕 その選挙ごとにおいて、じゃ今回の選挙は投票時間をどのようにしますかって。今、慣例で7時から7時もしくは6時となってるもんだから、多分これまで同様でいいですかってぐらいの話だと思うんですけど、過去の選挙において、これまで午後8時までに投票時間を設定したことがあるのかどうか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 選挙管理委員会事務局長、天久朝彦君。 ◎選挙管理委員会事務局長(天久朝彦君) 再質問にお答えします。 過去の選挙について、平成10年の9月13日執行の石垣市議会議員選挙と平成10年11月15日執行の沖縄県知事選挙において、午後8時まで執行されております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 過去に平成10年の9月の市議選及び11月の知事選で8時までされたというお話なんですけど、そのときの投票率はどのような状況だったのか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 選挙管理委員会事務局長、天久朝彦君。 ◎選挙管理委員会事務局長(天久朝彦君) 再質問にお答えします。 平成10年9月13日執行の石垣市議会議員選挙においては86.02%です。平成10年11月15日執行の沖縄県知事選挙においては77.71%でございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 市議選では86%、県知事選では77%という数、非常に高いように思われるんですよね、私はね。今の投票においては、時間別で多分投票率も出てくると思うんですけど、この当時はそれはやってないですよね。 それで単純に比較はできないんですけど、最近、さまざまな理由があると思うんですけど、投票率が大分落ちてきてるような気がするんですね。ですから、ぜひとも、来年は多分衆議院が解散しなければ選挙はないと思うんですよ、来年はね。解散するかもしれない。ぜひともしっかり選管のほうで話し合って、この投票時間を8時までやってみてはどうかという話し合いも、しっかり検討していただきたいなというふうに思うんですよ。 選管長は、これまでご自身の選挙、市議選、そして県議選挙もかかわってきておりますし、その他の選挙においても、いろいろと投票呼びかけもしてきたと思うんですけど、選管長には、市民からこのように、えっ、投票は8時までじゃないのという、こういう声は聞いたことないですか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 選挙管理委員会委員長、辻野ヒロ子さん。 ◎選挙管理委員長(辻野ヒロ子君) 仲嶺忠師議員の再質問にお答えいたします。 今、冒頭に話しておられた件は、市民のほうから私のほうに直接はまだございません。 それでは、先ほど局長の答弁でもありましたが、公職選挙法第40条の選挙管理委員会では、特別の事情がある場合は、個々の投票について一定の範囲で繰り上げ、繰り下げができます。 本市においても、これまでに平成6年の3月執行の市長選挙や9月の市議選挙では、午後6時に繰り上げており、その後に平成10年9月の市議選では、午後8時に繰り下げて、翌日開票になった経緯があります。その後、平成12年6月の県議選挙から午後7時、北西部地区は午後6時となり、現在まで16年間続いております。また、平成15年12月1日施行の期日前投票制度、午前8時30分から午後8時まで、公示日、告示日、翌日から投票日前日までの間、投票ができます。また、他市の状況の中で、うるま市が午後7時、宮古島市が一部を除いて午後6時と繰り上げ投票を行っております。 本市では、行政区域が広いため、投票所から開票所への到着時間が遅くなってしまい、開票時間がおくれてしまうことが懸念されます。 ちなみに、去る7月の参議院選挙の開票も、多くの職員の皆さんの協力を得て行いましたが、明け方の午前3時25分までかかりました。このような開票状況も鑑みて、今回の仲嶺議員の提案もありましたので、市民ニーズに応えるために、投票時間の繰り上げについて、例えば、2時間繰り上げを行っている北西部地区は現状のまま続けて、現在1時間繰り上げを行っている地区については、委員会で検討する余地があるものと考えております。 今後とも、委員会といたしましては、投票率アップのために、石垣市明るい選挙推進協議会と連携し、有権者への啓発活動に取り組んでいく所存でございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 仲嶺忠師君。 ◆2番(仲嶺忠師君) 今、選管長のほうには、市民からはそのような声は届いてないという話だったんですけど、多分、今、選管長になってからは届いていないと思うんです。選挙運動をしてるころは、投票は8時までじゃなかったのとか、こういうことは絶対あったと思うんです、こういう声はね。我々も、自分の選挙もそうですし、各種選挙において、しっかりと投票呼びかけをしたときに、やはり市民の方からは、投票は8時までじゃないのって、しかも、今は期日前投票が施行されてて、その期日前投票も8時までとなってるもんですから、当日投票もやはり8時までと勘違いしてる市民も多いんですね。 ですから、選管長、先ほど答弁ありましたように、ぜひ、北西部地区も含めて、市街地も含めて、一度投票時間について検討していただければなというふうに思いますので。私の希望としましては、ぜひとも同じように8時まで投票時間をやっていただきたいなというふうに思っております。 これをもちまして、私の質問を終わります。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、仲嶺忠師君の質問は終わりました。 それでは、午後1時30分再開することとし、それまで休憩いたします。                               休 憩 午後 零時31分                               再 開 午後 1時33分 ○議長(知念辰憲君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次の質問者、福島英光君の質問を許します。福島英光君。 ◆12番(福島英光君) 皆さん、こんにちは。今回も、自席にて趣旨説明をさせていただきます。 さきに通告いたしました事件につきまして質問いたします。当局の明確な回答をよろしくお願いいたします。 まず、1点目についてであります。陸上自衛隊配備計画についてお伺いいたします。 去る10月28日、この問題に関する討論会が石垣市民会館で行われました。賛成派、反対派、それぞれ官民の代表が進行ルールとMCのコーディネートに従って討論し、それを市民の皆さんが見るという形式でした。 あらかじめ申し上げるまでもなく、私自身はこの計画に反対です。ただ、それ以前の問題として、当日、壇上の賛成派の代表から反対派に投げかけられた言葉は、思慮のないものが多かったというのが私の印象です。 例えば、「皆さんは、自衛隊に反対なんですか」とか、「皆さんは、国の安全保障を考えないんですか」というもの。つまり、自衛隊配備計画に反対することイコール自衛隊の存在自体に反対、もし、そうでなければ、今回の配備計画に賛成すべきだみたいな論理かもしれません。が、その論理は大きな間違いです。このことについては、後ほど再質問の中で明らかにしていきたいと思います。 討論会でも、本市への自衛隊基地を配備する利点として上げられています。自衛隊の任務、災害救助について、当局として自衛隊にお願いする災害救助に資するような、どのような災害が起きると想定しているのか、つまり、本市を含む当該地域において、今後、どのような災害が起きると考えているのか、そのとき、自衛隊に対してどのような災害救助を期待しているのか、お伺いしたいと思います。 次に、このことも討論会で議論されておりました。私自身は、賛成派の皆さんの言う、抑止力の向上にも、防衛省の言う防衛の空白地帯を埋める、そのための自衛隊配備なのだという説明にも全く合点がいかないというのが正直なところですが、当局としては、そのような説明に対して、それをどのように評価しているのかお伺いしたいと思います。 また、市長ご自身は、このよく使われている「抑止力」という概念を国際政治、安全保障、国土防衛並びに地域行政の観点から、どのように捉えているのかお伺いいたします。 2点目であります。 福祉行政、福祉避難所兼ふれあい交流施設建設についてお伺いいたします。 本件につきましては、前回、9月定例会においても質問いたしました。これで3度目になります。今回、再質問をするのは9月の答弁に納得がいかないからであります。建設地が現在のところに変更された理由につきまして、おおかわ幼稚園の移転計画等について、庁舎内での検討が不十分ではないかと意見させていただきました。これは、前回の質問です。 そこで、改めて質問させていただきます。 計画変更の経緯、理由について、再度ご説明を求めます。 2点目であります。沖縄県との合意書についてです。 本件につきましても、前回同様、9月にも質問させていただきました。前回は時間がございませんでしたので、中途での質問になりました。 そこで、9月の時点では、沖縄県との調整中との答弁であったと議事録では読み取れます。これは、市長が答えております。その合意書の内容について、以下の3点について答弁を求めます。 1、合意書の内容に係る庁舎内会議等の開催について。 2、合意内容について。 3、合意書の効力について。 以上の3点につきましては、9月の定例会において、本移転に係る県との調整において、さまざまな課題があることを指摘させていただき、市長には、再考を期待しておりました。当局よりの合意書の内容について、さまざまな不利益が生じる内容になるのではないかと考えています。そこでまた、改めて再質問をさせていただきます。 3つ目に、早期建設へ向けての課題であります。この問題、25年、26年、27年、28年ももう終わります。市長の任期中にこの課題についてもぜひ、着工を含め、実施されることを期待するものであります。早期着工に当たり、最大の課題は何なのかをお聞かせください。 以上、質問の趣旨を説明し、当局の答弁を求めます。再質問も自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) 本市を含む当該地域において、当局が想定する災害と自衛隊に期待する災害救助活動とはについてお答えいたします。 自衛隊の派遣を必要とする災害想定は、地震、津波、台風等で大規模な、広範囲な被害が及ぶ、市、県単独での対応が困難な災害を想定しております。また、災害時の自衛隊要請に関しては、石垣市地域防災計画で災害派遣要請の基準が定められております。天災地変、その他の災害に際して、人命または財産の保護のため、市長が自衛隊の救援の必要があると認めた場合に派遣を要請できるとあります。 活動内容に関しましては、被害状況の把握、避難の援助、避難者等の捜索救助、消防活動、応急医療、救護及び防疫、炊飯及び給水等が主な活動内容となります。 続きまして、2点目、抑止力についてお答えいたします。 防衛省によりますと、我が国を取り巻く安全保障環境が大変厳しさを増す中で、南西諸島地域の防衛体制の充実を図り、国民の生命、財産を守ること、石垣島への警備部隊等を配置することで抑止力を高めるとともに、大規模災害時に対応し、市民の安心・安全の確保にも資するとの説明を受けております。 国防については、国の専権事項であり、そのことを本市が評価することはなじまないものと考えます。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) 福島英光議員の2項目の福祉避難所兼ふれあい交流施設建設について、3点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の建設地変更の経緯につきましては、去った9月定例会の一般質問におきましてもお答えいたしましたが、当初、農林高校前の沖縄県八重山家畜保健衛生所跡地において建設を予定し、平成24年度に基本計画を策定いたしましたが、大川公民館及びおおかわ幼稚園との今後の一体的な活用を見据え、平成25年度に、おおかわ幼稚園西側の現予定地へ変更いたしました。 2点目の沖縄県との合意書についてお答えいたします。 1つ目の、合意書の内容に係る庁舎内会議等の開催につきましては、現予定地にある沖縄県八重山農村青少年教育センターの処分に関しまして、平成25年度以降、沖縄県と合意内容に関する調整を進め、平成27年12月に、沖縄県から合意書(案)の提示を受けた後、関係部署と庁内会議を重ねまして、合意書の締結をいたしました。 2つ目の合意内容につきましては、現予定地が市有地であることから、沖縄県との土地賃貸借契約の解除に関すること、沖縄県八重山農村青少年教育センターの調理室及び会議室の機能を石垣市健康福祉センターへ一時移転すること、同教育センターにある沖縄県の備品を市が一時管理すること、土地賃貸借契約で定める沖縄県の現状回復義務を免除することなどとなっております。 3つ目の合意書の効力につきましては、今後、沖縄県と協議することとなっておりますが、教育センターの残存年数を考慮し、おおむね20年前後と見込んでおります。 3点目の早期建設へ向けての課題についてお答えいたします。 沖縄県と合意書の締結を済ませておりますので、今年度中に教育センターの解体工事を行う予定です。本体工事は、次年度当初を予定しており、次年度中の供用開始を目指したいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 福島議員の1点目の自衛隊の災害救助任務についてに追加して、答弁させていただきます。 先ほど総務部長のほうから答弁ありましたが、それに加えまして、災害救助任務の中には、現在各地で猛威を奮っております鳥インフルエンザ、また過去には九州のほうで発生しました口蹄疫等、そういった疫病に対する災害派遣というものも含まれております。それも、私どものほうでも想定の中に入っているということでございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、福島英光君の再質問を許します。福島英光君。 ◆12番(福島英光君) それでは、再質問いたします。 まず、この地域では、毎年のように台風がやってきます。当然、多少の被害は出るものでありますが、復旧に対し働いてくれる自衛隊のような助けがあれば、それにこしたことはありません。そして、当然、明和の大津波のような大災害がいつ何時起こるかもわからないので、それに備えて500人、600人の自衛隊が災害救助部隊としてこの地にいれば、心強いこともこの上ないのかもしれません。 ただです。ここからは、あえて災害救助に限って話しますが、災害、大災害は、石垣に限らず日本中のどこにでも起こり得ます。つまり、自衛隊は災害救助を本来任務としている以上、石垣市民以外の多くの日本人のためにも災害救助活動をしなければなりません。自衛隊が日本人を平等に助けると仮定して、ちょっと計算してみました。人口1億3,000万人の日本の自衛隊員は約23万人、単純比で人口5万人の石垣市に合わせて計算すると約88人なんです。もしかしたら88人ぐらいは、とは思います。 ただ、大災害はいつ何時どこで起こるかもわからない、とはいっても、一方で、日本が世界に誇る地震学や火山学の英知は、南海トラフや首都直下型の地震は、今この瞬間起こってもおかしくない、それが起こってしまえば、阪神・淡路、東日本大震災とは比較にならないほどの大災害になると警鐘を鳴らしている。それは、日本人の誰もが知っていることです。 また、ことしの熊本大地震、その派生と見られる大分地震が発生しているので、熊本、大分、四国愛媛、瀬戸内海、関西兵庫に至る布田川・日奈久断層周辺でも、近いうちに大きな地震が起こる可能性があると、地震学や火山学だけでなく、戦後、江戸時代の古文書に詳しい歴史家までもが、過去の事例から警鐘を鳴らし始めています。 このような状況を目の当たりにすると、私自身は専門家でもないので、こっちは石垣市の何百倍、あっちは石垣市の何千倍などと大災害が起こる可能性があるなんて、具体的な数字を挙げることはできませんが、確実に言えることは、災害救助に焦点を当てれば当てるほど、石垣市に置くよりも、東京、名古屋、その他、近いうちに大地震が起こると言われている場所に自衛隊を置いたほうがよっぽど合理的で、そのほうが圧倒的に多くの命を助けることができるということだけは容易に想像がつきます。 あくまでも可能性の話ですが、批判を恐れずに言うと、私たち以外の多くの命を危険にさらしてまで、災害救助隊としての自衛隊はこの島には要らないと思います。むしろ、消防隊員の増員や避難訓練の常態化、さらには食糧備蓄等に、その自衛隊配備に係る予算の一部でも充てていただくようお願いしたほうが、より市民のためになると思います。 むろん、自衛隊の存在意義は災害救助だけではありません。当然、賛成派の皆さんも、災害救助以外の自衛隊の任務、存在意義を含めて基地計画を支援しているものだと思います。ただ、だからといって、いや、だからこそと言ったほうがいいかもしれませんが、私たちに自衛隊は災害時に石垣市民を助けてくれるのに、どうして反対なのだみたいな議論を投げかけるのはやめたほうがいいと思います。なぜなら、そのような議論は、賛成派の皆さんの主張する基地計画の意味や意義を総体的に薄めてしまい、それは結果として、私たちに塩を送っていることになるからです。 それと同時に、先ほども趣旨説明で触れた10月の討論会で、基地計画に賛成派の代表から反対派に浴びせられた、「皆さんは、自衛隊に反対なのですか」、「皆さんは、日本の安全保障のことを考えないのですか」などという言葉も、まさにばかげています。 基地計画反対イコール自衛隊を認めない、安全保障のことを考えない、「えっ、だったら、皆さんは、いざとなったときに自衛隊に守ってもらいたくないのですか」みたいなロジックなのかもしれませんが、それはまさに、電力会社の職員が原発に反対する住民に対して、「えっ、皆さんは、電気を使いたくないのですか」と言っているようなものです。 原発に反対したら電気は使えないのですか、基地計画に反対だからといって、自衛隊の存在意義を全て否定していると思っているんですか、そう決めつけ、いざとなったとき、自衛隊は私たちを選別して守ってくれないのですか、ばかばかしいです。この国の安全保障の本質は、そんなものではないでしょう。 つまり、今回の基地計画は、日本の安全保障を考える上で一つの要素に過ぎません。百歩譲って、仮に必要だったとしても、それは一つの条件に過ぎません。必要条件、十分条件、議論をする上で、この基本的な枠組みを無視して討論もへったくれもないと思います。 高校で、必要条件、十分条件について勉強する子どもたちに、その話題を聞かれたら笑われます。だからこそ、私たち大人は、このような島を二分するような重要な問題に対して、時間をかけて徹底的に、かつ丁寧な議論をしなければならないのです。と思いますが、市長、いかがでしょう。ご意見、ございますか。よろしいですか。 では、続けます。 今回の配備計画に対する防衛省の説明、どうして海上自衛隊じゃないのだろう、どうしてミサイル部隊なのか、みたいな疑問も含めて、正直、私自身も全く意味がわかりません。空白地帯という説明についても、私自身は甚だ疑問であります。 先ほど当局の答弁で、基地計画の全体像、意味、内容、想定される今後の展開について、きちんと把握できているとは思えません。当然、市民に対して説得力ある説明になるはずもありません。当局の皆さんが悪いと言っているわけではありません。そもそも、防衛省の説明自体が不親切で、継ぎはぎだらけで大きな問題があると言っているんです。 だからこそ、当局の皆さんが今やるべきことは、基地計画立案の背景、趣旨、狙い、それに係る問題、課題について、事細かく全市民が共有し、その上で、きちんとした議論ができるように、防衛省に対して積極的かつ徹底的に情報開示や説明会等の開催を求めることが必要だと思います。どうか、石垣市当局として、そのことだけをきちんとお願いしたいのですが、いかがでしょうか。市長、答弁、お願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 これまで、防衛省の2回の説明会、それから去る市民公開討論会、そういうのを含めて、今回のまた議会等を含めて、また活発な意見等、そういうのが出されてくるかと思います。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。
    ◆12番(福島英光君) そのことについて議論をするに当たり、私は今、特に災害と、これから抑止力について意見を申し上げるわけです。そのことを、市民にきちんと情報開示しながら、議論を進めてほしいということをお願いしているということです。 それでは、抑止力についてお伺いいたします。 先ほど市長の質問、用語の概略的な説明だったため、新しいものはなかったように感じました。 さて、私の考える抑止力というのは、抑止力、それ自体が抑止される、それ自体が縮小、ダウンサイジング、ベクトル、方向性を持たなければだめなんです。 具体的に言うと、抑止力以外の手法、外交や民間交流、その他の手法を徹底的に模索する、相手を刺激しない、基地のないところには新たな基地はつくらない、今ある基地は可能な限り整理縮小する。第一義的に、そういうことを徹底的に行う覚悟と哲学が根本になければ、抑止力なんていうのはいつか必ず暴走する。その結果が、悲惨な戦争になるということです。それは、世界の戦争、紛争の歴史を検証すればわかることです。 また、その抑止力増強に係る軍事費が膨大です。世界の軍事費の総額170兆円、その20%あれば、世界の食糧貧困問題は解決できます。日本に目を移すと、2兆円あれば、先進34カ国中、最下位の日本の子どもの貧困問題は大きく改善されます。2兆円あれば、全ての専門学校生、大学生に月5万円の給付型奨学金を与えることができます。1兆円あれば、子どもの給食費をタダにできます。軍事費を減らせば、枚挙にいとまがないほど有意義な政策が実施できる、そう思います。 私は、これまでこの島に基地がつくられる計画が持ち上がるなんて夢にも思いませんでした。戦争で悲惨な目に遭い、その悲惨を生き抜き、今でも武器を見ただけで、基地という言葉を聞いただけで、その当時を思い出して恐怖にむせぶおじいさんやおばあさんが、まだ健在だというのに、その心の傷に塩を塗り込むようなミサイル部隊を持つ基地建設計画が持ち上がるなんて、本当に、夢にも思っていませんでした。 さて、歴史はカオス、混沌と秩序を繰り返します。混沌とした時代、産業革命後、第一次、第二次世界大戦後の後に訪れた秩序が民主主義や平和主義でした。戦後、食糧難でも、人々はこの新しい秩序を、ありがたさを日々感じていました。それから、長い月日が流れ、混沌、カオスを経験した人たちが徐々に少なくなり、日本人は新しい秩序のありがたさを忘れてしまったのかもしれません。 私自身は、悲惨な戦争体験談はたくさん聞いて、今の秩序のありがたさをわかったつもりではありますけども、かくいう私も戦後の生まれ、実際の混沌を体験したわけではないので、偉そうなことは言えません。 ただ、私は、それと似た混沌、カオスの時代を経験しています。ほんの30年ほど前でした。表に出したくない、家として格好が悪い、障がい者が家の裏座に押し込められているということがありました。ほんの30年前です。今で言うと、幽閉、軟禁かもしれません。 ただ一方で、障がい者自身もそれを受け入れたという現実もありました。私自身も、ご案内のとおりの障がい者です。私自身、性格が悪いと思うほど自己主張が強く、幸運なことに、周りがこんな私を理解してくれたので、幽閉、軟禁されるということはありませんでしたけども、ただ、多くの障がい者の境遇について、いろいろ見聞きした思いもあったので、役所の職員になってからは、そんな障がい者の皆さんを、とくかく裏座から表へ引っ張り出すのだという思いを持って、障がい者福祉活動に邁進してきました。 つまり、障がい者の世界には、つい最近まで混沌とした状態があり、私はその中で生きてきたのです。まだまだ改善すべき点はありますが、この多様な属性を認める現代社会の秩序のありがたさに、身を染みてわかっているつもりです。 人が、これから先どのような事件を起こそうとも、今を生きる私は、歴史に学び、人がやっていけないことがあると思います。それが戦争です。混沌とした時代だからこそしっかり学び、しっかり話し合い、そして未来を夢見て生きていける社会でありたい、社会を残したいと願っています。ですから、私は、この平穏な石垣島に、自衛隊基地配備については強く反対いたします。市長にも、ぜひ、その件については、これから先も住民とちゃんと向き合い、話し合いをする中での決断、できれば反対の決断をしていただきたいと強く願います。 願って、次の質問に行きたいと思います。 さて、行政はさまざまな課題を抱えて、私たちはそのチェックをさせていただく立場で、この議場で皆さんと向き合いながら、議論をさせていただいているわけなんですけども、何遍も同じことを繰り返し、お願いしたり、指摘したりしていく中で、今回、とても、これ、どうしようかなと思いながら悩んだ点がありました。 ただ、市長、これ、決まったとしてもメリット・デメリットの検討は組織内で、やはりもう一遍再考願いたいと、私はこの議場を借りて前回お願いしているわけですから、そのことについて、再考願えたかどうかということも含めて今回は再質問をするわけですので、それをまず心にとめておいていただいて、私とのこの議論をしていただきたいなと思います。 まず、この地が変更になった理由については、この計画をつくるに当たり、大川公民館及びおおかわ幼稚園との今後の一体的な活用が理由だと、市長は前回、私の問いに答えていらっしゃいます。それだけが理由ですよね。まあ、だけがと申しますと、ちょっと奥歯に挟まっているので、ちょっとあれなんですけども、そのことのメリットを最大に考えて場所を移動したと、移したということで、まず理解してよろしいですか。ご答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 現在計画されている場所に、福祉避難所兼ふれあいセンターのようなものを移転するという話につきましては、先ほど議員がおっしゃったように、将来的に、現おおかわ幼稚園をやえやま幼稚園と統合して、登野城小学校の敷地内に移設した場合にあいた園舎を子どもセンターのような形で、児童館のような形で使用することができると。また、あわせて大川公民館と1区画の中に入っておりますので、万が一の災害時にも、大規模に対応することもできると。さらには、児童館という形で、おおかわ幼稚園を使わせていただいた場合には、障がいを持った方々が、またご高齢の方々が福祉避難所を利用している際に、子どもたちとも触れ合いできるということをもちまして、お年寄りから子どもたちまで、そしてまた、障がいを持っている方とともに触れ合える、そういう場所にするには、そのほうが適切だろうと考えました。 で、なぜ従前の場所、当初の、農林高校の直前の場所じゃないのかということになりますと、災害時も含めまして、施設間の移動については、道路をまたぐというところになりますので、やはり一体の敷地の中で活用したほうが得策だろうと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) これをまず確認していただいたのは、市長、私がこの目的をまずしっかり確認しておかないと、私がこれから市長に再考願いたいとお願いをする、私がこれから取り上げる課題について、どちらが優位性があって、行政、それから利用者にとっても本当にいいことなのかということを、市長、もうちょっと冷静になってお互いに考えてみませんかというお願いでありますので、確認させていただきました。もちろん、福祉避難所ですから、その他のあいた時間に、どのような交流施設のあり方を考えるかということについては、市長がおっしゃる、おおかわ幼稚園、それから大川公民館の活用等も私は理解もできます。 それから、もう一つ、大規模災害になったときに、その、道を隔てるということ、それもある程度理解はできます。 ただ、この点においても、おおかわ幼稚園の移転と統合について、教育委員会と話し合いがなされたかどうか、あるいは、市長のこの思いが伝わって、その結果、教育委員会でも話し合われているかどうかについても少し疑問が残るわけです。市長の思いは思いとして受けとめます。庁舎内でそのような話し合いが行われてるかどうか、その辺に少し疑問が残っています。 さて、このことを踏まえて、今回、合意書が締結された、残念ながら、もう私の意図ではどうしようもないのかもしれませんけども、この合意書に掲げてあることについての確認と問題点を私なりに整理しましたので、お伝えしながら、もし、もしですよ、もとに戻って大きいところのほうがいいというんであれば、勇気を持ってさっさとつくってしまえば、もしかしたらできるかもしれないという期待を込めて、これから質問をさせていただきます。 まず、市長、一つですね、これはもう確認だけしましょうね。市長が前回、私が9月13日に質問をしたときに、県との合意書については検討中というふうにありますが、皆さんに出していただきました合意書の日時は、決裁日時は8月の26日になっております。この点については、副市長のほうが詳しいのですかね。この理由、何かございますか。まあ、いいです。これ、確認いいです。ただ、市長がそれを知っていたかどうかです。決裁して印鑑押してますから、わからないということはないと思います。後ほど、またやります。 さて、この中身ですけども、まず、県との調整に行かれたのは、副市長ですか。それとも現場の方が出かけて行って、県のその移転に係る内容についての調整をなされているんですか。まず、その点、ちょっとご答弁、お願いできますか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 2時07分                               再 開 午後 2時07分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 福島議員の再質問にお答えします。 県との協議の中で、私も2回ほど県の農林水産部長さんとお会いをして、特に、除却の件についてご相談を……             〔(除却)という福島英光議員〕 除却ですよ、その件について、県のほうでできないかというご相談をしたことがあります。 2度ほど行きました。2度といいますのは、部長さんがかわりましたんで、新しい部長さんにも同じように要請をさせていただきました。しかしながら、ほかの例もございまして、前例がございまして、なかなか難しいということ、同じ市のほうで除却していただけないかというふうな回答でございました。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) まあ、慌てないでやりましょうか。いや、私が聞きたかったのは、移ることに関して、移る、計画を変更して場所を移りましたよね。で、そこには県の建物があって事業をしていた。それで、移す意図を持った石垣市が県のほうにお願いしないといけなくなったことが起こった、ですよね。起こって、その建物の取り壊しや事業の中身について検討が必要だったので、それを調整していただいたということでよろしいですか。これ、そうですか。はい、わかりました。 そういうことだと思うんですね。やっぱり、今ある建物を壊すに当たっては、県の事業が継続している、さらに、私が調べたところによると、そこは国庫事業が入っており、補助金が入っているその建物を壊す、何とか、市長の今、お答えがいただいたような気持ちで、そこにつくりたいので何とかならないかという調整に行かれたということでよろしいですね。 そのときに、私がとても不思議に思ったのは、市長の思いがそうであれば、強ければ強いほど、そこにつくらなければならない、あるいはつくりたいという思いでやるのは結構ですけども、このことが、この計画をおくらせていたり、石垣市の財政的あるいは、これからちょっとチェックしますけども、合意書に書かれている石垣市のこれからの行政に、少しでも不利益になったりするようなことがあったらいけないと、私は思うんです。それはもう、県との調整がもちろん大事なのはわかります、市長の思いもわかりますよ。ただ、これから一つずつ伺いますけども、これは皆さんがこれからやることですから、ここのところはやはり庁舎内できちっと議論して、現場と調整しながらということになろうかと思いますけども、この合意書どおりにいくと私が見る限りにおいては、市長、不利益のほうがおっきいよ。 まず、では一つ、行きます。 この、皆さんいただきました合意書を読んでみますと、第1条、甲乙は、双方の合意により、平成28年4月1日に契約された石垣市字大川中ノハカ100番3の土地賃貸借契約について、平成28年9月30日付で解除する。 まず、これは28年、契約管財課いらっしゃいますか。28年4月1日に契約されたということは、本年度、これは継続契約ということですか。答弁できますか。これ、「4月1日に契約された」とありますよね。お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 契約管財課長、棚原長武君。 ◎契約管財課長(棚原長武君) 福島議員の再質問にお答えします。 当該地につきましては、県とは1年更新ということになっておりまして、毎年4月1日の契約というふうになっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) 1年ごとに更新をし続けているわけですね。それでは、ことしの4月1日に契約されたものをことしの9月30日付でこの合意書でいうと解除する。じゃあ、ここで契約管財課長いらっしゃいますので、ついでと言っちゃあ何ですけども、ちなみに、この土地の賃貸借料というんですか、県からいただいている契約料は月、月ですか、年ですか、幾らになってますか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 年額ですけども、80万1,504円になります。年額です。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) 80万円ですか。まず、ここです。この土地は、県とこの賃貸借契約によって毎年更新しながら80万円の借地料があるわけです。で、先ほど質問の回答でいただいた教育センターの残存年数を考慮しということで、おおむね20年、今後20年はこの事業を続けなければならないという、ならないというか、国との契約上、そういう、県にはそういう義務があるというふうに受け取れますけども、この回答についてはどうですか。この事業、もし詳しい方がいれば。この事業、途中で切るわけには多分いかなかったと思うんですよね、調整の中では。だとすると、今後、何年、本来あるべき事業でしょう。もし、その調整の中でわかるんであれば教えてください。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 残存年数ですけども、今言うように、おおむね20年というのを伺っております。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) これから20年先もずっと借り手がいて、事業が行われて80万円が入ってくる、ざっと計算して600万円あたり、あたりですね。まず、その点について、私はちょっと疑問を感じました。それ、お金が入ってくる来ないは別にしても、その中で、まず事業が行われていて、この建物は今後20年間、本来この移転がなければ、ずっと使われることになっていたんだろうなということは、おおむね想像がつきます。それを壊して、土地を更地にしてもらって、そこにつくるという建物になるわけです。県の事業にとっては、ちょっと唐突だったかもしれないですね。 さて、第2条、乙は、石垣市大川100番地の3に設置された教育センター、この建物です。建物及び附属設備等について、次条に定める条件を甲に付して処分する。 第3条、甲は、乙の本件土地を甲に明け渡すと引きかえに、石垣市字登野城1353番地1所在の石垣市健康福祉センターを教育センターの調理室及び会議室として無償で使用させるものとする。また、石垣市健康福祉センターから移転する必要が生じた場合は別途協議する。ちょっとこの部分がわからないんですが、この部分について説明ができる方がいればお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉総務課長、大浜方信君。 ◎福祉総務課長(大浜方信君) お答えいたします。 これについては、現在取り壊ししまして建設した後、その後に現在預けてある健康福祉センターから新しくできた施設に受け渡すときには、そのときにはもう一度、協議書をつくってこの使用許可とか、そういうものについてはちゃんと協議していこうということでやってます。 そして、なぜ、そこに置いてあるかといいますと、いわゆる基本計画の中にある「福祉と農の連携」ということで、この農産物の加工、そういうものについて現在やっておりますので、それについて高齢者や障がい者、それから子どもたちに食関係という、そういうもので触れ合いをしたいということで、その、農との関係につながるようなものをうちのほうでは関連づけて、それ以外のものについては、また別途協議するということになると思います。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) いやいや、だから、内容については、まあ、わかります。ただ、これは福祉センターに預かっていただくということでよろしいですか、管理も含めて。そういう内容ですか、これ。はい、いいでしょう。では、その3条の第2項になります。甲は、当該土地使用契約解除に伴う乙の現状回復に係る一切の義務について免除するとともに、当該土地の現状回復に係る作業及び建屋等の処分に係る一切の費用について負担する。これ、石垣市が払うということでいいですか。             〔何事かいう者あり〕 石垣市が払うということでいいですか。ちなみに、今、予算化されている解体費用900万円でしたか。まあ、それ以上になるかもしれませんね。まあ、いいです。 で、その負担について、これは、この事業自体が一括交付金だったと思うんですけども、この解体費用も一括交付金に含まれるんですか。そこだけ教えてください。答弁、お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉総務課長、大浜方信君。 ◎福祉総務課長(大浜方信君) お答えします。 解体費用についても一括交付金で賄います。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) 第3項になります。甲は、前項の規定に係る現状回復がなされるまで、当該土地内にある教育センター建屋等の乙の財産の一切について、甲、石垣市です、責任において管理を行う。これは、県の事業で使っているものについて石垣市が管理する、その責を負うということでよろしいですか。答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 福祉総務課長、大浜方信君。 ◎福祉総務課長(大浜方信君) お答えします。 先ほども言いましたが、現在解体しまして、それの後、建設をした、供用開始した後に、それをまたその施設に戻して、その間、健康福祉センターのほうで管理するということです。             〔(3項は違うよね。はい、いいです)という福島英光議員〕 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) いやいや、課長、そうですか。その間は、第2項で書いてある、第1項か。この部分については、今度、つくられる建物の中で保管するということになっているわけですか。その福祉避難所の中に、県の事業用のものを管理しなければならないということでいいですか。答弁できますか。はい、お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉総務課長、大浜方信君。 ◎福祉総務課長(大浜方信君) お答えします。 これについては、県の備品がありますので、それについてこれから協議して、どのように備品を管理していくかというのはやります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 福島英光君。 ◆12番(福島英光君) さて、第4条、本合意書に定めのない事項については、その都度、甲乙誠意を持って協議の上、解決する。まあ、たった4条ではありますけども、この中に含まれているこの県との合意書、石垣市について何一つメリットがないように感じるのは私だけでしょうか。私も行政にいましたので、そのような契約をするに当たっては、本当に協議しながらやらなければいけないと思うんですけども、健康福祉センターにこの事業が入るに当たって、健康福祉センターで行われている事業に影響がない、私は健康福祉センターで仕事をしておりましたので、そこで行った事業については把握しているつもりですけども、途中でこんなものが入ってこられたらちょっと迷惑かなと、私自身は思いますよ。 さらには、今後協議して決めると言いますけども、いろんなスペースが欲しくて、事務所が欲しくて障がい者団体とか、市長のほうに、ここへ上がってるとは思うんですけども、そのスペースのない中で、県の事業のこの部分も市が引き受ける、先ほど農の話などしてましたけども、ということについて、さて、どれほどのこれから見通しで事業をなされていくのかということについて甚だ疑問に思います。 さらには、スペースが小さくなるもんですから、私は前回も聞きましたよね。駐車場が20台から、22台から8台にまでなる。その中には、22台のときには車椅子用が2台なのに、変更後は8台のうち車椅子用が6台になっているという、ちょっと意味がわからないんですけども。 また、そのほかに、この建物がさらに交流施設としてつくられていくときに、隣の大川公民館に車をとめるとか、そういう事情にならないように、広々としたところで使えればなというのが素直な心情じゃないでしょうか。 私、最初に言いましたよ。市長には、再考願いたいということで、この合意書が出る9月段階で、私はこのデメリットを上げて、ぜひ再考願えませんか、もう一遍考え直すことはできませんかということを含めて、お願いしながら意見をさせてもらったつもりでした。 で、いよいよ合意書が結ばれて出てきた内容がこれじゃあ、どのように──例えば、さらに心配になるのは、まあ、行政をやっていたからかもしれませんけども、一括交付金でつくられた建物にほかの事業が入れられて、その目的外使用で、これは交付金を出している部署と会計監査は違いますからね。会計監査がだめだと言ったら、そのまま返還に長じるおそれがないのかなと、これ、時間があれば、財政課長にも意見を聞いてみたかったところですけど、時間ありませんので聞きませんけども、そのようなことが起こり得ないのかなということを危惧している点があると。 だから、今、事業をやってる建物を壊して、今のところに移す、市長のこの最初に言った思いはわかりますけども、それをやってまでも移したほうがいいというふうに、私はどうも思い切れませんでしたので、最後になるかもしれませんけども、この部分の再考をお願いするわけです。 その話を、ちょっと議員間で相談したところ、じゃあ、農高の前の土地は何するという話になったんですよ。使い道が決まっているんですか。大きなところでつくられるだろうと思っていた福祉施設、しかもこれ、沖縄県内でとても珍しい施設だというふうに聞きました。福祉避難所としてつくられるというのは、どうやら県でも初めてらしいです。そんな、市長の目玉になるようなところを小さいところに移して、きょうあしたでやるというのは、私は、これは違うだろうと思うんですよ。もとの場所が、もしほかの何らかの使用目的が予定されていたりとかですよ、その移すに当たっての理由が、市長のこの思いだけだったとしたら、私は違うと思います。もっと広いところで、今、石垣市民の足は車ですから、特に障がい者はもっとそうですよ。 それから、前回はスロープがつくられないぐらい狭いよねという話もさせてもらいましたよね。で、その調整で今までおくれてきたということが、もし、その理由であるとすれば、私が再考願ったのは、ぱっと決めれば、使い道がまだ決まっていない、もとのところで僕はできていたと思いますよ。それを、その理由で上げてきたところに今回質問をさせていただいた理由があります。どうか、現場でいろんな部署がかかわってこの事業も行われていくわけですので、現場の声をよく聞いて、これからも行政を進めていただきたい。 この合意書、できれば撤回して、もとでつくりませんか。そうすることが、広々とした、現県下で珍しい福祉避難所、しかも、台風常襲地の石垣市で老人世帯、お年寄り世帯がふえていく中で、おうちでただ24時間、台風の間、毎年来るわけですから、しかもおっきくなってですね。じっとしている不安を取り除くためにも、この福祉避難所が大いに生かされることを考えれば、毎年使われる福祉避難所、もっと広々と、それからふれあい広場としても多くの人たちの利用ができるような施設にしませんか。このようなことをお願いして、私の一般質問を終えたいと思います。ありがとうございました。             〔何事かいう者あり〕 ああ、答弁。どうですか、済みません。最後にあれば、お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 福島議員のご質問にお答えいたします。 先ほど来申し上げていますように、将来的に児童館となる予定である考えがあるおおかわ幼稚園と一体利用するということが、私は望ましいと考えております。先ほど議員は、災害時の道路の横断とかという話をしましたが、私は災害時じゃなくて、平時の活用を考えておりまして、福祉避難所が議員おっしゃる場所に立った場合、そこと大川公民館、そしてまた児童館になるおおかわ幼稚園の間に、子どもがその間の道路を頻繁に行き来して、ふれあい交流等を行うということは望ましいものではないんじゃないかと思っております。安全面から考えての話です。 それともう一点、現状の、議員がおっしゃる場所をどうかという話でありますが、当然、その場所については、今、石垣市としては活用の計画は立っておりません。ただし、その場所については非常に大きな面積もありまして、23年度での算出ではありますが、土地の価格でいきますと1億4,000万円近い金額になっております。恐らく、それから5年もたっておりますので、今だったらまだ値上がりしているでしょうし、当然、仮に売却するとして入札等行えば、2億円近い金額になるものだと思ってます。 同じような福祉避難所をつくるに当たって、単純に場所があるからそこでいいだろうというような考えではなくて、将来的な活用、また財政的な面、そういったものをさまざまな考慮してさせていただきました。また、県との合意書につきましても、各部各課、関係する部署を網羅して検討した結果、現状の合意書ということになっております。教育委員会においても幼稚園の統合、そしてまた、その施設を将来的に児童館に使いたいということは既に周知の事実であります。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 時間が迫っておりますので、締めてください。 ◆12番(福島英光君) 市長、済みませんね。そんなに、意固地とは言いませんけども、市長のその計画はわかりますよ。でも、使う側の立場に立ったときに、この市長の道路を隔ててとか、その交流とかいうことについては、将来的なことであるわけでありまして、今後、現場も含めてどういう使用をされていくかという中での、私は議論だと思ってますので、市長の思いは思いとして受けとめていると言いました。ですけども、このメリット・デメリットを考えたときに再考願えませんかということで言ってるわけでありますので、もし広い土地でつくるのが福祉的に…… ○議長(知念辰憲君) 時間ですので、締めてください。 ◆12番(福島英光君) はい、済みません。1億幾らという、そんなことになると福祉費がもっとかかってもいいんじゃないかという私の思いを告げて、質問を終えたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、福島英光君の質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午後 2時30分                               再 開 午後 2時42分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。 次の質問者、井上美智子さんの質問を許します。井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 皆さん、こんにちは。あちこちのイルミネーションが美しい季節になりました。色とりどりの電球の明かりは心が和み、華やかな気持ちにさせてもらいます。皆様にとって、ことしはどのような1年でしたでしょうか。参議院選挙後、政府は東村高江のオスプレイ着陸帯の建設を強行しました。多数の機動隊を導入し、反対する住民を力づくで排除するやり方は異常としか言えません。安倍政権による沖縄に対する異常な強権は、地方自治と民主主義、県民の尊厳を根底から踏みにじるものです。ここ石垣市への自衛隊配備、政府の言いなりになるわけにはまいりません。 それでは、さきに通告いたしました事項につきまして一般質問いたします。 初めに、自衛隊配備問題についてお伺いいたします。 市民の声を聞いてほしい、その強い要望に応えて公開討論会が開催されました。事前の打ち合わせでは折り合いがつかない場面もありましたが、当日は700人の市民の皆さんが話を聞かれました。 そして、今月5日には討論会でのアンケートのまとめも公表されました。賛否を問う内容ではありませんでしたが、300人中139人、46%の方が配備反対と明記してくださったことは、とても心強いものです。 先日、日本記者クラブの取材団が与那国町や石垣市での尖閣問題や自衛隊配備問題について取材しました。市長も取材を受け、コメントなさいました。 そこでお伺いいたします。 1点目は、新聞報道で「防衛省から配備の要請を受けて1年が経った。2年も3年も引きずるわけにはいかない」「遠くないうちに判断しなければならない」と述べていますが、何を基準に受け入れの可否を判断するのですか。 2点目は、市長は候補地周辺の4地区の公民館の住民の声を直接聞かないのはなぜですか。今までは3地区でしたが、川原公民館が加わりました。請願などの文書の中に配備反対への思いはいっぱい詰まっていますが、ぜひ直接声を、そういう思いで何度も同じ質問になりますが、答弁を求めます。 次に、新石垣空港の進入経路下の県有農地についてお伺いいたします。 農業委員会の農地パトロールで、「荒れ地と化している」と新聞報道がありました。フェンスに囲まれた畑は、荒れ地といってもススキなどが生えているだけで、すぐにもとの農地に復活できます。 そこでお伺いいたします。 1点目は、新石垣空港の進入経路下にある宮良牧中の県有農地の現況について。 2点目は、今後の市の対応について答弁を求めます。 次に、旧大浜町浄水場跡についてお伺いいたします。 新石垣空港へのアクセス道路については、平成14年度から検討委員会で議論がなされ、工事が始まっている段階で文化財保護の問題が出てきました。3年余りの月日をかけ、1960年、昭和35年10月に完成した水道施設がしっかりした形で残っています。当時井戸から水をくみ上げ家まで運ぶという難儀が解消された喜びは、ひとしおだったことでしょう。実際現場に足を踏み入れたとき、人々の命を支えたすばらしいものが残っていると感銘を受けました。ぜひ議員の皆さんにも見ていただきたいと思い、ちょうど所管事務調査の現地視察がありましたので、日程に入れてもらいました。視察翌日の新聞報道にも詳しく掲載されていましたが、市民にとってアクセス道路も大切な事業、絶滅危惧種のヤエヤマシタンの群落や保全種のヤエヤマクマガイソウの群落が残る宮良高山原の自然環境と旧大浜町浄水場跡を守ることも大切なことです。何とか両方が成り立たないかと強く思いました。 そこでお伺いいたします。 文化財指定に係る建議書が出された経緯とその内容について。 教育委員会の建議書への対応について。 3点目は、文化財としての保護と空港アクセス道路が両立する施策について答弁を求めます。 最後に、教育行政についてお伺いいたします。 9月議会でも、幼稚園5人未満は休園問題について答弁をいただきました。公立幼稚園の園児総数に対する職員数は、数字上、充実している。しかし、少人数園に対応するための職員配置等で不足が生じている。そして、園児の集団での質の高い学習環境を確保したいとの理由でというものでした。 しかし、ひらくぼ幼稚園の園長先生は、運動会で1人の園児の演技が地域の皆さんに感動を与えてくれましたと語っていらっしゃいました。地域の保護者の方も、5人以下でも幼稚園を存続してもらいたいという強い要望があります。北部、西部、中部を活性化しようと、さまざまな事業が行われています。このような中で5人未満休園は、それに逆行するものです。子育てしやすい地域ですを掲げてこそ、地域活性化につながります。 そこでお伺いいたします。 1点目は、入園申込者が5人に満たない幼稚園について。 2点目は、対象となる幼稚園の保護者や関係者からの意見について。 3点目は、今後の対応について答弁を求めます。 以上、質問要旨を申し上げました。再質問は自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 井上美智子議員の自衛隊配備問題についての2点のご質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目、日本記者クラブの訪問を受けまして、取材を受けました。その点につきまして、私が「防衛省から配備の要請を受けて1年が経った。2年も3年も引きずるわけにはいかない」「遠くないうちに判断しなければならないと述べた」と新聞報道されてることに対し、何を基準に受け入れの可否を判断するのですかというご質問でございますが、昨年11月26日、若宮防衛副大臣から自衛隊配備についての要請を受けました。 自衛隊配備につきましては、これまで2回にわたり防衛省主催によります市民を対象にした説明会が開催されております。 また、去る10月28日に本市主催によります自衛隊配備に係る公開討論会を開催いたしました。当日は多くの市民が来場した中、推進、反対、両方の立場からそれぞれの主張や討論が展開されました。 また、公開討論会の会場で実施されたアンケート調査も公表されましたことで、さらに市民の中でもさまざまな議論が巻き起こっているところであります。引き続き、今議会でも活発な議論がなされていくものと考えております。そのことを踏まえ、市民の安心・安全、また生命、財産を預かる立場の市長としまして、しかるべき時期に総合的に判断してまいりたいと考えております。 2点目につきましては、私はこれまで中立、公平という立場で、賛成、反対のどの団体の皆様方にも直接はお会いしておりません。これは各種要請につきまして、賛成の人と何回会ったと、反対の人とは何回しか会ってないとか、また賛成と会ったとか、反対と会わないとか、そういったことにならないように心がけたことでございます。 候補地周辺の4地区の声を聞いてほしいということにつきましては、公開討論会でのアンケートでの意見や議論、また市民の皆様の動向、さらには議会の状況等を踏まえまして、総合的に判断していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) 井上議員の新空港の進入路下にある宮良牧中の県有農地の現況について、新空港の進入路延長の高さが制限区域内であるので、沖縄県は用地を買収し、管理のためにフェンスで囲んでいます。 今後の市の対応について、農業委員会と沖縄県土木建築部空港課と協議を行い、対応していきたいと思います。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 文化財に指定する建議書が出された経緯と、その内容についてお答えいたします。 平成28年8月8日開催の第1回石垣市文化財審議会において、審議委員より指定文化財候補として提案がなされました。翌日の新聞報道により、沖縄県八重山事務所から、同地は空港アクセス道路の予定地にあるため、計画に支障が生じるということと既に工事しているルートであるという旨の連絡がありました。 9月9日の第2回文化財審議会で現地視察後、審議に入り、その審議結果によりまして、9月21日付で文化財審議会より教育委員会に建議書が提出をされました。内容につきましては、浄水場跡地が空港アクセス道路の計画地に所在している等の新聞報道、浄水場施設が大浜町政の一大事業であったこと等、そして審議会として文化財指定に向けて検討することを全会一致で承認したということとなっております。 教育委員会の建議書への対応についてお答えします。 文化財審議会からの意見が建議書として提出されましたので、教育委員会9月定例会におきまして、議案第44号(仮称)大浜町浄水場跡に係る建議書についてとして審議がなされました。教育委員会の立場としましては、文化財審議会の意見を尊重すべきとの考え方により、建議書に基づく調査の承認をいたしてございます。 文化財としての保護と空港アクセス道路が両立する施策についてお答えいたします。 教育委員会文化財課としましては、文化財審議会から提出されました建議書に基づき、現在、鋭意調査を進めているところでございます。新空港アクセス道路の計画地となっておりますので、公益性もあることから、石垣市文化財保護条例第3条に基づきまして、慎重に調査検討する必要があると考えます。 続きまして、幼稚園教育行政について、3点のお尋ねにお答えをいたします。 1点目の入園申込者が5人に満たない幼稚園についてのご質問についてですが、9月定例会の答弁のとおり、石垣市立幼稚園管理規則で「5人未満の学級編制はできない」と定めることから、休園となります。現在、かわはら幼稚園とひらくぼ幼稚園の2園がその対象となっております。 2点目の対象となる幼稚園の保護者や関係者からの意見についてとのご質問ですが、対象となる幼稚園の関係者とその地域の方々に対して説明会の開催の予定をしております。12月17日土曜日は、ひらくぼ幼稚園を対象とする地域、12月22日木曜日は、かわはら幼稚園を対象とした地域での説明会の開催を予定いたしております。 なお、児童家庭課の職員も同席する予定となっており、関係する方々の意見を伺う場となります。 3点目の今後の対応についてお答えいたします。 現在も園児募集を行っているところでございます。平成29年1月31日までの申し込み状況で、翌日の2月1日を開園、あるいは休園の判断をする基準日といたしております。現在の募集状況を踏まえ、今月中に休園予定の地域で説明会を行ってまいりますが、説明会を行う地域の幼稚園が休園になるとの最終決定をいたしているものではございません。幼稚園の休園の最終判断は、来る新年、2月1日に行うこととなっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、井上美智子さんの再質問を許します。井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) それでは、自衛隊配備問題について再質問いたします。 市長、早く配備反対と決断してください。答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 判断につきましてはしかるべき時期に、総合的にさまざまな事案を勘案した上で判断をしたいというふうに考えております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 答弁いただいた中に、防衛省の説明会、公開討論会、アンケート調査の結果、この議会での会議の内容とか、判断基準が示されました。防衛省の説明の中で私が一番聞きたいものは、この市有地がどこからどこまで開発されるのか、どこの畑が範囲なのか、自衛隊のヘリの爆音が住民にとってどれだけの影響があるのか、誘導弾ミサイルを搭載した車両の振動はこの道路の民家にどのように影響するのか、一体どれだけの自衛隊車両がこの島に配備されるのか、もう果てしなく疑問は続きます。公民館活動にどうかかわってくるのか。私たち市民は、イベント大好きです。このイベントの中で自衛隊はどういうふうにかかわってくるのだろう、本当に市民として素朴に知りたい、いっぱい疑問があります。市長もこういう情報を欲しくないですか、私たち市民のために答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 今、井上議員のご質問の中で、ヘリの騒音がどのくらいのものなのかとか、車両数はどれくらいなのかとか、またイベントを開催したときに自衛隊はどのようにかかわってくるのかとか、またミサイルを搭載した車両の振動はどれくらいなのかとか、幾つか項目が上げられましたが、それらも含めまして、自衛隊のほうには、情報として出せるものには出してもらいたいということを伝えております。今の議員のご質問の内容につきましては、ほとんどが自衛隊の配備が決定した後に説明される内容ではないかというふうに考えております。 以上です。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) そうです。本当に、決定前に私たちはそういう情報が欲しいです。そして、私はもう一つ、この判断の基準にしてほしいのが、この4公民館の皆さんの決意ですね。反対決議、この皆さんの声、私はいつも市民に、この反対の皆さんの生の声を聞いてほしいと、いつもお願いしてきました。 先ほどの信夫議員の答弁でも、このアンケート調査については、お一人お一人の意見はしっかり受けとめたいとおっしゃっていました。このアンケートの調査の声をしっかり受けとめたい、その気持ちをそのままこの候補地周辺の公民館の皆さんに持っていってほしいんです。 そして、言葉にはならない一人一人の皆さんの思い。きのうも集会を開きましたが、昔──昔じゃないですよね。でも、60年前ぐらいに強制的に土地を窃取されて、そしてこの八重山の地に、それもマラリアがあるよと、そういう地に移住して、また自衛隊に土地をとられるのかと、そんな切実な声があります。             〔何事かいう者あり〕 どうか市長、そういう本当に周辺の人々の声、これが一番の判断理由になってほしいのですが、いかがですか。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 今の議員の発言等の中で、米軍と自衛隊を混同されてる部分もあるのかなというふうに思っております。米軍と自衛隊については別物でありまして、私は、今、石垣市に来てるのは自衛隊の配備についての候補地として提示されて、受け入れを要請されてるところでございます。米軍施設の受け入れを要請されてるわけではないということをご理解いただきたいと思います。             〔何事かいう者あり〕 それと、4地区の声を聞くことにつきましては、先ほども申し上げましたが、皆様方のアンケートの意見等にもございましたし、また市民の皆様の動向等を踏まえながら、また議会の中でも、今ご質問いただいてる等を踏まえながら、総合的に判断をさせていただきたいと思ってます。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) そうやっていつも市長が逃げるのがちょっと悔しいんですが、私たちにとって自衛隊配備は子々孫々までにかかわることなので、私たちのときにこういうことを決断する、これはとっても大きなことだと思います。 そして、先ほども市長の答弁の中で、国防安全保障では、住民投票はそぐわない、危険性をはらんでいるという答弁だったんですけど、私にとっては、逆に住民投票をしないほうが危険性をはらんでいるんじゃないかなと思うんですけど、この危険性をはらんでいるというのはどういうことなんでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 国防安全保障につきましては、もちろん先島諸島を含む南西諸島への自衛隊の配備につきましては奄美大島から沖縄本島、そして宮古島、石垣、与那国までの先島諸島を含めての計画の中でありました。そういった国全体の安全保障の計画の中で、一部の地域だけで住民投票をして、それで全ての計画とそぐわないといいますか、その計画と違う判断等が出てくる可能性もありますので、住民投票については、私が考える部分においては、国防安全保障のことについては、住民投票はそぐわないと、これは私の考え方でございます。それは全体計画の中で、一部の者、一部の地域だけで判断する形になりますので、それは危険性をはらんでるというふうに答えております。 ただし、従前から申し上げてますように、住民投票の住民からの発議、その適正な数がそろっての手続を踏んでの発議、また議会の中での適正な手続を踏んでの発議等については拒否をするものでもありませんし、それは住民投票の規約を満たせれば、それはしっかりと実証をさせていただきたいというふうに思いますし、条例の中にもありますように、住民投票の結果は尊重させていただくということでございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 私たち住民一人一人のしっかりした思いが、やはり住民投票という形であらわれるのじゃないかなと思います。私たちは、市長がどういう判断するかわかりませんが、その結果によって、住民投票という結果で自分たちの意志を表明していきたいと思います。 今回、日本記者クラブでの取材団への市長のコメントの中にはいろいろ、あれっと思うようなコメントがいっぱいありました。多分このあれっと思う部分を新聞記者はわかってそれだけを、市長はたくさんいろいろおっしゃったと思いますが、そのあれっという部分がいっぱい掲載されていました。 2014年の市長選や市議選でも、自衛隊配備は争点の一つになったとして、「ある程度の民意はあらわれていると述べた」とあります。これは、民意はあらわれているというのはどういうことなんでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) まず、市長選挙のお話からさせていただきますと、去る市長選挙におきましては、皆様方は、自衛隊は争点には入ってなかったというようにおっしゃっておりますが、選挙の際、明らかに選挙の告示の当日に石垣島で自衛隊の配備、サッカーパークあかんま、そして先島地先の埋立地が候補というふうな形で、県紙の中に一面トップで出ました。 その際、ご存じのように皆様方、皆様方というか、私の対立候補を応援する方々は、石垣島には基地は要らないと、大きな意見広告も出して、基地ノーという形で選挙をされました。公開討論会の中でも、石垣島に基地は要らないというふうな話をされましたし、私のほうは、自衛隊配備については、私が市長という立場で1人で決定、勝手に誘致することはありませんと、もし、配備の話があれば、それは話し合いのテーブルに着きますということを申し上げました。その点におきまして、去る市長選挙においても、自衛隊の配備については争点の一つであったというふうに考えております。 その後に行われました9月の市議選においても、地元紙のほうで、自衛隊配備に対する考え方を各候補者のほうにアンケートが行われました。そのアンケートの結果は、賛成、反対、もしくはどちらともない、無回答等いろいろありましたが、それは新聞上、紙面で公表された上で選挙が行われましたし、当然議員の方の中には、それを街頭演説等で述べてる方もいらっしゃいましたので、それも市民の判断基準の一つであったというふうに思っております。そういう意味においては、各種選挙において市民の皆さんの判断というものは働いているものと思っております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) それは通らないと思います。あの市長選挙のときに、市長を応援した人が今しっかり反対してます、自衛隊配備に。あのときは市長、そういうことを言っていなかったからです。市長は、今そういうことを言うかもしれません。あのとき、そして当選後も、市長はみずから配備しませんっておっしゃってます。情報をオープンにして、みんなの意見を聞いて、そういうことをおっしゃっています。もう一度、私たちの民意を問うべきじゃないでしょうか。私たちは、本当にこれは真剣に考えないといけない。特に、この候補地周辺の皆さんの思いというのを本当に市長はしっかり市長として市民の声を聞くということで、ぜひこれはやっていただきたいと思います。 そしてまた、もう一つちょっと、この候補地周辺の皆さんも怒っていたんですけど、このコメントの中で、仮に配備された場合でも候補地が市街地から離れているため、観光への影響はないとの認識を示した。これは一瞬、何かなと思いました。観光が大事な島で、この観光客が本当に一周するのにすうっとできるぐらいのこの島の中で、観光への影響がないというのがちょっと理解できないんですけど、どういうふうに考えてこういうコメントをなさったんですか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 観光への影響がないという、今先ほどの質問の件の趣旨なんですが、これは恐らく私が話した中の全部じゃなくて、一部を取り上げて話した内容だと思っております。私が発言した中では、石垣市に自衛隊が配備された場合に観光には影響があるかというような質問を受けました。 私もボイスレコーダーをとってるわけじゃないんですけど、記憶の中で話させていただきますが、石垣市に自衛隊が配備された場合には観光への影響があるかという話があった中で、仮の話ですけど、自衛隊が配備されるとしたときの土地の面積に関して言えば、石垣市全体、石垣島全体の面積からいったら一部ですと。報道の中においては、報道というか、反対派の方々が言ってる中では、石垣市に基地が配備されると観光に影響があるというのは、まるで石垣島全体が軍事要塞化されるような形で話されてますが、石垣島全体の中で配備される場所ということに限ると、一部であるということに関しましては、観光に影響があるというふうには、大きな影響があるというふうには考えてないというふうな発言を、その趣旨で発言をしました。市街地から外れてるからとか、また今の予定地だから、観光に影響がないというような言い方はしておりません。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 私たちは、本当に軍事要塞と思っています、自衛隊配備されることが。この場所だけで自衛隊がごちゃごちゃするわけじゃないでしょう。この市街地にもご家族のある方はこっちで暮らす。そしたらいろいろ行き来もある。 そして、このたくさんの自衛隊車両が、ただここの中でぐるぐる回ってるわけないでしょう。やっぱりこっちの道を通ったりあっちの道を通ったり、そういうことをこの島全体が自衛隊によってどうなるか、それを本当は防衛省に聞きたいんですけど。             〔何事かいう者あり〕 だから、観光に大きく影響を受けませんというのはおかしいと思います。今度の私たちは住民投票を視野に入れて、これから運動していきたいと思います。議会や市長の決議だけで結論を出していくような問題ではありません。適切な時期に住民投票を実施することを強く求めて、次の質問に移ります。 次に、新石垣空港の進入経路下の県有農地について再質問いたします。 農業委員会から、こういう図面をいただきました。3つの区分があります。黄色い部分と緑の部分と白い部分と、それぞれの区分の説明と面積をお知らせください。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) お答えします。 沖縄県が買い取った所有用地が6.2ヘクタールで、高さの制限が8メーター未満のものが緑色という感じです。そして、黄色い色というのは、地役権が設定の用地7.1ヘクタール、高さ制限が10メーター未満のため、白いというものは、今後地役権の設定を行う、交渉していく用地が5.4ヘクタールとなっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 県が取得した農地はフェンスに囲まれていますが、そうでない土地は農家が今までどおり利用しているようですが、利用に当たってほかにどのような制限があるのですか。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) お答えします。 地上の高さが8メーター未満の範囲内というのと農家が利用している箇所は、一応利用させていませんというお話でした、沖縄県に尋ねましたら。地上権10メーター以上の上空制限が設けられています。 以上です。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) この高さ制限によって農地として活用したいときに、どういう農業形態だったらよいのでしょうか、畜産とか、ハウス、サトウキビはどうなのでしょうか。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) お答えします。 高さの制限があるため、その範囲内でできる作物の推奨をするしかないと思います。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) これ何でもできるという感じなんですけど、なぜ県が農地を買い取ってまでやったのかと、今もしこれから県が、じゃまた市が、市民が使っていいよということになったら、何でわざわざ囲ってまで優良農地を放置して、買い取ってまでしたのが、ちょっと理由がわからなくなるんですけど、そこら辺はどうですか、答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) 沖縄県は、航空法の高さ制限に基づき収得したということでした。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) その高さが8メートルとか10メートルなので、そういう高さまでやる作物というのはないと思います。だから、地域の人たちは、なぜ県が買い取ったのかというのが一番の疑問だそうなんですよ。 それで、今その新聞でもありましたが、フェンスで囲んで遊休地にしているために鳥獣害の被害が出てるという報道がありましたが、どういう被害が出てるか、調査されてますか、お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。 ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) お答えします。 周辺の農家よりキジが飛び立っていったり、ネズミの被害が多いという話を受けてます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) こうやってフェンスで囲み続ける。そして、鳥獣害の被害がある。これは県が何のために買い取って、こうやって市民に対して被害もあるし、本当に危険なら、そうやってフェンスもやって、でも、そのやった分は県がちゃんと管理しないといけないと思うんですよ。もし、これずっとほったらかして、どんどん大きな木が生えて、じゃこれ8メートル、10メートルか超える木になったら、またそこで問題が起こってきますよね。早いうちに、そういうふうにならないうちに住民の皆さんが使いたいと言ってる農地を石垣市はこれから県とどういうふうに話し合っていきますか。 ○議長(知念辰憲君) 農業委員会事務局長、次呂久信智君。
    ◎農業委員会事務局長(次呂久信智君) 沖縄県土木建築部空港課と協議を行ってから進めていきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) ぜひ県有地の有効活用ができるよう、県との調整を要望して、次の再質問に移ります。 次は、旧大浜町浄水場跡について再質問いたします。 行政視察のときにいただいた資料の中に、八重山土木事務所から空港アクセス道路の資料をいただきました。それを見ますと、道路がこの下で、これだけ掘り下げるというこの図面なんですけど、縦とか横とかのこの距離はどれくらいありますか、どのような規模ですか。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 3時22分                               再 開 午後 3時23分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えします。 その資料につきましては県のほうから確かにいただいておりますし、その内容につきましては議員の皆様へも疑義書という形でお届けしておりますけれども、その広報等、私たち教育委員会所掌事務ではございませんし、その読み取る知見もございませんので、ここで詳しいその面積、距離等は、私どもとしてはご答弁は差し控えたいと存じます。実は知見ございませんので、お許しいただきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) だから、八重山土木事務所に聞いてくださいと言いました、朝。これこっちとこっち、どんだけなんですかと聞いてくださいと言いました。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 3時23分                               再 開 午後 3時24分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) ちょっと適当に、素人なんですけど、この道路が11メートルかなという感じなんですけど、相当の面積ががんと掘って道路ができるんですけど、このもとの形状が残らないほど地形が変わります。これは環境や景観、生息している動植物への影響を与える大きな規模です。その上、旧大浜町の浄水場跡が取り壊されるということにもなります。もし、文化財審議会から建議書が出なかったら、宮良高山原の自然環境について、また浄水場跡について、詳しく調査されなかったことになります。建議書では自然環境や浄水場跡についてどのように指摘していますか、答弁を求めます。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 ご質問、ご指摘につきましては、建議書の抜粋にて読み上げまして説明とさせていただきたいと思います。「現地に保存されている大浜浄水場跡は、大浜町の行政が残した遺産として、全県的に見ても歴史的な価値が付加されるべき施設であり、このことから後世に残し、伝えていくべきとして、文化財指定に向けて前向きに検討することを全会一致で承認した」となっており、また「宮良高山原一帯には、早くから地域の方々が守り続けてきた自然環境が豊かに残され、当時植林された琉球松の巨木群もさることながら、審議会委員の調査により、絶滅危惧種に指摘されているヤエヤマシタンの良好な生育状況も確認されており、ここに道路がつくられてしまうと、景観の変化だけでなく、自然環境にも大きな影響があるものと考えます」との提言がなされております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) こんなにすばらしいところですが、教育長どう思われますか、お願いします。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 教育長、石垣安志君。 ◎教育長(石垣安志君) こんにちは。では、井上議員の質問にお答えいたします。 今、旧大浜町浄水場跡地は、私も視察をしてまいりました。今、文化財審議委員の皆さんが、この学識経験豊かな皆さんがその建議書として提出されましたので、それを尊重して調査中でございます。 また、そこには新空港アクセス道路の計画地となっておりますので、公益性も鑑み、石垣市の文化財保護条例第3条に基づき、慎重に調査を進めてほしいなというふうに私は思いました。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 石垣市文化財保護条例第3条のここの「公益との調整」、これをさっきの信夫議員の答弁でも部長がここを強調しているんですけど、今、石垣市は、これは強調しないでいいと思います。市長、お伺いします。視察をなさっています。先ほど信夫議員の答弁ではちょっと短過ぎましたので、もう少し長くお願いします。どのような感想を持たれましたか。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) 私も施設も見させていただきましたし、周辺の動植物の環境も見させていただきました。保全すべきところは保全したいというふうにも考えておりますし、ただ、アクセス道路との兼ね合いもございます。 また、手続上の問題とか、土地の取得、さらにはさまざまな事業が進行してるという状況もございますので、これらも勘案しながら、その道路の早期の開通と、それとまた文化財、もしくは自然環境、そういったものが保全できるような形も検討させていただきたいと思っております。これは今庁内のほうでもいろいろと議論してるところでございますが、今後は教育委員会等の判断等を待ちながら、どのような対応をするか考えていきたいと思ってます。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 先ほどの信夫議員の答弁よりも前進したと思います。よかったです。 11月13日の新聞に「市が県に売却承認」と新聞報道がありましたが、これについて説明をお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 一部地元紙にて、「公有財産検討委員会で対象となる市有地が売却承認された」との記事がありました。公有財産検討委員会においては、先ほども申し上げたとおり、対象となる市有地の取り扱い方針を定めたものであり、売買等の手続については、沖縄県からの協議依頼を受けた後、関係部署への意見照会や調整等、所定の手続を経て処理を行うことになっております。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 今ちょっと難しかったんですけど、結局売却承認ではなくて、この土地をこれからどうします、この土地をアクセス道路として、とにかくアクセス道路にかかわりますよということをお互いに確認したということでよろしいですか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 売却承認ということではなくて、役所の中で、公有財産検討委員の中で、今後こういう方針で市としては進めていきますよという確認をしたということでございます。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 確認をしただけということは、そしたらこの文化財を保護したいというこの場所に対して、市は売らない、ここは文化財としたいので売りませんと、そういうことは言えるということですよね。答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 旧大浜町浄水場跡地の市有地、石垣市宮良高山原1159番の1につきましては、仮に売り払いすることになった場合は、予定している取得面積が広大であるため、石垣市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例で定める取得面積及び取得価格は、基準を超える場合は議会の議決後、売り払い手続を進めることになります。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) とにかく売却承認は違うということですよね。これから調整していくということですよね。この問題は、まず石垣市が態度をしっかりするということなんです。文化財として指定しますと言って決断してから、じゃ県のほうも、先ほどの話では、信夫議員がおっしゃってたことでは、県は市がどう判断するかを待っているというふうに感じますよね。 だから、文化財としてどうするか、指定すると、もちろん私はしてほしいんですけど、それでそこから始まると思うんですよね。その次に両立する施策はどうあるかということで、まず教育委員会はこれを文化財としてしっかりしてほしいです。それからは、じゃ次、新聞投稿にはありましたね。高架道路にするとか、何かトンネルがいいのかなとか、そういう専門家の知恵を集めて、両立できる施策が必ず見つかると思います。これだけの範囲で、道路で、ここの土地がこれだけ崩れてしまいます。人間がここに住んでいたら、その人に対して土地やいろんなのを補償金として与えられますけど、この動植物とか施設は、言葉が言えませんよね。私たちを殺さないでとか、私たちを潰さないでと言えないです。 だから、私たち人間が本当にたくさんの知恵を使って両立する方法、そういうのを考えていって、大事なもの、一旦本当に壊してしまったら二度と私たちの目の前にはあらわれません。これを今回、この文化財審議委員の皆さんがここを見つけてくださったということは、私たち市民にとって本当にここは宝物だということを教えてもらったと思います。これを本当に大事にしていただいて、教育委員会の今後の動向を見ていきたいんですけど、ぜひしっかりと取り組んで、文化財指定まで持っていってくださいますよう強く要望いたします。 それでは、教育行政について再質問いたします。 9月議会でも取り上げ、5人未満は休園という方針に対して撤回を求めましたが、今の答弁では、ひらくぼ、かわはらが対象園、説明会はそれぞれ12月17日、22日に予定しているということです。これらの園が対象になることは予測されていたわけですが、この間に園の関係者や保護者との話し合いはなかったのですか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 作業を進めている段階でございますけれども、現在、全申し込みにつきましては終了をいたしておりまして、その入園の状況を集計をしているところでございます。そういうこともありまして、数字がしっかり確定していない中での地域説明会、保護者への説明というものにつきましては、むしろ先に休園ですよと、教育委員会が先に数字が出ない前に伺うと、先行した教育委員会のほうの方向性になるということから、今回12月に説明をいたしますけれども、その間につきましては、私ども地域に入りましての説明会は行ってはおりません。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) はっきりと行っていませんなんて言わないでください。この地域や関係者の声をとにかく早い段階で聞いてほしいというのが、今回はとにかく聞かないで決定しましたということに対して、何でこういう地域の事情、実情、そういうのもわかってもらえない間に決められたということなんですよね。この方針だから方針だからと、しゃくし定規に実行する。かわはら幼稚園は、現在、4人です。1人足りないから切り捨てるというのは、本当に血の通わない教育行政としか思えませんし、ひらくぼは1人でも、本当に園長先生も頑張っています。存続すべきではありませんか。これは切実な地域の活性化に向けて反対の方向にいっている。これはとても許すことができません。もう一度答弁をお願いいたします。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 この幼稚園の5人未満の管理規則の一部改正につきましては、教育委員会部署のみの判断で先行いたしているものではございません。教育の環境、あるいは待機児童ゼロということでの待機児童の解消ということで、石垣市が市全体として取り組むべき課題ということで、幼保連携あり方検討委員会で、石垣市全体の考えということでの方向性が定められました。 ということで、その市全体の中で教育行政も改革が必要であるということから一つ提言がありました。ということで、規則改正と改正する中で、地域に入り込みましての事前の説明会を行わずに、確かに規則改正が行われましたけれども、作業の手順上、地域に入っての説明をするいとまがございませんでしたので、先にその手続を先行していったことにつきましては、前の議会におきましても、そこにつきましてはおわびを申し上げたところでございます。 ところが、教育環境、親御さんの子育ての環境の整備ということで、今一生懸命、市全体での方向性で取り組んでいるところでございますので、規則改正に基づきまして、私どもとしましては、引き続き事務を進めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 地域全体ということですが、地域を全体でくるっと丸めないでください。やっぱりその地域地域、それぞれの実情があります。それをしっかりやって、その中で子どもたちをしっかり育てていく、地域に合ったやり方で育てていくというのが行政の仕事じゃないでしょうか。 全体的に、9月答弁でもありました幼稚園生の数と先生の数はうまく合ってるけど、小さい学校には先生を送れないな。だから、じゃこっち5にしましょうと、そういう数字合わせじゃないけれど、そういうことでやってほしくはないですね。やっぱり地域それぞれの事情もあるし、実情もある。本当にそこがいつも1人、2人、また休園に。本当にいないから休園だったら理解できますけど、1人いるのに休園とか。やっぱり地域にとったら1人、2人、当たり前であって、いないのもたまにはある。そういう地域の中で5人というのは、本当に地域の実情を無視したやり方ですね。 今、鳩間島でも努力して、学校存続のために頑張っています。石垣市もそういうふうに小さい集落でどう子どもたちを育てていくかという、ここはとっても大事なことです。市長、日本一幸せなまち、これをぜひこの北部地域、西部地域、中部地域にも実現してほしいのですが、いかがですか。 ○議長(知念辰憲君) 教育部長、大得英信君。 ◎教育部長(大得英信君) お答えいたします。 本教育委員会の幼稚園管理規則の一部改正につきましては、市立幼稚園・保育所のあり方検討委員会ということで、全庁的な委員会に基づきまして議論をさせていただきました。規模の小さい幼稚園では、幼稚園教育が求める社会性の育ちや体験の広がりが少ないと、そういうことで教育環境を整えることが困難な状況にあり、これを解消することが課題と上げられました。そのほか、各幼稚園の教諭においてのその受け持ち園児の格差が大きく、園児を多く受け持つ幼稚園教諭の負担がかなりあるということから、その格差の平準化を図りたいということもございます。 本年度から実施しました認定こども園等、実際には保育士の確保が難しかったり、万全なる状況にはないということもございまして、やはり市として待機児童ゼロに向けた合理化できる部分、あるいは改善できる部分、財政的な合理化等も含めまして、少数幼稚園のその子どもの環境を整えるということで、総体的な市挙げての取り組みとなっておりますので、ご理解を賜りたいと考えております。             〔何事かいう者あり〕 ○議長(知念辰憲君) 井上美智子さん。 ◆17番(井上美智子君) 経営者側の何か理屈ばっかりでちょっと悔しいんですが、ぜひこれ再考を求めて、ぜひ地域のことを本当に考えてください。よろしくお願いいたします。再考を求めて、質問を終わります。 これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(知念辰憲君) 以上で、井上美智子さんの質問は終わりました。 10分ほど休憩いたします。                               休 憩 午後 3時44分                               再 開 午後 3時56分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。 次の質問者、箕底用一君の質問を許します。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 皆さん、こんにちは。 一般質問初日、最後の登壇となりました。 質問を通告いたしました質問通告書に従い、それでは一般質問に早速入ります。 1点目に、本市における戦時中に空襲を受けた範囲について、2点目に不発弾埋没の可能性があるか否かの判断基準についてと不発弾の義務化についてであります。 現在も県内各地で負の遺産である不発弾等の発見弾や埋没弾が相次いでおり、去る11月4日に、中心市街地で雨水管布設工事中に、英国製250キロ爆弾が発見された不発弾は、磁気探査の判断を誤り、工事中の重機で掘り起こし、転がり出てきたということで、住民や観光客等の生命と財産を危険にさらしたこととし、市発注の工事のあり方に憤りを感じてなりません。 同区間の道路は、1987年にも50キロ不発弾が発見されている道路としても、不発弾等事前調査データベースシステムでも確認できます。 今回のように磁気探査調査を行わなかったことから、今後もこのようなことが起きることが予測されます。 したがいまして、今後このような事態にならないように、磁気探査の義務化に向けて取り組む必要があると感じております。当局の答弁を求めます。 次に、3点目に、市が保有する遊休市有地活用のあり方について、4点目に農地を持たない人の市民農園を導入するべきと考えるが、についてであります。 この件に関しては、過去に2回ほど一般質問でも取り上げたものであります。 市民農園とは、農林水産省も推奨しており、一般にサラリーマン家庭や農業をする機会がない方々が、自家用野菜や花の栽培、高齢者の生きがいづくり、地域子ども会での活動など、さまざまな目的で小面的面積の農地を利用し、野菜や花を育てるための農園のことであります。 現在の日本の食料自給率は39%であり、61%は外国からの輸入に頼っている状況であります。 世界的な人口増加の中、食料の確保は重要な課題となっているのも事実であります。 食べ物には季節も国境もなくなり、私たちは日本のどこにいても、いつでも国内だけでなく、世界中でとれた食料を手に入れることができます。 近年、異常気象という言葉はよく耳にするようになりましたが、世界各国では温暖化現象が続き、農生産物生産や水産業の水揚げが減少する国がふえるなど、安定供給の課題が取り上げられております。 もし輸入がストップしたら、私たちの食がどうなるのかを考えさせていく機会の場所としても有効だと考えております。 私が考える市民農園は、一般市民が対象であり、利益を求めるものではなく、農地を持っていない方やマンションやアパート世帯で庭がなく、作物や花木を育てることに興味を持っているが、家庭菜園も十分にできない方々が利用するものであり、また、各公民館など、子ども会活動の場所としても有効活用できるものだと、そう思っております。 特に、子ども会活動については、近年、活動数や組織自体が減少しており、親と子、地域住民のコミュニケーションの場所づくりとしても期待が持てるものだと確信をしております。 農業従事者への圧迫ではなく、むしろ農業に対する理解が深まり、地産地消につながる機会になるのではないかと考えております。 平成25年3月末現在で、全国で4,092の農園となっており、このうち地方公共団体による開設が全体の6割を占めており、農業、農作業の教育的な機能や医療上の効果も認められていることから、年々、市民農園に対する市民ニーズが高まっております。 本市においても、市民農園があれば利用したいという声も上がっているのも事実であります。 前回の答弁では、市民ニーズ調査の検討をしていくと答弁されております。 また、2回目の質問では、各関係課との検討をしていくと答弁されております。 行政のたらい回しの答弁はもううんざりであり、前向きに市民の財産である市有地を有効活用してみてはどうでしょうか。たらい回しの答弁は要りませんので、誠意ある答弁をお願いいたします。 5点目に、介護士及び介護職不足問題について総合戦略に位置づけるべきについてであります。 我が国では急速に少子高齢化が進む中、平成37年、2025年には団塊の世代が75歳以上となり、高齢者人口は平成54年、2042年にピークを迎えると推計されております。世界的に例を見ない速度で高齢化が進行しております。 沖縄県は、平成32年、2020年には高齢化率が21%を超えて、超高齢化社会を迎えると見込まれ、平成52年、2040年には30.3%に達すると将来推計が出されております。 そのため、国は持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として、地域において効率的かつ質の高い医療提供体制を構築するとともに地域包括ケアシステムを構築することを通じ、市域における医療及び介護の総合的な確保を促進するために、地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律、医療介護総合促進法の一部改正を行ったところであります。 それに伴い、沖縄県では、医療介護総合確保基金を創設し、事業展開していますが、本市は一次予防事業、ニ次予防事業など、地域福祉ネットワークやふれあいサロン、百歳体操など、さまざまな予防体操事業に取り組んでおり、介護保険に頼らない健康長寿をできる限り延ばすことで、長寿社会を創設することを介護予防では目指しております。 介護保険に頼らない健康長寿を目指すとしても、結局、最後は人の手で介護に頼るしかありません。 本市でも、10年後の2025年には高齢化のピークを迎え、高齢化率は年々増している状況であり、介護認定率も右肩上がりの状況であります。 石垣市の発展に尽力された後期高齢の先輩方や今日も頑張られている前期高齢の先輩方のことを思うと、よりよい介護制度改革の安心して老後が生活ができる環境づくりを、一層力強く取り組まなければならないと感じている次第であります。 本市の介護士及び介護職不足問題について、総合戦略に位置づけるべきと思いますが、当局の答弁を求めます。 次に、真栄里給油所から沖縄電力方面の市道における街灯整備に向けた当局の取り組みについてであります。 地域住民、小中高生及び観光客の往来が多いことから、防災対策上の観点から、当局は平成28年3月の一般質問でも整備に向けて取り組むと答弁しましたが、その後の進捗状況を伺います。 以上、質問要旨を述べました。再質問は自席より行います。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君の質問に対する当局の答弁を求めます。総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) 箕底議員より2点の質問がありますので、順を追ってお答えいたします。 1点目の本市における戦時中に空襲を受けた範囲についてお答えいたします。 記録によりますと、石垣島への空襲は、昭和19年10月12日、3機編隊の飛行機が海軍飛行場、旧石垣空港を爆撃したのが始まりで、当初は軍事施設のみの空爆でした。昭和20年3月から、石垣島の集落にも爆弾が投下され、空襲が激しくなりました。そのようなことから推測しますと、主に旧海軍飛行場周辺や白保の旧陸軍飛行場付近が集中的に爆撃されましたが、その他の地区でも、当時人家があった地域は空襲が少なからずあったと推測されます。 2点目の不発弾埋没の可能性があるか否かの判断基準についてお答えいたします。 前にもお答えいたしましたように、石垣島の市街地地区が空襲を受けており、また過去の不発弾発見状況も、各地区、広範囲にわたって発見されていますので、集落のあった地区では不発弾埋没の可能性はあると思われますので、本市の不発弾発見台帳や沖縄県不発弾等対策協議会が構築しました不発弾等事前調査データベースシステム等を参考とし、不発弾埋没の可能性があるか否かの判断基準といたします。 続きまして、市が保有する遊休市有地活用のあり方についてお答えいたします。 市が保有する市有地につきましては、市街地有効利用基本計画の中で、運用方針として、みずから利用する方法が第一方針となっていることから、各部署で市有地を利活用しての事業等の導入があれば利用可能だと考えております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) 箕底議員の農地を持たない人の市民農園を導入すべきと考えるが、当局の見解についてお答えいたします。 市民農園は、自家消費用の野菜や花木の生産、リフレッシュ、高齢者の生きがいづくり、生徒児童の情緒教育等の目的があります。 導入については、現在、農地中間管理事業が本格的にスタートし、人・農地プランを活用し、その地域で農業を頑張っていく担い手に農地を集積、集約し、貸し付ける施策を優先させており、農地や農作可能地の借地要望に供給が追いつかない状況です。 市民農園の開設に当たっては、市民農園整備促進法の中で、市民農園地区については、農業上の有効的かつ総合的な利用の確保に支障を生じるおそれがないこととなっております。 市民農園の必要性は十分に認識しており、農家経営に支障のない市有地について調査を行い、検討したいと考えています。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) 箕底用一議員の5項目の本市における介護士及び介護職不足問題について、総合戦略に位置づけるべきと考える、のご質問にお答えいたします。 団塊の世代が75歳以上となる2025年に向け、認知症や医療ニーズをあわせ持つ要介護高齢者の増大が見込まれる中、欠かすことのできない基盤の一つであります介護人材の確保は重要な課題の一つであります。 こうした中、地域における公的介護施設等の計画的な整備等と促進に関する法律が改正され、消費税財源を活用した地域医療介護総合確保基金が、国、県において造成されたところでございます。 それに伴いまして、県においては、本年度から介護人材確保対策事業のメニューを新たに策定し、市町村や介護サービス事業所、その他職能団体等からの要望に応じた補助事業をスタートさせ、本市におきましても、介護従事者の負担軽減につながる介護ロボット、いわゆる夜間の見守り支援センサー設置費185万4,000円を今定例会に予算計上し、各事業所の要望に沿った支援に努め、補助を行ってまいります。 当事業は、夜間でも入居者を見守り、介護従事者の負担軽減を図ることで離職防止へつながり、ひいては介護人材確保の一歩となるものでございます。 今後におきましても、県の補助メニューを有効に活用しながら、各事業所の要望に沿った事業実施の拡大に向け、取り組んでまいりたいと考えております。 議員ご提案の総合戦略への位置づけにつきましては、次年度に策定をいたします第7期高齢者福祉計画、介護保険事業計画に向け、今年度中に高齢者実態調査を行います。 その結果等も踏まえ、また、事業所等からの意見も集約した後に、方向性を決めていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) こんにちは。 箕底用一議員の6項目め、真栄里給油所から沖縄電力方面の市道における街灯整備に向けた取り組み状況の進捗状況についてお答えいたします。 当該市道は、真栄里を起点とし、大浜を終点とする真栄里給油所交差点から国道390号へと接続する幅員15メートル、総延長1.9キロメートルの市道真栄里南大浜線であります。 現在、市道真栄里南大浜線の街路灯は、真栄里多田浜線交差点2カ所、沖縄電力入り口交差点1カ所、紫電舎前付近1カ所、沖縄電力野球場付近2カ所、合計6カ所が設置されております。 当該地域は、近年、大型商業施設や宅地開発など、市街化が進み、夜間、当該道路を利用する通勤・通学及び観光客など、歩行者や車両等の交通量も増加している状況であることから、安全で快適な道路空間を確保するため、街路灯の設置が必要と考えております。 進捗状況につきましては、当該道路は整備完了済みの道路であり、補助事業による道路照明設置ができないため、整備手法として、今後、一括交付金等を活用した設置に向けて取り組みたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 当局の答弁は終わりました。引き続き、箕底用一君の再質問を許します。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 再質問は順を追っていきたいと思います。 まず初めに、戦時中に空爆を受けた範囲についてと不発弾の埋没の可能性があるか否かの判断基準、先ほどの答弁では、島内の空襲は旧軍事飛行場施設を中心に行われたという答弁であります。 もちろん、旧軍事飛行場は平喜名飛行場、そして南飛行場、今の旧空港跡地ですね、あの空港の、あと白保飛行場という形でありますが、もちろんその空襲を受けた範囲ですけれども、私はこの空襲を受けた範囲、ここだけじゃないと思うんです。 もちろん島内全域、空襲を受けている状況というのがあるんですけれども、一つ参考に持ってきましたけれども、この平和祈念ガイドブックというのは持っておられますか、副市長もあります。 総合事務局のマップ、データベースですよね、はい、はい。不発弾のデータベース、これは総合事務局の地図とホームページにも載ってますよね。これは副市長はないですか。 これはない、わかりました。 平和祈念ガイドブックにも、当時の空襲を受けた範囲について、おおまかにですけれども載っておりまして、そのような参考になる資料もある中で、やはり、今回、磁気探査の事前調査とか、いろいろと考えていかないといけないと思ってはいるんですけれども、まず本市において、今日まで不発弾がどれだけ発見されたのか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 本市の不発弾発見処理等台帳には、昭和48年からことしまでの不発弾発見処理等の記録があります。 台帳によりますと、これまで本市では308発の不発弾が処理されております。 現在は、旧飛行場で31発が処理待ち状態でございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 昭和48年から現在まで、308発の不発弾が処理されているということであります。 この個数を見ますと、やはりまだまだこの島内に埋没されている不発弾というのはあるのではないかなと、この不発弾が発見されている経緯というのは、民間工事の開発行為とか、またあるいは公共工事とか、そういったもので見つかっているものであります。 いわば工事をしないと出てこないという、そういった現状であるんですよね、実際的には。なので、今後も本市は開発行為とか、またいろんな公共工事が発注されていくわけでありますけれども、今回の不発弾の磁気探査の調査のあり方にちょっと疑問を抱いております。 これは調査をする方々のメンバーといいますか、構成といいますか、そこら辺の皆さんの組織、この協議会というのがありますよね、不発弾の事前調査に、調査に関する、庁舎内でどの方が判断をされているのか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 4時18分                               再 開 午後 4時18分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 箕底議員の再質問でございますが、不発弾、磁気探査の実施について、どこが判断しているかということでございますが、現在では担当部、担当課で判断をしているところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 不発弾の事前調査に関しては担当課ということでありますので、もちろん担当課というのは、もう部長、課長の皆さんだと、最終的には副市長にもお伺い立てるということがありますよね。 今回の市街地で見つかった不発弾もそうなんですけれども、公共工事を発注する前に、この区間は先ほど副市長がおっしゃったようにデータベース、総合事務局のがありますよね、不発弾の事前調査のデータベース、そこにはしっかりと、同区間道路には過去の1987年に50キロ爆弾が発見されております。 それにもかかわらず、今回、この事前調査を担当課で行ったと思うんですけれども、それがなぜ磁気探査にまで発展しなかったのか、ご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 再質問にお答えします。 おっしゃるように、本来なら事前調査をもっとしっかり実施すべきだったわけでございますが、たまたま県管理の道路であって、しかも供用開始もされているという部分があったもんですから、そういう不発弾の埋没物はないんだろうというふうに考えていたというふうに報告を受けています。 だから、考えてみればやはり事前調査、まずは事前調査、沖縄不発弾等事前調査データベースシステムというのがございます。 それから、石垣、八重山につきましては、先ほど議員が紹介させていただいた資料がございます。そういう既存の資料とかデータベース等々を、もっともっとしっかり調査すべきだったものだというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) しっかりとそういった事前調査をやはりするべきなんです、そういったものは。 この不発弾なんですけれども、事前調査を各課に任せっきりだと、担当課の課長とか部長は責任が重い判断になると思うんです、かなり。 前回のように工事中に重機が掘り起こして、ぽろっと落ちたという状況の中で、爆発していたらどうなったと思います。戦後最悪な大惨事の事故になりますよ。まずもって、それが起きたときに中山市政はもう終わります。 そのことを考えると、やはりしっかりと庁舎内で判断をしてするというのは難しいはずですので、義務化をするべきだと私はそう思ってるんです。 ということで、義務化もいろいろとあるんですけれども、八重山の先ほどの平和祈念ガイドブックも紹介しましたけれども、続いてこの「八重山の戦争」という、大田静男さんが書いた本を読まれたことがありますか。部長、あります。 この本は、事細かく当時の戦時中の状況が書かれております。このような本も参考になると思うんです。 やはり総合事務局が、この不発弾の事前調査データベースシステムというのを導入しておりますけれども、このシステムは過去に不発弾が発見されたというただのデータベースなんです。そこから推測をして判断しなさいという、そういったものにしかならない。なので、今回のように、あるかないかというのがわからない状況なんです。 当時のそういった本を見ますと、やはり大川の、多分山田書店の周辺の不発弾は、当時、酒屋さんがあったということで、煙突を軍事基地と間違って空爆したというような過去の語っている方の証言もありまして、また、まわりには港、港とあとは集落で、漁港も含めて、そこを中心に空爆を受けているということも考えられます。 また、その本を読みますと、そのような住民が生活していた跡地を狙っているのもあります。 また、あとは旧軍の軍隊の皆さんが作戦を持って、あちらこちらに展開している場所というところも不発弾、またあるいは艦砲射撃などを受けている状況がありまして、もう島内全域がこの標的の的になっているということがうかがえます。 そのようなことから考えると、この不発弾に関してはしっかりと市で責任を持って取り組まなければいけないと、国は、やはり市議会でも県議会でも、市町村、市長会の会長の中でも、国が責任持って不発弾の処理費を出すということを何十、何回と訴えているわけです。 それが身になって、国が全額補償で沖縄県に対しては不発弾を処理をすると、民間企業に対してもやると載ってますよね。 それにもかかわらず、やはりそういった国が満額補助をしてくれると言ったにもかかわらず、やらないということ自体がまず考えられない、普通はやるべきだと、そう思います。 なので、義務化に向けて私は取り組むべきだと、そう思っておりますけれども、どう考えますか。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 箕底議員の不発弾の公共工事における義務化という表現でございますが、私どもは今回のゆいロードでの不発弾の発見、しかも、それ、公共工事の工事中でございます。本当に万一のことを考えるとぞっとします。 実は、平成20年に、糸満での同じような大きさの爆弾で爆弾がございました。本当に大変な状況でございました。 そういうことを考え合わせますと、やはり事前調査に関して、もっともっと慎重にすべきだったと反省しております。 それで、磁気探査の義務化というと、公共工事ピンからキリまで全部磁気探査するかということじゃなくて、議員からも提案がありましたように、事前調査をしっかりする、もっとしっかりする、総合事務局のデータシステム、不発弾事前調査というデータシステム、それから、先ほど紹介いただいた八重山平和ガイドブックでしょうか、それから八重山の戦争というような既存の資料、地元において書かれた資料、そういうものの確認等々、まず事前調査をしっかりとやるということ、それからその結果、もう一点は、私どもだけで、発注者だけで、これ、情報を持ってるわけじゃなくて、受注者にもきちっと知らせると、場合によっては仕様書に、工事には仕様書がございますから仕様書にも記載して、関係者が全部わかるように周知をするというふうなことが必要だと思っております。 そして最後に、どうしても可能性の大変高いものにつきましては、当然、磁気探査を実施するというふうな三段構えで磁気探査についての、石垣市の磁気探査、例えば要領なものを策定をしまして、これ、私を中心でもいいんですけれども、そういうものを早速策定をさせていただきたいと思っています。 といいますのも、工事の性格によって違うんです。教育委員会の学校とか、下水道のものとか、上水のものとか、それから公園だとか、宅地開発等々、いろんな工事によって違ってきますんで、そういう意味ではやはり一本化、どちらかで一本の磁気探査要領を作成をするということが肝要かと思っております。 そういうことで、できるだけ早い時期に石垣市の磁気探査要領を、国、県にモデルがございますから、それに準じて策定をしていきたいというふうに思っております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 副市長、もうちょっと大きな声で答弁お願いします。聞こえませんので、何を言ってるかわからないです。 例えばですけれども、必要性が大いにあるところと考えますと、旧空港跡地周辺考えます。 今は、あの辺はもう開発行為でかなりの急ピッチで進んでおりまして、そこら辺に対して工事をする際に、もちろん建築関連の方々からもご提案が施工主にあるかと思います。 磁気探査入れますか、入れませんかと聞かれた場合に、いや、工期がおくれるからいいよというような状況も考えられないですか、民間工事において。その場合に、工事を進めたことによって不発弾が発見されたと、それか爆発するかどちらかなんですよ。 だから、そのことを考えると、公共工事だけではなくて、民間工事も含めて、重要性があるにもかかわらず、磁気探査を義務化しない、民間任せにするというのは、私は市民の生命、財産を守る行政としては考えられない、これは義務化にするべきだと、そう思いますけれども、もう一度答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 公共工事につきましては、確かに工期の問題もございます。 ただいまのご紹介は、民間工事に対する工期の話でございますけど、確かに民間の工事でも特に商業工事、商業系のものにつきましては、やっぱり工期、オーナーさんのほう大変厳しくするわけでございますので、そういう工期のことは1点あるかもしれませんが、しかし、議員がおっしゃっているように、不発弾は生命にかかわることでございますので、健康、生命に、そういうことでございます。 ただ、それは義務化ということで、全部義務にするのか、それとも情報をできるだけ周知して、民間の皆様方にも周知をして、できるだけそういう危険のあるといいますか、可能性の高いところについてはされたらどうでしょうかというサジェスチョンをしていくというふうなことなのかなというふうに、今現在ではそう思っております。 義務化で必ず100%やるというのかどうか、それは、こちらで義務化をするということはちょっと差し控えたいと思います。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 副市長、こういった市民の生命にかかわる問題は、前向きに答弁しないとだめなんですよ。 沖縄本島でも、小禄でも糸満市でも、不発弾爆発して亡くなっておりますよね。ましてや小禄に関しては近隣の幼稚園、小学校にまで被害が及んで、幼い子どもが4名も死亡しております。 このことから考えますと、何かが起こらないと行政は動かないんですよ。だから、今回も何かが起こらないと義務化に向けて走らないということでしょう。そうですよね。いや、そうなんですよ。爆発が起きないと次にステップが行けないんです、行政というのは。今、話聞いてそんな感じがします。 だから、爆発する前の事前対策として、しっかりと市民の生命を守るために義務化にするべきだと、そう思うんです。そこら辺の認識が、私は副市長が考えている認識がちょっとわからないです。 やはりこのような糸満の水道工事中に爆発して、1人の方が重症を負って、近隣の周りの施設が被害をこうむった。 それから、国はこの不発弾に関する費用は全額国が負担すると、そしてそのとき、その同年に、沖縄県は被害者に対しての負担を補償をするという条例をつくっております。 ただ、何かが起きないとやらないんですよ、行政というのは。 だから、今回も例えばこれだけ開発行為が行われていて、公共工事が発注されている中で、爆発して工事関係者、住民に危害が加わって、それで義務化に向けてやりますと言うのか、私はその前に今現在この250キロ爆弾が見つかった時点で、これはもう早急に市としては対応して、しっかりと義務化に向けて取り組むという姿勢のほうが一番望ましいんじゃないかなと、そう思っているんですけれども、そこら辺、市長、どうですか。 ○議長(知念辰憲君) 休憩します。                               休 憩 午後 4時34分                               再 開 午後 4時35分 ○議長(知念辰憲君) 再開します。副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 再質問にお答えします。 民間の工事についても、義務化をされたらどうでしょうかという提案なんです。 確かに石垣市に開発圧力というんですか、開発が大変旺盛な状況になっております。そういう意味では、民間の工事も、土工事ですね、結構多うございます。 それに対して義務化、義務、民間の工事全て義務とするということでございますが、ただ、この義務化の中の今、話が、磁気探査の話だと思います。義務化、磁気探査、それにつきましては、せっかくの提案ですので、一応検討はさせていただきたいと思います。 改めてまた公共工事の話に戻りたいんですが、やはりしっかりと事前調査をする。それから、周知をする。そして、もちろんおそれのあるところは磁気探査をする。それを含めて総称して義務化と呼んでいますが、磁気探査のそういう要領を早急に策定していきたいと思っています。 民間工事につきましては検討させてください。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) いろんな要領を策定するとか言ってますけれども、民間に対してもしっかりと行政が、ここら辺は危険ですよと区域を定めるとか、そういったことをやらないと民間業者はわからないですよ。 民間業者じゃなくて、この発注するお客さんがわからないんですよ。今現在そういったものないでしょう、市にとってもないですよね、ないですよね。副市長、そういったものがありますか、民間の方々に対しての不発弾が埋没されている可能性がありますよという、今言ったように空港が、軍事空港があったところというところが主に空襲を受けているという話でありますけれども、これは民間企業に対して、民間に対してもこれ周知されていると思います。答弁。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 再質問にお答えします。 民間の皆さんのほうに周知をされているかというご質問でございますが、統計資料がちょっと手元にないんですけれども、国のほうで10分の10の補助で、ごめんなさい、県のほうでそういう探査を実施しております。 もちろん、例えば宅地開発する場合に、個人が家をつくる場合に、申請をすればそれもやってくれることになります。 そういう、今、周知がどうだろうかという質問でございますが、確かにお隣の宮古島市に比べて、私どもの石垣市の県に対する申請は低い、少ない状況があるのは事実です。 したがいまして、今おっしゃっているように、私ども、そういう周知が足りないんだろうと思っておりますので、これからはもっともっと市民にそういう不発弾に対する啓蒙、啓蒙っちゃおかしい、周知、啓発、そういうことをこれからもっともっとしなきゃならないと思っておりますので、進めていきたいと思っております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ、これはしっかりと取り組んでいかなければならない、これはもう課題だと思っています。 爆発してから、あと被害が起きてから考えてくるというのは、これはあんまりよくないものだと、そう思っておりますので、それに関連して質問しますけれども、旧空港跡地で37発近くの不発弾が処理待ちということでありますけど、それに伴って不発弾を発見された場合、まず八重山署に通報して、それから不発弾処理隊、自衛隊の方々が来て確認をとるという取り組みでありますけれども、それについて、不発弾が発見された場合に、この不発弾を囲うプレートってありますよね、プレート、これ足りてますか、現在、どうですか。ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 発見された不発弾は、専用容器である鋼鉄製のライナープレートと呼ばれる容器にて安全化処理日まで収容、保管します。 しかしながら、旧石垣空港では不発弾が多数発見されており、容器が不足しておりますので、一部の不発弾はとりあえず土のう等で確保し、収納してあります。 沖縄総合事務局に、ライナープレートの追加貸与を申請しているところでございます。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) このように不発弾がどんどん発見されてきて、もうこのライナープレートというのが足りない状況になってきている。 このままだといろんな公共工事に進むに当たり、支障を来してくるんですよ。だから、それはしっかりと総合事務局のほうと、このライナープレートというのをもっと生産していただいて、石垣市のほうに持ってきていただくということが、今後の工事の進捗にもつながるんじゃないかなと思ってますので、そこら辺はしっかりと対応していただきたいと。 あと一つ、きのう再確認で旧空港跡地の工事現場に、夜、大体10時過ぎごろですか、行ってまいりました。 行ってみますと仕切りがなく、誰でも入れる状態なんですよ、工事現場に。あんだけ不発弾がある、危険物がある状況の中で、誰もが入れるような状況というのは、余り望ましくないなと、そう思います。 なので、今後ふえるであろうこの不発弾の管理の仕方、徹底してやらなければならないと感じております。3年か4年ぐらい前に、竹富島のほうで大学生が手りゅう弾というものを、似ているものを持ち帰って、航空機まで運んだということで大騒ぎになりましたよね。 このように不発弾と聞くだけで、興味を持つ方もいらっしゃるんです。だから、まして5インチ不発弾なんて手で運べるようなものですから、そういったものを運んでもらっても困るんですよね、盗難されても。そこら辺ないと思いますけれども、過去に不発弾が盗難されたことはありますか。 ○議長(知念辰憲君) 総務部長、金城弘一君。 ◎総務部長(金城弘一君) お答えいたします。 過去にそういうことはございません。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) そうですよね、これがあるとなったらもう大変なことですから、やはりそういった安全管理、危険物ですのでしっかりと対応していただいて、今後の不発弾処理に努めていただきたいなと、そう思っております。 しっかりとこの義務化に向けては庁舎内で組織立ち上げてもいいですので、そういったものをやりながら、今後の公共事業のこの事前調査のあり方、考えていかなければ、前回みたいなことが起きますので、そういったことが起きないように、しっかりと対応していただきたいと、そう思っております。 あと一点、今回の中心市街地で見つかったものですけれども、経済的な支障が大きいと県紙、また地元紙でも取り上げております。 また、私もそのとおりだと思います。そのことに関して、市はどのような認識を示しているのか、ご答弁お願いします。経済的損失。 ○議長(知念辰憲君) 副市長、漢那政弘君。 ◎副市長(漢那政弘君) 経済的損失について、どう考えているかという再質問でございます。 私ども、全く同じじゃないんですけれども、公共工事をする場合に、周辺の経済活動をされている方に大変ご迷惑をかけております。 もちろんいろんなマイナス面があろうかと思います。 しかしながら、そういうことは、私どもは受忍義務の範囲内だというふうにしておりまして、そこに何らかの行為はしておりません。 今回の不発弾につきましても、例えば沖縄本島でもたくさんの処理をしておりますが、そういうことで何らかの手当てといいますか、何らか補償をしたという事例を聞いておりません。 私どもは、受忍義務の範囲の中にあるというふうに認識しております。 以上でございます。
    ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 経済的損失もかなり中心市街地で見つかったら大きい、はかり知れないものがありますので、そこら辺はしっかりと市でも意見を統一しながら、国に要請するんだったら国に要請して、新たな法整備を設けてもらうという対策も必要だと、そう思っておりますので、ここら辺もあわせて考えていただければと思っております。 最後に、市長にお聞きしますけれども、今回の不発弾が中心市街地で見つかったということであります。 また、磁気探査を導入しなかったということでありますけれども、今後、このようなことが起きないように、しっかりとやはり行政をまとめるトップとして庁舎内でしっかりとまとめて、この事前調査のあり方をしっかりとやっていただきたいと思いますけれども、改めて市長のほうから。 ○議長(知念辰憲君) 市長、中山義隆君。 ◎市長(中山義隆君) お答えいたします。 今回の市街地での250キロ爆弾については、不発弾については、非常に市民の皆様にご心配をかけ、また周辺事業者の皆様には、ご迷惑をおかけしたところでございます。 幸い、自衛隊の不発弾処理隊の皆さんの迅速な対応によって、早期に解決することができたわけでありますが、今後とも出てこないという保証はございませんので、特に市街地、影響の多い場所については、事前の調査を徹底して、そしてまた、磁気探査等も可能性があるならば積極的に導入する方向で行きたいと思っております。 また、全体的な公共工事、また民間工事も含めての磁気探査の義務化というご提案についても、庁内でしっかりと検討して前向きに進めてまいりたいと思っております。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ、前向きに取り組んでいただきたいと思います。 副市長、また総務部長、危機管理室長、このような大田静男さんが出されている本、しっかりと読んでいただいて、今後のこのために生かしていただきたいと思いますので、ぜひ見て拝見してください。 次に移ります。 次に、市が保有する遊休市有地活用のあり方についてと、農地を持たない人の市民農園を導入するべきじゃないかということについて再質問いたします。 過去に3回、2回ぐらい、2回も質問しておりますけれども、農政経済課のほうでは、農地利用の観点から、農業従事者に貸し付けをするのが望ましいということで答弁をいただいております。 さらには、市民農園が市民のニーズがあるのかどうかと、調整していきたいと、調査したいという、検討したいという話もありまして、その後、どのような調査、検討をしたのか、市民農園に向けて市はどのように考えているのか、私は豊見城の市がやっているように、もう区画升を大体4坪ぐらいの升を一区切りにして、それを貸し付けすると、年間約8,000円程度で貸し付けをやってはいるんですけれども、そのような貸し付けをして、いわば家庭菜園的な考え方で楽しみを味わうと、また、子どもと親のコミュニケーションの場にするのも、一つの私は手じゃないかなと思っています。 自分で育てたものは自分で消費する、あるいは自分で育てた花木とかは、また自分のお家に飾るとか、いろんな考え方がありますけれども、その考え方から市の契約管財課が所有している市有地、かなりあるんです。 そのような市有地を、遊休市有地をなぜ活用しないのかなというのが、これが不思議でならない。 前回は、農地、農地という形で農地法がどうのこうのと、農地は全てもう、農政経済課が、答弁では、何か農業従事者に貸さないといけないからって言ってましたけれども、今度は、じゃあ、契約管財課が所有している市の遊休土地、遊んでいるところいっぱいありますよね、雑種地とか宅地とかいっぱいありますよね、そこを私は市民農園にしてもいいだろうと、そう思っておりますけれども、そこら辺どう考えているか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 先に、現在、豊見城市のほうでやっている内容をちょっと説明いたします。 区画数が全80区間、1区間が18坪、それと就農者育成区間ということで、全2区、1区間が137坪、合計80坪の大きさのものをやっております。 豊見城市のほうが、先に始めたのが平成23年10月24日から施行しております。その後、平成26年4月より農地中間機構が始まりまして、現在、農家のほうに、先ほど言ったように、土地のほうを優先的にやるということで今進めております。 しかしながら、今後、農家に支障のない土地、例えば今現在、市有地にしても水が来てないところでも、草地とかそういうところで結構要望があります。 また、市民農園にしますと、ちゃんと水を引いて、その農園を利用する方が、すぐ水が引いて、ものができるというふうに整備していかないといけません。 市有地の場合ですと、山のほうとか、水なんて全く入ってないところ、そういうところに市民農園をつくったとしても、多分なかなか来てくれないんじゃないかなと思っております。 そういう面において、もう少しこの中間管理機構が落ち着いて、その中のほうで農家に支障を来さない農地、それから市有地、そういうのが出てきたときに、ちゃんとした水のある場所で検討していきたいなと思っています。 もうちょっと時間はかかると思いますけど、その辺はご理解いただきたいと思います。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) もうちょっと時間がかかるんではなくて、もう2年もたってるんですよ。だから、何も中で、庁舎内で検討もしてないんですよ。 市有地がどこにあるかもわかってないんですよ、わかります、市有地をしっかりとどこにあるのか、市民農園にできるような市有地があるのか、それすら確認もとってもいないのに、そういった答弁がよくできるなというのが、もう本当に不思議でならない。 だから、そういったことを契約管財課のほうと、どこどこに市有地があるのか確認とりながら、ここが望ましいんじゃないかなと、水道パイプが引かれている、管が引かれている、そういったことを確認とりながらやっていくべきだと、そう思っています。 当たり前の話ですよ、水道管が通ってないところに農地をつくっても水あげられないですよね。だから、そこら辺は市有地でも管が引っ張られている場所もありますので、私ももう何カ所かは知っています。そういった場所をしっかりと有効活用をやってほしいなと思っておりますので、ぜひ市民農園に対しては市民の要望もたくさんあります。 そういった話をやったら、自分も借りたいと、ぜひ、自分たちは農地を持っていないんだけれども、そこで家庭菜園をしたい、そういった方がたくさんいるんです。 だから、遊んでいるこの市有地の活用のあり方というのは、しっかりと市民の財産ですので、そこら辺は市民に還元するというものをもって、お願いしたいなと思っております。 部長、今までの部長の答弁だと前回の答弁と全く変わらない。なので、そこら辺はちょっと踏み込んで、具体的にこの市民農園のできる土地を探すと、ないかというところまで答弁できないですか。 そこら辺がないとまた質問する、同じことの繰り返しなんです、一般質問やるたんびにですね。答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 農林水産部長、山田善博君。 ◎農林水産部長(山田善博君) お答えいたします。 先ほどのとおり、平成26年度からこの中間機構が始まりました。26年にはまだ始まったばっかりで1件しかなかったんですけど、28年度の7月までで今67件でしたか、そのうちの32件ほどと、67件の要望のうちに32件ほどが今成り立っております。 あとのまた農家の方々が、農地を求めているのも現状であります。 先ほど言ったとおりですので、市有地のほうに水が引かれていますと、まずは市民農園として活用したほうがいいのか、それともその近隣のほうで草地とか、農業経営に生かしたほうがいいのか、その辺の兼ね合いもありますので、ちょっと持ち帰って勉強しながら進めていきたいと思います。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 農地の中間機構がどうのこうのと言ってますけれども、じゃあ、契約管財課に聞きますけれども、農地じゃない市有地、契約管財課の課長、いらっしゃいますかね、農地じゃない市有地、どれぐらいの数がありますか。数字わかってるんであれば言って、わからなかったらいいです。 ○議長(知念辰憲君) 契約管財課長、棚原長武君。 ◎契約管財課長(棚原長武君) 箕底議員の質問にお答えします。 農地でない市有地はどれぐらいあるかという質問ですが、農地じゃない市有地には雑種地等々ありますが、その面積、個数、筆数等について、今現在ちょっと資料がないので把握していないということです。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 農地じゃない、そういった雑種地とかもかなりあるというのを私はもう知ってますので、そこら辺は農政経済課のほうと調整しながら、農地は農地で農地法に基づいて、しっかりと農業従事者に貸したらいいですよ。 でも、雑種地とかたくさんあるんであれば、一つの大体100坪当たり、多くの市民が活用できるとなれば一石二鳥じゃないですか。もうこれ以上願ったものないと思います。 だから、なので、そういった雑種地のあり方も、農政経済課だけで判断させるんじゃなくて、契約管財課もそういった土地がありますよと、そこを活用したらどうですかというところも調整、今後はやらないといけないだろうと思っておりますけれども、今後、課長、そういったやりとりできますか。 ○議長(知念辰憲君) 契約管財課長、棚原長武君。 ◎契約管財課長(棚原長武君) 質問にお答えします。 議員提案の市民農園等に活用できる有効的な市有地があれば、関係所管課、農政経済課等と調整をしていけるかと考えております。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) ぜひ、契約管財課が所有する市有地を市民に還元するという観点から、市民農園をやっていただきたいと、そう思っておりますので、ぜひ取り組んでいければなと思ってますので、よろしくお願いします。 次に移ります。 次に、本市における介護士及び介護職不足問題について、総合戦略に位置づけるべきと考えるが、当局の見解をと質問いたしました。 再質問、まず、今現在、待機老人という方、28年度現在でどれぐらいいらっしゃるのか、ご答弁お願いします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 沖縄県が平成27年10月末現在で取りまとめました、特別養護老人ホームヘの必要性の高い入所申し込み者数では91名となっております。 県の取りまとめた内容では、要介護度が3から5を対象とし、介助する者がいないこと、介助をする者が高齢、障害、疾病等により十分な介護が困難であること、介護者の身体的、精神的負担が大きく、十分な介護が困難であることなど、以上のような条件のもと打ち出された数となっております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 会議時間を延長します。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 91名という県が出した数字ですけれども、この間、経済民生委員会のほうで八重山厚生園のほうに意見交換を所管事務調査で行いましたけれども、八重山厚生園のほうは、私たちが認識している待機老人というのは254名いると、そういった意見交換でありました。 県が示しているこの91名というのは、本当に差があり過ぎて、どのような認識でもって県のほうがそう考えているのか。現場では254名と言っているのに、本当にちょっとデータ的に統一されてないなと思います。 私も厚生園だけじゃなくて、なごみの里のほうにも問い合わせると、やはり同じぐらいの数字があるんですよ、250近くが、そのような形で待機老人が、待たれている方々がたくさんいるということが実際わかっております。 そのような状況の中で、やはり受け入れるスペースはあるんだけれども、そこにベッドのあきがあるんですよ、今、厚生園のほうもですね。なぜ入れないのか、やはり人材不足、介護職員の不足で中に入れることができないと、そういった意見交換の場でもありました。 なので、どれだけやはりこの人材不足が深刻化になっているかというのが、本市の課題じゃないのかなと、そう思っております。 保育士に関しては、総合戦略に位置づけて、さまざまな市独自の対策が講じておりますけれども、やはり本市も総合戦略に独自の対策を位置づけるべきじゃないかなとそう思っております。 それに関して、今、介護職不足と言われている中で、石垣市の課題として介護施設の職員不足がどのような状況になっているのか、課題を把握しているんでしたらご答弁をお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) お答えいたします。 去った3月に、市内の介護保険サービス提供事業者へ調査を行っております。その結果をもとにお答えをしたいと思います。 この調査は、介護保険サービスを提供している市内の87事業所に対し、調査票を送付し、50の事業所より回答を得ております。回答率につきましては75.5%でございます。 回答のあった50事業所のうち、人材が不足しているという回答が42%、21事業所、人材は不足していないが46%、23事業所、不明が12%、6事業所となっております。 人材不足数は全体で41.5人、1事業所当たり平均不足人数は1.98人となっております。 また、介護人材確保に向けた要望に関する自由記述におきまして、施設運営に必要な人数は満たしているが、長期休養等が出た場合の対応には、パートタイムという雇用形態で勤務時間に制限が生じているなどの回答がありました。 したがいまして、これらの回答から、事業運営上に支障を来すほどではないが、サービスの質の向上や就労環境、職員待遇の改善等を目的とするケースで、介護人材が不足している課題があるようでございます。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) このように、この3月に実施した介護者不足、全体で41.5人という回答があったということで、やはりこのように各事業所は人材不足に困っている現状であるんです。 それをしっかりと対策を講じていかなければならないんです。 沖縄県のほうでは、医療介護基金というものが創設されて、去年創設されてますよね、それに基づいて事業がさまざまなメニューがありますけれども、そのメニューもほとんどが人材育成、研修なんです。介護確保というメニューというのがないんです。 そこを考えると、県の事業だけに任せると、やはり県は沖縄本島、広域的に沖縄本島の陸続きですので、介護職というのが何とか補えられるんです。 でも、この離島である八重山は、なかなか確保に苦慮するところがありますので、そこら辺の対策が絶対的に必要だと感じております。 これを今後見逃していくと、今、保育士問題みたいに深刻になっているような状況になりかねないなとそう考えております。 やはり本市独自の取り組みもしなければいけないと思いますけれども、今現在、介護確保に向けた独自の施策は何かあるのか、答弁願います。 ○議長(知念辰憲君) 福祉部長、宮良亜子さん。 ◎福祉部長(宮良亜子君) 本市独自の取り組みについてお答えいたします。 団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、介護人材を質・量ともに安定的に確保する道筋を立てていくことが大事でございます。 本市の取り組みとしましては、まずは介護保険制度における3年ごとの事業計画において、その必要な介護保険サービス提供の見込み量いわゆる需要に対して、その必要な基盤、施設等整備の供給体制をどう確保していくのかが大事でございまして、それには介護保険料とのバランスも考慮しつつ、その必要なマンパワーとなる人材確保に取り組む必要があると考えます。 したがいまして、次年度策定に着手する第7期計画に策定に向け、市内の介護保険サービス提供事業所等へ対し、介護人材確保に向けた課題などを、さらに具体的に実態調査を通して把握し、その上で、その必要な人材確保に向けた支援策を打ち出していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(知念辰憲君) 箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) これから第7期の計画が始まるということでありますので、それも含めて、今、石垣市の第4次総合計画の半ばですよね、今度、折り返しに入りますけれども、後期に向けて、この前期の計画の中にも介護職人材不足の確保という文言もないんです。 やはり、今後はそういった改正の中で、新たにこの総合計画の中にも文言を入れて、しっかりと取り組むべきじゃないかなと、そう思っています。 その上で、この7期計画が私はでき上がってくると思ってるんです。やはり最高順位のこの第4次総合計画、まずはしっかりと改善しながら、これ、取り組んでいただきたいなと。 また、同時に介護職不足の、いわば事業所の方々からもそういった協議会みたいなのを早急に立ち上げて、意見の収集をしながら、今後に向けた取り組みは必要だなと思っております。 そのためにも、総合戦略に位置づけるかどうかというのが決まってくるわけだと、そう思っておりますけれども、総合戦略はやはり市独自のものでありますので、やはりそこに位置づけるということが私は早急な対策の道筋じゃないかなと、そう考えてはおるんです。 なので、今、部長がおっしゃいましたように、この第7期計画をしっかりとつくった上で、今後どう判断されるかということを考えていただきながら、この総合戦略に位置づけられるように頑張っていただきたいなと思っております。 それはまた、企画のほうとも調整が必要だと思ってますので、しっかりと取り組んで行ってください。 この質問は終わります。 次に、沖縄電力第2電力方面に向けての街灯の整備ですけれども、一括交付金等を活用して今後対策を取り組んでいくという話でありましたので、まず一括交付金に該当するかどうかというのがまだわからないとおっしゃっていますので、そこら辺も含めて一括交付金に該当するかというのを次年度に向けて取り上げていただければなと、そこでだめでしたら、また次の何らかの考え方があるんだと、そう思っておりますので、そこら辺はぜひ取り組んでいただきたいと、また、今回の街灯整備されなかった経緯というのは、当初あそこら辺は更地でしたので、そこまで開発が進むと思わなかったというような状況であったんですけれども、今後のこの道路整備計画においてはしっかりと取り組んで、街灯整備まで、そして歩道整備までやらないといけないと思っております。 新栄町の船だまり場の前の新しい東から西の道路ができてますよね、開通してますよね、そこも道路はつくったのはいいけれども歩道が整備されてないと、だから、やはり道路も整備するときには補助事業が適用されるわけですから、補助事業を一括して導入して、歩道整備までやるのが普通の考えじゃないかなと思っております。 また、この事業が適用されないという状況になりかねない道路じゃないかなと思ってますので、今後の対策として、あちらこちらで開発行為が進むと思いますので、道路の事業と歩道と街灯の整備は一対という形でもって、都市建設課のほうで整備計画をしっかりとまとめていただきたいなと思っております。 また来年に向けて一括交付金を適用できるように、いろいろと調査しながら上げていただきたいと思いますので、ぜひお願いしたいと思います。 最後に、答弁よろしくお願いします。 ○議長(知念辰憲君) 建設部長、安里行雄君。 ◎建設部長(安里行雄君) お答えいたします。 議員ご指摘の真栄里南大浜線でございますけれども、供用開始しているということでございまして、補助事業ではちょっと難しいところがございます。 次年度、一括交付金等を活用しまして、早期に整備ができるよう検討していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(知念辰憲君) 時間が迫ってますので締めてください。箕底用一君。 ◆7番(箕底用一君) 時間もないですので、これで私の一般質問を終わります。 ○議長(知念辰憲君) 以上で箕底用一君の質問は終わりました。 これで本日予定の一般質問は全て終了しました。 それでは、明日午前10時再開することとし、本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。                               散 会 午後 5時10分...